諸葛亮

しょかつりょう
諸葛亮
【歴史】

中国・三国時代の人物。字は孔明。
三顧の礼によって劉備に迎えられ、彼を蜀漢の初代皇帝にまでのし上がらせた、三国志を代表する名軍師である。

劉備の陣営に加わってからは、魏の曹操・呉の孫権に続く第3の勢力を築くという「天下三分の計」のために尽力し、多くの戦いを経て、劉備に蜀という国を持たせることに成功している。
彼の真価は、軍事面よりもむしろ、古の管仲・蕭何にも匹敵すると言われた政治の才能にあるだろう。
小さな一勢力に過ぎず、人材も少なかった劉備軍を、他の2国と肩を並べ得る一大強国にまで成長させたその手腕は、見事という他ない。また劉備の死後も、次第に小粒となっていく人材を上手く使って、呉と和を図り魏を防いだ。諸葛亮の死後も蜀は30年間潰えることはなかった。
軍治に関しても決して無能なわけではないが、臨機応変に戦局への対応が出来る人物ではないという評価が多いらしい。それでも、人材も国力もはるかに上回る魏を、そしてあの三国志最強軍師・司馬懿を向こうにまわして一進一退の攻防を続けていたその才覚は、特筆に価すると思う。

三国志を知る多くの人は、横山光輝の三国志から入ったものと思われる。
しかしあの三国志はあくまで入門書的なものだとケッケは考える。
例えば、横山三国志だけを読む人は荀彧の偉大さを知らない(←個人的嗜好)。曹操を悪役だと思ってしまう。
そして、名政治家としての諸葛亮の真の姿を知らない。
あの漫画の中での諸葛亮は、戦において神懸り的な強さを誇り、まともに対抗できるのは司馬懿のみ。その司馬懿でさえ最終的には「自分は諸葛亮にはとても敵わない」という発言をしているが、実際に兵を率いれば司馬懿の方がずっと強いと僕は思う。
それが証拠に、諸葛亮は5度も北伐を行ったが、それらは一度も成功しなかったのである。
元々蜀よりである三国志演義を元に描かれている上、内容的にもかなり端折ってあるので、あの作品のみで三国志をすべて知ろうなどということはおよそ不可能である。ただしそれでも、三国志を知らない人が大まかな話の流れを知るにはもってこいの漫画であると思う。
そんなこと言ってる僕も、実はあまり詳しい三国志の内容を知らない。メンゴ。

最終的に言えるのは、諸葛亮が三国志最高の名軍師であり、天才だということである。
平和な世の中を夢見て乱世を懸命に駆け抜けた彼の雄姿は、1800年以上の時を経た今でも、その輝きを微塵も失わずに語り継がれている。
最終更新:2009年03月30日 19:51