曹操

そうそう
曹操
【歴史】

中国・三国時代の人物で、魏の武帝。字は孟徳。
後漢の丞相にして、魏国の礎を築いた英雄であり、文化人としても有名である。
三国志をあまり良く知らない人には「劉備→善人、曹操→悪人」と取られがちだが、それは大きな間違い。むしろ曹操こそ、三国志の真の主人公である。

特筆すべき所は諸々あるが、とにかく戦に強いこと、そして自身も有能であるにも拘らず有能な人物が大好きだったことが、彼の特徴として挙げられる。
黄巾の乱で鮮烈デビューを飾って以来、その戦の強さを遺憾なく発揮して中国の三分の二を平定し、化け物っぷりを天下に示す。それを可能にしたのが、一心不乱にかき集めた優秀な人材たち、そして彼自身の先見の明であろう。参謀には荀彧を始めとして郭嘉・程昱・荀攸など無敵のメンバーを誇り、夏侯惇を筆頭とする勇猛な武将たちを従えて天下に名乗りを上げる姿はまさに威風堂々、中国が生んだ稀代の英雄であると言える。
横山光輝三国志では割と欠点が目立ち、どちらかといえば劉備陣営の引き立て役として利用されることが多いが、欠点だらけの引き立て役が中国の大部分を平定できるはずないことを念頭において読むべきである。

もし曹操が大活躍するものを読みたければ、蒼天航路を読むべきである。
三国志漫画として読めば、これほど面白いものはそうあるものではない。
最終更新:2009年03月30日 19:42