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■野党06Ⅱ②

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0314 次の民主党代表、小沢氏トップ・前原氏4位…読売調査 [読売]

 読売新聞社が11、12の両日実施した全国世論調査(面接方式)で、次の民主党代表に最もふさわしいと思う人を聞いたところ、小沢一郎・前副代表が18%と最も多く、次いで菅直人・元代表が17%だった。

 鳩山幹事長が13%で続き、前原代表は10%と4位だった。

 前原氏は、同党が国会で取り上げた「偽メール」問題での対応のまずさなどから、党内で求心力を失いつつあり、国民の間でも再選を望む声は少なかった。

 調査では、9月に予定される同党代表選に、立候補の可能性があると見られる9人の中から、1人だけを選んでもらった。

 それによると、民主支持層でも、小沢氏は28%、菅氏は25%の支持を集め、前原氏は11%で4位にとどまった。年代別では、60歳代で小沢氏、20歳代で菅氏の支持が目立った。

 一方、9月に退陣する小泉首相の後継に最もふさわしいと思う人を、候補者と目される自民党内の9人の中から、1人だけを選んでもらったところ、安倍官房長官が45%と、2月の前回調査に続き、最も多い支持を集めた。以下、福田康夫・元官房長官11%、麻生外相6%、加藤紘一・元幹事長、竹中総務相各3%、谷垣財務相2%――などの順だった。前回に比べ、支持の割合と順位に大きな変動はなかった。

 安倍氏を挙げた人は、小泉内閣支持層で58%、自民支持層で60%に上り、他の政党支持層や内閣不支持層でもトップだった。

 2位の福田氏は、内閣不支持層で14%、民主支持層で18%と、一定の支持を得た。

(2006年3月14日20時31分 読売新聞)
URL:http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20060314i112.htm

0314 七転び八起きのはずが…前原代表の小法師、

転んだまま [読売]
 民主党の渡部恒三国会対策委員長は14日、地元の民芸品である「起き上がり小法師(こぼし)」を幹部に配り、奮起を促したが、前原代表の分だけが転んだままになる“珍事”が起きた。

 渡部氏は同日朝の役員会で、「みなさんに差し上げたいものがある。雪の深い会津の冬でも春の来ない冬はない。七転び八起きだ」と切り出し、福島県会津若松市の民芸品である小法師を出席者に配った。

 鳩山幹事長らは机の上で転がし、起き上がってくる小法師に歓声を上げたが、前原氏が転がすと、小法師は倒れたままに。前原氏は「あっ、起きあがらない」と引きつった笑いを浮かべた後、自分の小法師を手に取ってじっと見つめた。

 幹部の1人は、「不良品が当たるのも、運のなさの現れだ」と偽メール問題などで逆風の真っただ中の前原氏に同情しきりだった。

(2006年3月14日19時23分 読売新聞)
URL:http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20060314i111.htm

0314 永田氏進退「自ら判断を」前原代表明言…民主方針転換 [読売]

 民主党は13日、「偽メール」問題を引き起こした永田寿康衆院議員(党員資格停止中)の進退について、永田氏自身の判断にゆだねる方針を固めた。

 前原代表は同日、都内の帝国ホテルで開かれた内外情勢調査会で講演し、「衆院(懲罰委員会)での処分がある。その時にご自身がどう判断するかになると思う」と述べた。

 前原氏ら党執行部はこれまで、永田氏は議員辞職する必要はないとの立場だった。世論調査などで永田氏辞職を求める声が多いことを受けて、渡部恒三国会対策委員長らから自発的な議員辞職を促す意見が相次いでいるため、方針を転換したと見られる。

 前原氏は講演で、民主党のメール問題検証チームの調査について「情報源の問題も含めて、発表する時には、すべてを明らかにすることが原則でなければいけない。調査が済み次第、明らかにしたい」と述べた。

(2006年3月14日3時1分 読売新聞)
URL:http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20060314i301.htm

0306 民主「4点セット」攻めず 参院予算委、弱腰質疑開始 [朝日]

2006年03月06日12時09分
 参院予算委員会で6日午前、小泉首相と全閣僚が出席して基本的質疑が始まった。「送金メール」問題で混乱した民主党が、06年度政府予算案の参院審議で態勢を立て直すことができるか。注目を浴びて輿石東参院幹事長が質問に立ったが、耐震強度偽装問題や官製談合事件などの「4点セット」は取り上げず、論戦は盛り上がらなかった。空洞化の懸念が現実となりそうな予感を抱かせる幕開けとなった。

 輿石氏は冒頭、政府・与党が後半国会の柱と位置付ける行政改革を取り上げ、「行革国会に臨む総理の決意をうかがいたい」と問いかけた。これに対し小泉首相は「政府の役割を民間、地方に任せて簡素で効率的な政府を作ろうということだ」と淡々と答弁した。

 「小泉改革のひずみ、4点セット、光と影といった問題を議論する」(前原代表)というのが後半国会に臨む民主党執行部の方針。しかし、ライブドア問題を含め4点セット問題は取り上げなかった。

 輿石氏は、産業再生機構が04年12月にミサワホームの支援を決めるにあたり、竹中総務相がミサワホームと、同社と業務提携したトヨタとの間を仲介した事実があるか尋ねた。竹中氏が「そういう事実は全くない」と否定すると、輿石氏は深くは掘り下げなかった。
URL:http://www.asahi.com/politics/update/0306/001.html

0305 鳩山氏「小沢氏と連携」 民主、「ポスト前原」動き鮮明 [朝日]

2006年03月05日21時06分
 民主党の鳩山由紀夫幹事長は5日、北海道紋別市で講演し、9月に予定される代表選に向け、小沢一郎前副代表と連携する考えを示した。渡部恒三国会対策委員長も同日のテレビ番組で次期代表に鳩山氏を有力視する発言をしたり、代表選が前倒しされる可能性に触れたりした。「送金メール」問題で前原代表が求心力を失うなか、「ポスト前原」に向けての動きが公然と始まった。

 鳩山氏は講演で、「代表選は面白い舞台を作る。小沢氏という党最大の人物の去就が極めて注目される。しっかりと連携していくことが大切だと思っている」と述べた。

 また、渡部氏はフジテレビの報道番組で、メール問題の収拾に当たった鳩山氏を「最有力」とした。ただ、小沢氏についても「9月までじっとしていれば、やっぱり小沢さんという声が出てくる」、前原代表の続投についても「しっかりやっているな、となればあり得る」などと述べた。

 さらに渡部氏は、前原氏が任期を全うするのが基本としながらも、同番組で「場合によっては、通常国会が終わった後、(代表選を)ちょっと前倒しということもある」と述べた。4日の全国幹事長・選挙責任者会議で、前原代表の辞任を求める意見も出るなど、党内には代表選を前倒しして早期出直しを図るべきだとの声もあり、こうした状況を踏まえた発言とみられる。

 これに対し、鳩山氏は「代表選前倒しはない。しっかりと9月に行いたい。(同時期に行う自民党)総裁選を食ってしまう勢いでないと、次のステップに進めない」と講演で発言。前原氏も5日、鳥取県米子市で記者団に「(前倒しのための)党規約改正をすることなく日程を議論する方向に変わりはない。9月の任期まで、一生懸命がんばる」と否定した。

 しかし、前原氏は党の「内政、外交・安全保障ビジョン」を国会会期中にまとめられなければ、退任する考えを示唆している一方、メール問題の影響で前原氏の求心力は低下していることなどから、前倒し論は今後もくすぶり続けそうだ。
URL:http://www.asahi.com/politics/update/0305/005.html

0305 送金メール:前原民主代表に容赦ない批判 地方から噴出 [毎日]

 「送金指示メール」問題による混乱のさなかで4日開かれた民主党の全国幹事長・選挙責任者会議では、ひたすら「おわび」を連発する前原誠司代表にも容赦ない批判が浴びせられ、前原体制が置かれた状況の厳しさを物語った。渡部恒三国対委員長の起用でとりあえず執行部はながらえたが、再選戦略はおろか、秋の代表選までの続投すら不透明な党内状況を浮き彫りにした。

 「前原氏が『確証を持っている』などと発言したことは(質問した)永田寿康衆院議員以上に問題だ」(岩手県)

 「組織の問題ではなく、前原代表の判断ミスだ」(福岡県)

 冒頭に謝罪した前原氏は壇上から一歩下がって腰を90度近く曲げ、7秒間、頭を上げなかった。しかし、会場の雰囲気が和らぐことはなく、前原氏は発言のたびに謝罪を繰り返した。

 もともとは来年の参院選や統一地方選への取り組みを協議する会合だったが、3時間近い会議のうち2時間をメール問題に費やした。

 「9月まではとても待てない。体制の一新を」(山梨県)と直接辞任を求めたのは1県連だけだったが、「代表は自ら適切に判断してくれると思う」(三重県)「辞めればいいという問題ではないが、しかるべき時期にきちんと説明してもらいたい」(北海道)などと一定期間後の「けじめ」に言及する県連も少なくなかった。今回の問題が前原氏の資質への疑問にまで発展している状況を反映したと言える。

 ただ、地方組織には、執行部への不満と同時に、来年に統一地方選と参院選を控え、民主党が完敗したこの問題では事態を早急に収束してほしい、との思いもある。「批判の電話で通常業務が出来ない」(大阪府)状況にもかかわらず、あからさまな退陣要求が抑制されたのは、さらなる混乱を嫌気したため。2、3日に実施した毎日新聞のアンケートに「前原氏は辞任すべきだ」と答えたある県連の幹事長は会場では辞任論を展開せず「そういうことを言うべき場ではない」と語った。

 前原氏はあいさつで「9月までの(代表)任期の残りの間、地域を出来るだけ歩かせていただく」と地方へのおわび行脚を表明した。

 渡部国対委員長が閉会前に「おかあちゃんから『県連幹事長なんて辞めちまえ』と言われるだろうが、歯を食いしばって一緒にがんばろう」と結束を呼びかけたが、党が危機的状況に直面している現実に変わりはない。【須藤孝】

毎日新聞 2006年3月4日 20時20分 (最終更新時間 3月5日 0時46分)
URL:http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/seitou/news/20060305k0000m010079000c.html

0304 メール問題:影落とす 民主、次期衆院選の公募延期 [毎日]

 民主党は1日から実施予定だった次期衆院選の公認候補者の公募を延期した。「送金メール」問題で党のイメージが悪化していると判断したため。先の衆院選で惨敗した後「次の選挙では、選挙区に空きがない自民党より優秀な候補者を集められる」(選対幹部)と意気込んでいた同党だったが、メール問題が影を落としている。

 民主党は当初、来月28日までの2カ月間で公認候補者を公募、5月末までに書類審査や面接などで選考する予定だった。ところが、メール問題が発生し、「こんな状態で候補者を募集するのはふさわしくない」と判断した。公募開始は来月以降にずれ込む見通し。【山田夢留】


0303 武部氏二男、民主党と永田議員に謝罪広告掲載求める [読売]

 自民党の武部幹事長の二男は3日、民主党と永田寿康衆院議員に対し、「送金指示メール」問題で誤った情報に基づいて送金先として名指しされたことについて、連名で全国紙などに謝罪広告を掲載するよう求める文書を送った。

 文書では、「著しい名誉棄損を受け、経営する飲食店や会社は業務上、甚大な被害を受けた。国会の場で謝罪されても被害は回復しない」と強調し、「社会的評価を回復するため」として謝罪広告掲載を求めた。

 一方で、民主党と永田氏が誤りを全面的に認めたことを受け、「謝罪の意思があることは了とする」とし、謝罪広告を掲載すれば損害賠償は請求しない意向を示した。

(2006年3月3日20時43分 読売新聞)
URL:http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20060303i113.htm

0303 メールは「偽物」…民主の再回答書を自民了承、決着へ [読売]

 民主党は3日午前、「送金指示メール」問題に関連し、自民党が提出した再度の公開質問状に対し、再回答書を提出した。

 自民党側の意向に沿った内容で、武部幹事長は3日午前の記者会見で、「端的に事実無根と認めていただいた。民主党の回答を評価したい」と語った。小泉首相も、武部氏から回答内容の報告を受け、了承した。自民、民主両党の間で、この問題は最終決着する見通しとなった。

 永田寿康氏個人については、近く開く衆院懲罰委員会で、処分の内容を検討する。

 再回答書の中で、民主党は永田氏が衆院予算委員会で取り上げたメールについて「根拠のない偽物である」と初めて明記。さらに、1回目の回答書で「メールに基づく武部氏の二男への送金疑惑は、論拠が消滅した」と主張したことを修正し、「疑惑は全くの事実無根であった」と答えた。

 民主党は、自民党及び武部氏と二男に対して「名誉を著しく毀損(きそん)した」と改めて陳謝した上で、国会での正式な陳謝や、永田氏らの発言の国会の会議録からの削除などにも応じる考えを示した。

(2006年3月3日13時33分 読売新聞)
URL:http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20060303it03.htm

0302 民主:渡部氏の国対委員長就任 「苦肉の消去法」 [毎日]

 迷走を続ける民主党が2日に出した結論は、前原誠司代表より30歳年上の「超ベテラン世代」頼りだった。野田佳彦前国対委員長の後任に就任するのは73歳の渡部恒三元衆院副議長。渡部氏の突如の浮上は、意中の人物にことごとく断られた末の「苦肉の消去法」だった。女房役の鳩山由紀夫幹事長の進退問題もまだくすぶったままだ。「送金メール」問題で「白旗」を揚げた民主党は今や完全に無力化した。

 後任人事3日目に入った2日午後1時半過ぎ、前原氏は衆院議員会館事務所の渡部氏に電話で「どうしても引き受けて下さい」と2度繰り返した。ほぼ同時に事務所には鳩山氏が訪れていた。

 鳩山氏「先生が引き受けてくれなければ、私は幹事長を辞めます」

 渡部氏「川端(達夫前幹事長)君がいい」

 しかし、川端氏も鳩山氏の要請を固辞。観念した渡部氏が就任の条件に挙げたのが「鳩山氏が辞任しないこと」だった。

 「今鳩山を辞めさせたら、この党はガラガラポンになる。国会から野党がなくなると大政翼賛会になる」

 受諾を決めた後、渡部氏は記者団に強調した。

 細野豪志役員室長は前原氏の「盟友」の枝野幸男憲法調査会長に後任の人選について助言を求めた。「まず菅(直人元代表)さん。だめなら高木(義明副代表)さん」。これに沿って前原氏側は2月28日夜から次々と打診を始めたが、結果は「惨敗」だった。

 最初に声をかけた菅氏は、グループに前原氏に批判的な議員が多く、連携強化で批判を抑える狙いがあったようだが、菅氏は「向いていない」と固辞。旧民社党系で国対経験が豊富な高木氏も「他に適任者がいる」。鳩山グループの大畠章宏組織総局長らの名も浮上したが、実現しなかった。

 反前原色の強いグループには「今引き受けて、9月の代表選で前原氏を支えることになるのは避けたい」(中堅幹部)との思いが共通している。このため、仙谷由人前政調会長ら前原氏に近い議員の名も出たが、今度は「余計に反前原の動きを刺激する」(前原氏側近)との声が上がり、行き詰まった。

 前原氏は1日夜、鳩山氏に「お任せします」と協力を依頼。その結果、浮上したのが渡部氏の起用だった。

 渡部氏は以前から前原、野田両氏らを「民主党七奉行」と呼び、定期的に食事会を開くなど中堅・若手に人望が厚い。渡部氏が2日午前の常任幹事会で鳩山氏に「君が幹事長と国対委員長を兼務しろ。おれが代理をやる」と語りかけたことを受け、鳩山氏は「代理をやるというくらいなら……」と判断し、本格的な打診に踏み切った。

 鳩山氏が国対委員長人事にかかわったことで、党内には「これで幹事長辞任もなくなった」(中堅)と、党内の混乱が収束に向かうとの声が目立つ。渡部氏も記者団に「私より先に鳩山君が辞めることは絶対ない」と語った。ただ、当の鳩山氏は周辺に「9月まで支えるとは言っていない」とも漏らしており、国対委員長が決まったからといって、党の危機はなお回避されていない。

 渡部氏が自民党国対委員長の当時、筆頭副委員長だった小泉純一郎首相は、2日の衆院本会議で前原氏に「渡部さんが国対委員長になるなら、おれが筆頭副委員長で支えないといけないね」と軽口をたたいてみせたが、それは与党の冷ややかな受け止め方を象徴しているかのようだった。【尾中香尚里】

毎日新聞 2006年3月2日 20時51分 (最終更新時間 3月2日 22時18分)
URL:http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/seitou/news/20060303k0000m010087000c.html

0302 民主、党内立て直し進まず 求心力弱まる執行部 [朝日]

2006年03月02日03時01分
 2月28日の記者会見と処分で「メール問題」に決着をつけようとしていた民主党執行部だが、党内の立て直しが進まない。野田佳彦国会対策委員長の後任は決まらず、事態収拾後に辞任する考えを変えていない鳩山由紀夫幹事長は、幹事長代理、副幹事長にも同調を呼びかけるなど、前原執行部の求心力は、弱まるばかりだ。

 前原代表と鳩山幹事長は1日夜、そろって都内の所属参院議員の結婚パーティーであいさつした。前原氏は「晴れやかな気分になるのは久しぶり」と幕引きを強調したが、その後に立った鳩山氏は「まだ終わってないよ」と語り、執行部内の温度差があらわになった。

 国対委員長人事では、1日朝に「できれば今日中に(決定を)」と話していた鳩山氏は、前原氏から1時間置きに選考経過について電話で報告を受けているとしていたが、午後には「(今日は)難しいのではないか」との見方に変わった。2日には衆院本会議で新年度予算案が通過予定で、こうした国会の山場目前に国会運営の司令塔が決まらないのは異常事態だ。

 さらに鳩山氏が1日、幹事長代理や11人の副幹事長らに「一連の問題にめどがついたら辞める。幹事長に指名された副幹事長の皆さんにも辞めて頂くことになる」と述べたことも、新たな波乱要因になりそうだ。

 玄葉光一郎幹事長代理は同調するとみられ、副幹事長には「仕方がない」との受け止め方がある一方、「いつになったら(辞任の)めどがつくのか」と、「メール問題」の事態収拾の先行きを案じる声も出ている。

 混乱が長引く背景には、28日の永田氏の発言が党声明と食い違ったこともある。幹部らによると、永田氏のために用意した記者会見の想定問答と党声明は、いずれもメールの真贋(しんがん)について「信憑(しんぴょう)性を立証できなかった」としていた。しかし、永田氏が会見で、事実である可能性にも言及し、「引き続き調べる」と付け加えてしまった。これをテレビで見ていた幹部が、声明に「本物ではない」と急きょ書き込んでしのごうとしたが、与党は永田発言を見逃さなかった。

    ◇

 民主党の永田寿康議員が衆院会派「民主党・無所属クラブ」を離脱したことに伴う衆院の新勢力分野は次の通り。

 自民党294▽民主党・無所属クラブ111▽公明党31▽共産党9▽社民党・市民連合7▽国民新党・日本・無所属の会6▽無所属21▽欠員1
URL:http://www.asahi.com/politics/update/0302/001.html

0302 送金疑惑「追求せぬ」 民主が質問状に回答 メール問題 [朝日]

2006年03月02日12時15分
 「送金メール」問題で民主党は2日、公開質問状に対する回答を自民党に提出した。メールについて党声明通り「本物ではない」とし、3000万円の送金についても「疑惑として追及しない」という趣旨を盛り込んでいる。また、永田寿康衆院議員の懲罰については、2日夕の衆院本会議で懲罰委員会への付託が決まる予定。

 公開質問状では、党声明と永田氏の会見内容の食い違いをただし、武部勤自民党幹事長の周辺に送金があったとされる疑惑が事実でないことの確認を求めている。民主党は2日朝の役員会で対応を協議し、回答は党声明に沿い、武部氏らに謝罪するとした内容とすることを確認した。党幹部によると、永田氏は1日夜、党の声明に従うことに同意したという。

 永田氏の懲罰については2日午前、衆院議院運営委員会の自民・民主両党筆頭理事協議で、懲罰委員会に付託することで合意した。付託には、共産党も同意している。永田氏は2日夕の衆院本会議に出席する。

 辞任表明した野田佳彦国会対策委員長の後任は、委員長経験者やベテラン議員を中心に打診しているが、なお調整が続いている。鳩山由紀夫幹事長は2日午前、自宅前で記者団に対し、打診している候補がいることを明らかにしたうえで「厳しい状況なので、かなり逡巡(しゅんじゅん)していて(昨日は)一晩考えさせてくれということだった。まだ決まっていない」と述べた。

 また、2日午前の衆院予算委員会でメール問題が取り上げられ、小泉首相は「永田議員は、まだ偽物と断定的に言えないとか、問題が残っているような会見をしていた。民主党は過ちを認めて反省すべきは反省し、国民の信頼を勝ち得るよう期待している」と述べた。
URL:http://www.asahi.com/politics/update/0302/006.html

0302 堀江メール:偽物との民主党声明に従う考え 永田議員 [毎日]

民主党常任幹事会で「送金指示メール」問題への対応について陳謝し頭を下げる前原誠司代表(中央)。右は鳩山由紀夫幹事長=国会内で2日午前10時48分、川田雅浩写す 民主党は2日午前の役員会で、ライブドア事件をめぐる「送金メール」問題について自民党から出されていた公開質問状への回答案をまとめた。メールの真偽について、国会で質問した永田寿康衆院議員と党の声明の内容が食い違ったことについては、メールは本物ではないと判断した党声明に永田氏が従うことを明らかにする。自民党の武部勤幹事長と二男に対しても謝罪する考えを明らかにする。

 メール問題をめぐっては、永田氏が28日の記者会見で、「一定程度の事実を含んだ可能性」に触れ、自民党から批判が出ていた。

 自民党が1日に出した公開質問状は(1)党声明と永田氏の会見の食い違いにどう対応するのか(2)「メール」に書かれた3000万円の送金について事実でなかったことを認めるか(3)武部氏と二男に対する名誉回復措置を図る意思があるか--の3点。

 民主党の野田佳彦前国対委員長と永田氏が同日、対応を協議し、野田氏が永田氏に党声明に従うよう求め、永田氏もこれに応じた。これにより同党は、3000万円の送金問題についても「疑惑として追及しない」考えを示す。

 前原誠司代表はこの後の党常任幹事会でのあいさつで「このような事態に至ったことを代表としておわびする」と陳謝。「永田議員にも(党声明に従うとの)態度表明をしてもらうようお願いしている」と語った。【須藤孝】

毎日新聞 2006年3月2日 11時36分 (最終更新時間 3月2日 12時15分)
URL:http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20060302k0000e010050000c.html

0301 共産「前原代表に責任」、社民「責任ない」 対応割れる [朝日]

2006年03月01日22時14分
 民主党の「送金メール」問題をめぐる前原代表の責任や永田寿康衆院議員の懲罰委員会への付託について、同じ野党ながら共産、社民両党の幹部は1日、異なる見解を示した。

 共産党の市田忠義書記局長は国会内で記者団に対し、メールに信頼性がないことを「最初から謙虚に認めるべきだった」と指摘した。特に前原氏自身が党首討論で確証があると言ったことに「党首としての責任は重いものがある」と批判。さらに「野党は不確かな情報で指摘してもかまわないという人がいるが、それは間違いだ」と強調し、永田氏の懲罰委への付託は「妥当だ」と述べた。

 一方、社民党の福島党首は記者会見で、「百%確実でないと質問できなければ、野党の質問が非常に弱くなる」と指摘し、「国会質問のフォローが不十分で代表の即責任になるとは思わない」と前原氏をかばった。永田氏についても「懲罰すべきでない」と語った。
URL:http://www.asahi.com/politics/update/0301/005.html

0301 メール問題で民主都議、党本部に怒りの声 [朝日]

2006年03月01日23時11分
 「送金メール」問題を巡る民主党の対応に対し、身内の東京都議会民主党議員らが1日、党本部に怒りの声を上げた。永田寿康・衆院議員に対する事実上の「辞職要求」で、「国会議員は有権者の厳しい声が分かっていない」と地方議員の切実な思いを訴えた。ただ、この日は都議会開会中。他会派からは「議会活動より身内を優先するとは」と皮肉の声も上がった。

 永田氏の謝罪会見から一夜明けたこの日、民主党都議の間からは、「党員資格停止なんて党費を払わなくてすむだけ。処分になっていない」「議会でうそをついた永田氏は、当然辞めるべきだ」など批判が噴出した。

 2月26日の町田市長選では、推薦候補が大差で敗れるという「影響」もあり、「身内をかばうばかりでは、今後の地方選挙を戦えない」と、緊急総会を開いた。

 党本部への申し入れでは、永田氏の処分について「国民の理解は到底得られない」と指摘。「事態を真摯(しんし)に受け止め、自ら出処進退を明らかにすべきだ」と事実上の辞職を求め、党執行部にも国民への説明責任を果たすよう求めた。

 ただ、この日午後は都議会一般質問の真っ最中。10人ほどの議員が約1時間、控室で申入書の文案を練り、その後、中村明彦幹事長ら2人は党本部へ急行し、計3時間、都議会を空けた。

 このため、都議会自民党の幹部からは、「党本部への申し入れで本会議を抜けるとは本末転倒」と冷ややかな意見も出た。
URL:http://www.asahi.com/politics/update/0301/007.html
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