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100722 中国:中南部豪雨 1億人被災 死者・不明者、1000人超す [朝日]

 【北京・成沢健一】中国中南部で豪雨被害が深刻化している。北京で21日に記者会見した水利省の劉寧次官によると、先月から今月にかけての豪雨による被災者は27の省・自治区・直轄市で1億1300万人に上り、701人が死亡、347人が行方不明となった。直接的な経済損失は約1422億元(約1兆8300億円)という。

 死傷者の9割以上は局地的な大雨による土砂崩れや土石流によるものだが、長江(揚子江)中流の三峡ダム(湖北省宜昌市)の水位が過去最高レベルに達し、約3000人が犠牲となった1998年の長江大水害に匹敵する被害規模となる可能性も指摘されている。今のところ長江周辺の被害はダム上流の重慶市や支流域の四川省広安市で目立つが、下流にある湖南省の洞庭湖が警戒水位を超えたほか、江西省九江市などでも洪水が発生した。

 三峡ダムは、「10年に1度の洪水を100年に1度に減らせる」と言われ、06年に世界最大の堤本体が完成した。だが、今回の被害を受けてネット上では「洪水防止効果は限定的ではないか」といった見方が出ている。

 これに対し、21日の中国各紙は、三峡ダムが20日朝に毎秒7万立方メートルという完成以来最大の流入量にも対応したことを詳しく紹介。劉次官も現在のダムの水位は154メートルで、175メートルまでとしている正常水位の範囲内であることを強調した。また、ダム管理部門の担当者は広州日報の取材に「ダムには上流の洪水防止機能はなく、下流でも距離が遠ければ洪水防止効果は小さくなる」と語り、防戦に追われている。

0414 中国青海省でM7.1 死者300人超の情報 [朝日]

 【北京=峯村健司】新華社通信によると、中国青海省玉樹チベット族自治州玉樹県で14日朝、地震があった。地震の規模を示すマグニチュード(M)は7.1で、震源の深さは約33キロと推定される。同省当局者によると、少なくとも67人の死亡が確認された。

 地元当局が救助にあたっているが、ニューヨーク・タイムズ電子版によると、死者は300人を超えたという。

 人口約2万3千人の県中心地の結古鎮では約90%の住宅が倒壊、がれきの下に多数の住民が埋まっているという。学校も壊れ、多数の児童が生き埋めになった、とする報道もある。


 青海省では、地震が頻発、玉樹県では14日未明にもM4.7の地震が起きており、余震が続いている。

0228 チリでマグニチュード8.8の地震 122人の死亡確認 [朝日]

 【サンパウロ=平山亜理】米地質調査所(USGS)によると、南米チリ中部で27日午前3時半(日本時間同午後3時半)すぎ、マグニチュード(M)8.8の強い地震が起きた。国家緊急事態局に入ったピニェラ次期大統領によると、27日午後(日本時間28日未明)の時点で、少なくとも122人の死亡が確認された。

 震源近くは電話がほとんど通じない状態で、現地の状況ははっきりしておらず、被害は相当な規模に及んでいるおそれがある。バチェレ大統領は国家の激甚災害を宣言した。

 AP通信は、震源から北へ約325キロ離れた首都サンティアゴでも強い揺れがあり、複数の建物が倒壊したと伝えた。サンティアゴ国際空港も損壊し、閉鎖された。バチェレ大統領は「被害が甚大なのは間違いない」と述べる一方、国民に平静を保つよう呼びかけた。

 USGSによると、震源は中部ビオビオ州の州都コンセプシオンの北北東約115キロの沖合で、震源の深さは約35キロ。地震のエネルギーは、1900年以降に発生した地震で5番目の規模という。余震が続き、強いものでM6.9に達した。

 太平洋津波警報センター(ハワイ)は、震源に近いチリの沿岸都市タルカワノで約2.3メートル、震源の北約400キロのバルパライソで約1.3メートルの津波を観測。ロイター通信が地元ラジオ局の報道として伝えたところでは、チリ沖合約700キロにある欧米の観光客に人気のロビンソン・クルーソー島を含む、フアン・フェルナンデス諸島で深刻な津波被害が出ている。バチェレ大統領はロビンソン・クルーソー島に救助船を派遣した。

 太平洋の広い範囲で津波が起きる可能性があるため、同センターは日本を含む環太平洋諸国に津波警報を出した。同センターの予測では、27日午前11時19分(日本時間28日午前6時19分)に津波の第1波がハワイ・オアフ島に到達する。センター当局者はロイター通信に対し、津波の高さは2メートルに達する可能性があるとした。

 チリ国営テレビが放送したコンセプシオンの映像には、倒壊して折れ曲がった鉄筋がむきだしになった建物や火災を起こして炎を噴き上げる建物が映っている。停電のため市街地は真っ暗で、がれきから脱出したためか全身ほこりだらけで額から血を流している男性や、毛布にくるまった放心状態の女性の姿も。高架高速道路が崩落して、多数の自動車がつぶれた映像もある。

 被害の拡大を受けて、欧州連合(EU)と米国はそれぞれ緊急支援の用意があることを表明した。

 日本外務省によると、チリの在留邦人数は約1200人。サンティアゴ市の在チリ日本大使館によると、コンセプシオン周辺には日本人38人が滞在しているが、まだ一部しか連絡がついていない。

 ビオビオ州の人口は約186万人(2002年国勢調査)。州都コンセプシオンはチリ有数の商工業都市で人口約22万人(同)。内陸との輸送に便利なビオビオ川の河口に近く、繊維や食品加工、製材、鉄鋼などの工場が集まる。コンセプシオン大学があり、教育・文化の中心地としても知られる。

 チリの西海岸では太平洋側のナスカプレート(岩板)が陸側の南米プレートの下に沈み込んでおり、今回の震源地付近でもたびたび大きな地震が起きている。1960年5月には観測史上で世界最大とされるM9.5の激しい地震が起き、約1万7千キロ離れた日本にも約22時間後に高さ最大5~6メートルの津波が到達。三陸沿岸などで計142人の死者・行方不明者を出した。

0203 大地震、死者20万人を確認 ハイチ首相 [朝日]

 【ロサンゼルス=堀内隆】ハイチからの報道によると、同国のベルリブ首相は2日、1月12日に起きた大地震による死者20万人以上を確認したと述べた。また地震の損害額は、国内総生産(約70億ドル)の6割にのぼるとの推計も明らかにした。

 ベルリブ首相によると、確認された死者数には、まだがれきの下に埋まっている死者や近親者によって埋葬された死者は含まれていない。22万人以上の死者・行方不明者を出した2004年のスマトラ沖地震・津波に並ぶか、それを上回る被害になる可能性が出てきた。

 ベルリブ首相は2日、同国国会の上院で「政府はこの状況の中では、結果をもたらすことができない」と演説し、「国家危機管理委員会」の創設を提案した。地震で大統領府をはじめ中央官庁が軒並み倒壊し、政府が機能不全に陥っているためで、現行の政府機構を一時的に解体し、臨時の組織で最低限の政府の機能を果たす考えだ。

0131 ハイチ被災児33人の連れ出し図る 「救援」名乗る団体 [朝日]

 【ロサンゼルス=堀内隆】大地震に見舞われたハイチで1月30日、被災した子ども33人を連れて隣国のドミニカ共和国に出国しようとした米国人ら10人が、警察当局に逮捕された。AP通信などが伝えた。ハイチ政府は、地震後の混乱に乗じて子どもが人身売買される恐れがあるとして規制を強化したが、10人は必要な手続きをせずに連れ出そうとした疑いがあるという。

 同通信によると10人は「ハイチ孤児救援ミッション」という名の団体を組織。米CNNは、うち少なくとも6人が米国人で、アイダホ州のキリスト教会関係者が含まれていると伝えた。生後2カ月から12歳までの33人の子どもをバスに乗せ、29日夜に陸路で国境を越えようとしたところを警察に止められた。ドミニカ共和国に孤児院を設営し、養親になる人を探す計画だったと話しているという。

 ハイチでは地震後、養子縁組のために子どもを出国させる際は首相の承認が必要になったが、団体のリーダーは手続きを踏まなかったことを同通信に認めた。一方で「司祭から子どもを預かった。善意でやったことで、お金も払っていない」と人身売買へのかかわりは否定した。

 ハイチでは地震前から、ハリケーンなど相次ぐ災害で多くの孤児がいたが、今回の地震で親と死に別れたり、離ればなれになったりした子どもが急増。欧米のキリスト教会関係者を中心に養子縁組の動きが活発になっている。

 ただ、孤児であるとの確認が不十分なまま国外に連れ出されているケースもあると指摘され、人身売買が疑われる情報も飛び交っている。

0123 ハイチ地震「最悪の人道危機」 国民の2割以上家失う [朝日]

 【ポルトープランス=田中光】国連のボルダック在ハイチ人道支援調整官は22日、大地震に見舞われたハイチの人道危機は「おそらく、史上最も困難な人道危機となる」と述べ、スマトラ沖地震・インド洋大津波(2004年)を超える規模の支援が必要だとの見方を示した。

 ニューヨーク・タイムズ紙(電子版)に語った。もともと人口の55%が貧困層という最貧国で、08年にも4度のハリケーンで被災したことや、首都を直撃されたことなどから、深刻な被害が沿岸部に限られたインド洋大津波よりもさらに大規模な支援体制が必要と判断したとみられる。

 一方、AP通信によると、ジュネーブの国連報道官は22日、ハイチ政府が捜索・救出段階の終了を宣言したと明らかにした。

 国連などによると、人口900万人以上のハイチで、約200万人が家を失い、そのうち50万人が路上で生活しているとみられる。余震も続いており、家が倒壊していなくても、不安から車の中で寝泊まりする人も少なくない。

 ポルトープランスでは、都市機能の回復へ向けた作業がやっと始まりつつあるが、水道や電気といった市民生活に欠かせないライフラインは復旧からほど遠い。

 震災直後には路上に放置されていた遺体は、ほぼ見られなくなった。清掃車が走り、ゴミ収集活動も始まった。これまで手つかずだった、がれきの山を撤去するために、重機も動き出している。ただ、多くのがれきが路上にはみ出しているため、市内は恒常的に渋滞が起きている。

 市内の幹線道路は軍服姿の米兵や国連部隊の姿が目立ち、次第に各地の避難所に物資が届き始めている。露店にも果物や水が並び始めており、食料をめぐる奪い合いなどはあまり見られない。しかし、地域によっては「助けて。水求む」といった看板が見られ、物資が隅々まで行き渡っているとは言えない。

 一方、金融機関はようやく機能し始めた。海外にいる親類からの送金を受け取ろうと、市内の金融機関には長蛇の列が出来ている。

 在米の親族らを頼りに国外脱出しようと、ビザ発給を求める市民が米国大使館の前に詰めかけた。地方に向かうバス停では、両脇に大荷物を抱えた人たちが空席を探している。約20万人の市民が首都を離れたという報道がある。

0123 10日ぶり84歳救出との報道 ハイチ、死者11万人 [朝日]

 【ポルトープランス=田中光】大地震に襲われたハイチの首都ポルトープランスで22日、84歳の女性と21歳の男性が12日の地震発生から10日ぶりに相次いで救出された。AP通信などが伝えた。一方、AFP通信は、ハイチ内務省の発表として、震災により少なくとも11万1499人の死者が確認されたと伝えた。

 負傷者は19万3891人に上り、60万9千人以上が500の仮設キャンプで生活しているという。

 女性の息子(58)によると、21日朝、倒壊した自宅のがれきの中から声が聞こえたといい、近所の人たちの助けを借り、ほぼ1日かけて素手で掘り起こし、助け出した。息子は「奇跡です」と語っているという。女性は極度の脱水症状に陥って重体。港に停泊中の米軍の医療船舶にヘリコプターで運ばれ、医師らが懸命の救命活動を続けている。

 一方、男性は、近隣住民の通報を受けてイスラエルの救援部隊が駆けつけ、倒壊した3階建ての自宅のがれきのすき間から救助された。容体は安定しており、部隊が市内に設置した野営病院で治療を受けているという。

0119 ハイチに米軍1万人展開 治安維持にも積極関与 [朝日]

 【ニューヨーク=望月洋嗣】大地震に襲われたハイチで治安が急速に悪化し、同国政府が非常事態を宣言した状況下で、米軍の存在が突出している。合計約1万人の展開となり、治安維持でも前面に出ることになった。だが、復興支援は長期化が必至。アフガンとイラクでの「二つの戦争」に加え、米軍にとって新たな負担にもなりかねない。

 米軍は今回の地震を受け、原子力空母カール・ビンソンや世界最大級の病院船コンフォート(一般病棟1千床)の派遣を即決。先週現地入りした精鋭の陸軍第82空挺(くうてい)師団に続き、18日に第22海兵遠征部隊(22MEU)が展開、計約1万人となる。ハイチ政府の依頼を受け、首都の空港の管制業務も請け負っている。

 米軍は当初、医療、食料、水など人道分野を活動の中心とする考えを示していた。しかし、ハイチのプレバル大統領と17日に会談したクリントン国務長官が、地震の復興支援に向けた両国共同声明を発表。米国は、治安回復、維持にも関与し、地震で大きな被害を受けたハイチ警察や国連の平和維持活動(PKO)部隊の役割を補強する方向へ踏み出した。

 米陸軍のキーン中将も17日のテレビ番組で、「我々の主要任務は人道支援だが、治安維持の要素も次第に増してくる」と述べ、ハイチの治安維持に積極関与する考えを明らかにした。1万人の米軍の何割が治安維持に携わるかは不明だが、在ハイチの国連PKO要員は軍民合わせて1万1千人で、米部隊もこれに匹敵する規模の展開になる。

 米軍は海軍を中心に近年、災害時の緊急支援などの援助活動を重要な任務として位置づけている。途上国との信頼関係を築き、安全保障環境を改善させる狙いがある。

0113 ハイチで大地震、数千人生き埋め情報 大統領官邸も倒壊 [朝日]

 【ロサンゼルス=堀内隆】米地質調査所(USGS)によると、カリブ海にあるハイチで12日午後5時(日本時間13日午前7時)前、マグニチュード(M)7.0の強い地震が起きた。ロイター通信などによると、首都ポルトープランス周辺では大統領官邸や国会議事堂をはじめとする官公庁やホテル、病院などが軒並み倒壊し、一部が炎上。多数の死傷者が出ている。

 同通信は現地の米国人援助関係者の話として、数千人が生き埋めになっている可能性があるとの見方を伝えた。

 震源はポルトープランスの南西約15キロ。震源の深さは約10キロ。AFP通信によると、揺れは1分以上続き、強い余震も続いている。駐米ハイチ大使はCNNの電話取材に「(ハイチ)史上最悪。壊滅的被害だ」と語った。同大使と地震の直後に電話で話したハイチのプレバル大統領の側近は「建物が粉々になっている」と話したという。

 国連によると、国連平和維持活動(PKO)の国連ハイチ安定化派遣団(MINUSTAH)本部の建物が崩れ、多くの職員が行方不明になっている。MINUSTAHは2004年に設立され、武装警官が約9千人、約2千人の文民が所属している。

 隣国の在ドミニカ共和国日本大使館によると、ハイチの日本大使館が入っているビルの壁にひびが入って避難したが、館員5人と家族は無事。在留邦人10人の安否の確認を急いでいるという。

 ハイチは南北アメリカの最貧国で、人口約960万人。首都ポルトープランスには約200万人が暮らしている。

1001 スマトラ再びM6.8 「数千人死亡の可能性も」当局者 [朝日]

2009年10月1日13時27分
 【ジャカルタ=矢野英基】インドネシア・スマトラ島沖で9月30日夕(日本時間同日夜)に起きた地震で、国家災害対策庁の報道官は1日、約500棟の建物が倒壊し、少なくとも200人が死亡したと述べた。今も数千人ががれきの下に閉じこめられているとの情報があり、保健省の当局者はロイター通信に「死者が数千人に達する可能性もある」と語った。今後の捜索で犠牲者がさらに増える恐れがある。

 AP通信によると、同国政府は1千万ドル規模の緊急援助の実施を表明し、被災者に食料や医薬品、テントなどを配るため軍用機と医療チームを現地に派遣。閣僚6人も現地を訪れる。

 震源に近いスマトラ島の中心都市のひとつパダンでは、空港が被害を受けて閉鎖されたが、1日朝に再開された。しかし、各地で土砂崩れなどが起きて道路が寸断されており、救援活動は難航しそうだ。

    ◇

 米地質調査所によると、インドネシア・スマトラ島で1日午前8時52分(日本時間同10時52分)ごろ、マグニチュード(M)6.8の地震が発生した。震源の深さは約36キロ。9月30日に同島沖で発生したM7.6の地震で被害を受けたパダンの南東約230キロ。

0930 サモア諸島近海でM8.3、津波1.6メートル観測 [朝日]

2009年9月30日6時20分
 気象庁によると、30日午前2時48分ごろ、サモア諸島近海でマグニチュード8.3と推定される地震が発生、ハワイの太平洋津波警報センターが米領サモアのパゴパゴで1.6メートル、サモアのアピアで0.7メートルの津波を観測したと発表した。日本への津波の有無については調査中という。

0911 大型ハリケーンで65人死亡、キューバでは国民の1割避難 [読売]

【ハバナ=小寺以作】大西洋で3日に発生した大型ハリケーン「アイク」は、カリブ海の島国ハイチに接近し、ロイター通信によると、8日夜(日本時間9日午前)までに、同国で少なくとも61人が死亡、キューバでも家屋の倒壊などで4人が死亡した。

 アイクはキューバ南部沖を北西に向かって進んでおり、全人口の1割弱にあたる約100万人が避難した。9日には同国西部に再上陸し、13日には、米テキサス州に上陸する見通し。

 ハイチでは今月初め、ハリケーン「ハンナ」襲来で、約500人が死亡したばかり。

(2008年9月9日11時30分 読売新聞)
URL:http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20080909-OYT1T00300.htm

0831 四川省でM5.6の余震 本震と合わせ犠牲者27人に [朝日]

2008年8月31日22時22分
 【成都(中国四川省)=小林哲】30日にマグニチュード(M)6.1の地震があった四川省南部の攀枝花市と涼山イ族自治州の境界付近で、31日夕、新たにM5.6の余震があった。新華社系のネットニュース「新華網」によると、本震と余震を合わせた犠牲者は同日夕までに計27人に達した。家屋の倒壊などで300人以上がけがをし、3人が行方不明になっている。

 震源は本震とほぼ同じ場所で、深さも同じ約10キロ。30日以降の一連の地震による被災者は80万人に達し、4万人余が仮設テントなどに一時的に避難した。被害のひどい地域では、建物の約6割が損壊したという。
URL:http://www.asahi.com/international/update/0831/TKY200808310127.html

0831 米、南部4州に非常事態宣言 ハリケーン「グスタフ」 [朝日]

2008年8月31日20時29分
 【ニューヨーク=真鍋弘樹】大型ハリケーン「グスタフ」が米本土へ上陸する可能性が高まり、ブッシュ大統領は30日までに、ルイジアナ州など南部4州に非常事態宣言を発令した。ハリケーン「カトリーナ」の被災から3年を迎えたニューオーリンズでは強制避難命令が出され、AP通信によると約100万人の住民が逃げ出すとみられている。

 米国立ハリケーンセンターによると、グスタフは30日、強さを表す5段階のうち上から2番目の「カテゴリー4」に発達。31日に「3」に落ちたものの、再び発達しながらキューバ沖を北西に進んでいる。1日午後にもテキサス、ルイジアナなどメキシコ湾岸州に上陸する見込みだ。

 カリブのハイチ、ジャマイカ、ドミニカ共和国ではこのハリケーンにより、計80人以上が死亡したという。

 2千人近い死者を出したカトリーナは3年前の8月29日、「カテゴリー3」で米南部に上陸し最強の「5」まで発達した。今回、ニューオーリンズではグスタフの接近に伴って避難勧告が強制避難命令へと切り替わり、大勢の市民がバスや列車で脱出。道路が各地で渋滞し、ガソリンスタンドに行列をつくっている。また、市当局は、高齢者や障害者、移動手段のない貧困層の人々約3万人をバスや列車で避難させた。
URL:http://www.asahi.com/international/update/0831/TKY200808310105.html

0724 プレート内地震、頻度低く調査や予測困難 [朝日]

2008年7月24日12時26分 (2)
 今回の岩手県沿岸北部の地震は、日本列島の下に東側から沈み込んでいくプレート(岩板)の内部で起きた。プレート内地震とよばれ、6月の岩手・宮城内陸地震のような活断層型やプレート境界型地震とはタイプが異なる。

 八木勇治・筑波大准教授の解析によると、深さ約100キロにある地震を起こした断層は、長さ約30キロ、幅約10キロで、最大のずれ幅は約1.5メートル。断層の大きさから算出したモーメントマグニチュード(Mw)は6.9で、阪神大震災や岩手・宮城内陸地震とほぼ同規模だった。

 プレート内の地震は、発生頻度が低く繰り返しの周期などの調査や予測が難しいという。地震についての政府の長期評価も活断層型とプレート境界型が対象で、プレート内地震は基本的に対象外。平田直・東京大地震研究所教授は「最も評価しにくいタイプの地震。起こることは分かっているけれど、次にどこで起こるかを予測することは難しい」と話す。

 目立った被害が少なかったことについて、古村孝志・東京大地震研究所教授は、断層の割れ方が少なく、周期0.1~0.2秒のガタガタとした細かい揺れが多く、木造家屋に大きな被害を与える1~2秒の地震波はほとんどなかったからとみている。

 大竹政和・地震予知連会長は「ここ数年、東北地方では地震活動が活発化しているが、活動期とまではいえない。78年の宮城県沖地震の1年ほど前にプレート内地震が起きており、今回の地震が次の宮城県沖地震を早めるのかどうか、慎重に分析を進める必要がある」と話している。
URL:http://www.asahi.com/national/update/0724/TKY200807240212.html

0724 東北で強い地震 岩手・洋野で震度6強 青森・八戸6弱

2008年7月24日1時39分
 24日午前0時26分ごろ、岩手県沿岸北部を震源とする地震があり、岩手県洋野町で震度6強、同県野田村、青森県八戸市で震度6弱など、東北地方の広い範囲で大きな揺れを観測した。各地でけが人や火災、落石などが発生している模様だ。岩手県は午前0時45分、陸上自衛隊に派遣要請をした。

 気象庁は午前0時26分35秒に最初の地震波を検知、約21秒後の26分56秒に「岩手県沿岸北部、同南部と同県内陸南部で震度5弱程度」とし、一般向けの緊急地震速報を発表した。東北地方では6月14日にマグニチュード(M)7.2の「岩手・宮城内陸地震」が発生したばかり。

 警察庁は警備局長をトップとする災害警備本部を立ち上げ、航空自衛隊は状況を把握するために茨城県の百里基地からF15戦闘機2機を自主派遣。陸上自衛隊も現地にヘリコプターを派遣するための準備に入った。

 JR東日本は午前1時20分現在、地震による運行への影響は不明としているが、寝台特急「北斗星」が岩手県内で立ち往生しているとの情報もある。今後、高架橋やトンネルなどに影響がないか調べる。

 気象庁の24日午前0時30分すぎの発表によると、震源の深さは約120キロ、地震の規模マグニチュードは6.8と推定されている。震度5弱以上を観測したのは、岩手、青森、宮城の3県。また、関東地方でも、茨城県日立市で震度4を観測した。

 震度6強を観測した岩手県洋野町では、役場に職員が集まった。町職員によると、最初に縦に揺れた後、横揺れが1分ほど続いた。庁舎は一部、壁がはがれ、本棚も倒れたという。

 青森県六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場を運転する日本原燃(本社・同村)によると、地震によるトラブルの報告は入っていない。東北電力東通原子力発電所によると、定期検査を実施している東通原発1号機(沸騰水型、出力110万キロワット)は検査の最終段階である調整運転を続けているが、地震の影響はなく、運転を続けているという。
URL:http://www.asahi.com/national/update/0724/TKY200807230362.html

0619 ミシシッピ川で堤防決壊、4万人以上が避難 [朝日]

2008年6月19日10時18分
 【ニューヨーク=真鍋弘樹】米中西部のミシシッピ川水系で、18日までの大雨により堤防が20カ所にわたって決壊し、大規模な洪水が発生した。米連邦緊急事態管理局や地元の報道などによると、アイオワ、イリノイ、ミズーリなど6州で少なくとも4万人以上が避難している。この地域では今月に入って大雨や竜巻などの異常気象に見舞われ、これまでに24人が死亡。今後さらに堤防が決壊して洪水が広がる恐れがある。

 洪水はアイオワ州だけでも約1万3千平方キロメートル以上に及び、被害総額は少なくとも15億ドル(約1600億円)に上ると見られている。同州は穀倉地帯として知られ、トウモロコシや大豆に甚大な被害が出て、価格が高騰している。米中西部の洪水としては過去15年で最悪の被害という。
URL:http://www.asahi.com/international/update/0619/TKY200806190036.html

0616 中国南部に洪水 死者・不明200人、被災3800万人 [朝日]

2008年6月16日23時40分
 【北京=峯村健司】中国南部の広東、湖南、浙江など20省で5月末から大雨が降り続いて各地で大規模な洪水が発生し、新華社通信によると、15日までの死者・行方不明者数は200人を超えた。被災者は3800万人に上り、127万人が避難している。

 また新華社によると、倒壊家屋は12万戸、損壊家屋は14万戸で、農作物の被災面積が86万ヘクタールに上り、経済的損害は260億元(4100億円)となった。中国政府は被害が深刻な広東省などに対策チームを派遣した。

 中国気象局によると、広東省深セン(土へんに川)では15日、50年に1度となる400ミリを超える記録的な大雨が降り、被害が拡大している。中国南部は6月中旬にかけてさらに大雨が続く見込みで、川の堤防やダムの決壊が懸念される。
URL:http://www.asahi.com/international/update/0616/TKY200806160300.html

0614 岩手・宮城地震 死者6人、行方不明11人に [朝日]

2008年6月14日23時48分
 14日午前8時43分ごろ、岩手県南部を震源とする地震があり、宮城県栗原市や岩手県奥州市で震度6強、宮城県大崎市で震度6弱など、東北を中心に関東や北陸までの広い範囲で強い揺れを観測した。東北各県の集計では、午後11時半現在、宮城、福島、岩手の3県で計6人が死亡。岩手、宮城を中心に東北各県で11人が行方不明、159人がけがをした。家屋の半壊は42棟にのぼった。

 気象庁は、この地震を「平成20(2008)年岩手・宮城内陸地震」と命名。震源の深さを約8キロ、規模はマグニチュード(M)7.2と推定した。国内内陸部の直下地震でM7を超えたのは過去半世紀で、95年1月の阪神大震災、00年10月の鳥取県西部地震に続き3度目。

 宮城県は栗原市に、岩手県は一関市に対し、それぞれ災害救助法の適用を決めた。両市の支援活動の経費の一部または全額を国と県が負担することになる。

 死者は、宮城県で3人、岩手県で2人、福島県で1人を数えた。

 宮城県栗原市花山本沢熊倉では、国道398号が約1キロにわたって崩落。落石防止の作業中だった15人のうち、3人の行方が分からなかったが、夜になって五十嵐正巳さん(54)と門脇義富さん(53)=いずれも山形県鮭川村=の2人の死亡が確認された。また同市花山の湯浜温泉付近では、土砂に埋まっていた2台の車から3人を発見。1人が死亡していた。

 岩手県一関市東山町では、近くの会社役員千葉友三さん(60)が揺れに驚いて外に飛び出したところをトラックにはねられて死亡した。同県奥州市の胆沢(いさわ)ダム工事現場では落石があり、作業していた同県滝沢村大釜の千葉正彦さん(48)が死亡した。

 福島県いわき市小浜町の小浜漁港付近では、釣りをしていた同市勿来(なこそ)町窪田の会社員石井道隆さん(55)が死亡した。落石を受けて海に落ちたという。

 震源地は中山間地にあたり、土砂崩れなどにともなう行方不明も相次いだ。

 宮城県栗原市の「駒の湯温泉」では、2階建て旅館の1階に土砂が流入。建物が崩れ、宿泊客や従業員ら9人が生き埋めとなった。2人は救出されたが、残る7人が行方不明のままだ。

 同市の国道398号では、ほかに車数台も埋まっているという。同市の耕英地区は、道が遮断されて孤立状態になったことから、自衛隊のヘリコプターなどが約100人の住民らを避難所へ搬送している。

 岩手県一関市厳美町祭畤(まつるべ)や同市須川温泉でも宿泊客と従業員ら計180人あまりが孤立しており、ヘリで救出している。同市厳美町の国道342号では、車で通行中の男性(52)が、がけ崩れに巻き込まれたが、自力で脱出。この近くでは民家も倒壊。同市青葉でも、リサイクルショップが倒れた。同県奥州市の胆沢ダム付近の林道では、20人乗りのマイクロバスが土砂崩れに巻き込まれ、がけ下に転落。10人がけがをした。

 国土交通省が各県を通じてまとめたところ、地滑りが宮城県栗原市で1件、がけ崩れが同市などで7件あった。また岩手、宮城県境付近の河川で土砂や流木などが堆積(たいせき)して、土砂ダムができた。二次災害につながる可能性もあるとみて、同省は地元自治体に情報を伝え、経過を注視している。また、岩手県奥州市の石淵ダムで3センチのひび割れが見つかった。水圧を下げるため、午後から緊急放流を始めた。

 気象庁は午前8時43分51秒に地震の初期微動(P波)を検知、約4秒後に「M5で震度5強以上」と自動的に判断し、緊急地震速報を発した。その後、余震でも2回速報を出した。
URL:http://www.asahi.com/national/update/0614/TKY200806140106.html
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