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0615 バス爆破、死傷者百人超 スリランカ軍が報復の空爆 [朝日]

2006年06月15日21時17分
 スリランカ中北部のアヌラダプラ郊外で15日、バスが地雷で爆破された事件での死者は、女性や子どもを含む64人となった。負傷者も少なくとも45人に上る。政府軍は、少数民族タミル人の反政府武装勢力「タミル・イーラム解放の虎(LTTE)」の犯行だとみて、同日、報復として北部のLTTEの軍事施設を空爆した。
スリランカ中北部で15日、地雷の爆発で横転したバスのそばをパトロールする兵士たち=AP


 テロ事件としては、02年2月に政府とLTTEが停戦に合意してから最悪の規模。同国では今年4月以降、テロや局所的な戦闘が続き、400人以上が死亡しており、内戦に逆戻りする恐れがさらに強まった。

 スリランカ国防省などによると、現場は政府軍支配地域。同日午前7時45分ごろ、通勤、通学のシンハラ人の市民100人以上を乗せたバスがLTTEがよく使う種類の対人地雷で爆破された。死者の中には約15人の子どもが含まれていたという。

 LTTEは関与を否定し「我々に責任を負わせるためだ」と、背後に政府軍がいると示唆した。

 これに対して政府軍は同日正午ごろ、北部のLTTEの軍事施設を空爆した。国防省の報道官は「LTTEの新たな攻撃を抑制するための限定的な攻撃だ」と話した。

 同国では、多数派のシンハラ人に対し、北部や北東部に多く住むタミル人が70年代から分離独立運動を活発化させ、83年から政府とLTTEとの間で内戦になった。

 02年2月に両者は停戦合意し、和平交渉を始めたが、03年11月以降、交渉は中断している。今月8日には、ノルウェー・オスロで両者の直接対話が予定されていたが、LTTEが直前に拒否したため、実現しなかった。
URL:http://www.asahi.com/international/update/0615/022.html

0614 国連警察部隊へ引き継ぎを 東ティモールで安保理 [朝日]

2006年06月14日10時34分
 国連安全保障理事会は13日、東ティモール問題についての公開協議を開いた。同国に派遣されていたマーティン国連事務総長特使らが現状について説明した。

 マーティン特使は、同国が国連による多国籍警察部隊を派遣することを強く求めていると紹介。07年5月までに大統領選と議会の総選挙を行うことから、長期的な関与の必要があると指摘。警察組織の養成なども国際社会に求められているとした。

 東ティモールには、オーストラリア、ポルトガルなどの部隊が緊急に派遣されている。アナン事務総長は、これらの部隊について「あと半年か1年は駐留するだろう。できれば、半年以内に国連の警察部隊や平和維持部隊がそれに加わり、将来は引き継ぐようにしたい」と記者団に述べた。
URL:http://www.asahi.com/international/update/0614/007.html

0614 ミャンマー:ASEAN議長国を辞退 国内権力固め優先か [毎日]

 【バンコク藤田悟】ミャンマー軍事政権が東南アジア諸国連合(ASEAN)に対し、来年の議長国就任を辞退する意向を伝えていたことが分かった。ASEAN外交筋が13日、明らかにした。ASEANは7月下旬にマレーシアで開く外相会議でこの申し出を承認し、シンガポールを来年7月からの議長国に繰り上げることを決める見通しだ。

 同外交筋によると、ミャンマーは「首都機能移転作業が進行中で、まだ議長国を務める用意ができていない」と説明しているという。

 ASEANの議長国は加盟10カ国によるアルファベット順の輪番制で、97年に加盟したミャンマーは今年7月から1年間、初めて議長を務めることになっていた。しかし、民主化プロセス停滞に対する国際社会の批判が高まる中、ミャンマーを議長国にすればASEAN全体の信用が傷つくとの懸念が広がり、ASEANは昨年7月の外相会議でミャンマーに辞退を働きかけ、次の順番に当たるフィリピンの繰り上げ就任を決めた。

 ただ、その際、ASEAN外相会議は「ミャンマーが議長を務める準備ができれば、議長国に就くことができる」との声明を発表し、ミャンマーの民主化プロセスに一定のめどが付き、議長就任を希望すれば、それを認める方針を示していた。

 ところがミャンマーは昨年11月から中部ピンマナへの首都機能移転を進めるとともに、アウンサンスーチー書記長率いる国民民主連盟(NLD)など民主化勢力への弾圧を強化している。ミャンマーは、こうした状況で、国際世論に逆らって議長国の地位を目指すより、新首都を拠点とした権力固めを進める方が先決だとの判断があった模様だ。

 一方のASEAN主要国は、ミャンマーの辞退表明を当然と受け止めている。ASEANは、3月に特使として訪問したサイドハミド・マレーシア外相とスーチー書記長らとの面会を軍事政権が認めなかったため、ミャンマーに対する不信感を強めている。7月の外相会議では、ミャンマーの議長就任のさらなる先延ばしとともに、民主化推進を確約させる強い方策を検討するよう主張する声が出てくると予想される。

毎日新聞 2006年6月14日 3時00分
URL:http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20060614k0000m030153000c.html

0614 国連主導の警察部隊派遣を 東ティモールで安保理協議 [共同]

 【ニューヨーク13日共同】治安悪化の続く東ティモール情勢をめぐる国連安全保障理事会の公開協議が13日開かれ、現地を訪れていたマーティン国連事務総長特使は、分裂した国防軍や警察機構の「立て直しが極めて重要」と強調、来年の総選挙に向けて国連主導の国際警察部隊を派遣する必要性を訴えた。

反政府派元兵士らと国防軍が5月末に衝突して以来、安保理が東ティモール情勢を本格協議したのは初めて。国連は昨年5月、同国での平和維持活動(PKO)を打ち切っているが、この日の協議を受けて近く現地に調査団を派遣、国際警察部隊を軸とするPKOの再開を本格検討する。

アナン事務総長はアーバー国連人権高等弁務官に、衝突の原因を究明する特別調査委員会設置作業を進めるよう求めたことを明らかにした。
URL:http://news.goo.ne.jp/news/kyodo/kokusai/20060614/20060614a3790.html

0613 東ティモール武装集団「首相、組織を指示」 幹部が証言 [朝日]

2006年06月13日23時17分
 治安悪化が続く東ティモールで、武装集団の指導者が朝日新聞の現地の助手と会見し、「首相の指示で先月組織され、武器を渡された」と明らかにした。反首相派は「政府が武器を住民に配った」と主張、アルカティリ首相が否定し、真っ向から対立しているが、指導者は政府側から直接武器を受け取ったとした。近く発足予定の国連の調査委では首相の騒乱への関与が最大の焦点となる見通しで、証言の影響が注目される。

 インタビューは、首都ディリから約50キロ離れた西部リキサで11日行われた。アルカティリ氏が幹事長を務める与党フレティリンの元民兵、ダコンセンサオ氏が、自動小銃で武装する20人余りに囲まれながら、現地紙「ティモール・ポスト」の記者とともに取材に応じた。

 ダコンセンサオ氏によると、武装集団を組織するように指示されたのは、先月7日。ロバト内相(当時、6月1日に辞任)から「(軍の反乱勢力を率いる)レナルド少佐らが首都の襲撃を計画するなど、治安が悪化しており、与党の秘密部隊を結成する必要がある」と説明を受けたという。

 翌日午後、アルカティリ首相の自宅で30分ほど秘密部隊の活動について話し合った。首相は内相に武器をその場で渡すように指示。しかし都合がつかなかったため、直接、国境警察のダクルーズ隊長に電話をし、武器を調達するように頼んだという。ダコンセンサオ氏は、首相が「警察の機動隊がレナルド少佐らを山中に連れて行くので殺害するよう」命じたと語った。

 自動小銃18丁と実弾6000発は、8日と21日の夜、ダクルーズ隊長から受け取ったという。

 反乱勢力がディリで軍兵士を襲撃した23日には、先回りして阻止するように命じられた。しかし「反乱兵士の大半が丸腰だったので、銃を向けるのはやめた」という。翌朝再びディリ郊外に向かったところ、警察と軍の交戦に巻き込まれ、本来味方のはずの軍兵士に背中から撃たれ、仲間4人が死亡した。

 ダコンセンサオ氏は、インタビューに応じたのは、口封じで殺されるのを避け、「自らの安全を守るため」だと語った。
URL:http://www.asahi.com/international/update/0613/010.html

0612 ネパール国王、儀礼的存在に…法案拒否権などはく奪 [読売]

 ネパール議会は10日夜、国王の法案拒否権などをはく奪する法案を全会一致で可決した。

 これにより、国王は立法や行政にかかわる権限をすべて失い、完全に儀礼的存在となった。

 ただ、コイララ政権と和平交渉を開始した武装勢力・ネパール共産党毛沢東主義派は、あくまでも王制廃止を目指す方針を表明している。(ニューデリー支局)

(2006年6月12日0時56分 読売新聞)
URL:http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20060611i214.htm

0602 ネパール:毛派が支持者集会 20万人規模で カトマンズ [毎日]

 【カトマンズ、ビナヤ・グルアチャリャ】ネパールの首都カトマンズで2日、同国共産党毛沢東主義派が約20万人規模の支持者集会を開いた。同派は首都に武器などを持ち込まないと約束し、集会は平和裏に行われた。

 同派は政府と和平交渉中の03年にも首都で集会を開いたことはあるが、これほど大規模なものは初めて。参加者の多くは山間部の同派支配地域の住民とみられる。赤旗を振って「国王を追放し共和制国家の建設を」などと叫んで行進した。

毎日新聞 2006年6月2日 20時45分
URL:http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20060603k0000m030074000c.html

0601 スー・チー氏軟禁、安保理で協議 [朝日]

2006年06月01日14時23分
 国連安保理は31日、非公開協議を開き、ミャンマー(ビルマ)の軍事政権による自宅軟禁が続く民主化運動指導者アウン・サン・スー・チー氏をめぐる状況について話し合った。安保理がミャンマーの民主化と人権状況について協議したのは、昨年12月以来2度目。

 複数の国連外交筋によると、外国要人として2年ぶりにスー・チー氏らと会談したガンバリ事務次長(政治局長)から報告を受けた後、各国が意見を表明。米国は、ミャンマー情勢を安保理の正式な議題とするよう求めるとともに、軍事政権に圧力をかけるための安保理決議を採択させるよう働きかける方針を明らかにした。

 これに対し、対話を通じて軍事政権の民主化と人権状況の改善を目指す立場を取る日本の大島賢三国連大使は、ミャンマー情勢が現時点で「国際平和と安全に対する脅威にはあたらない」との判断を示し、米国の求める決議に反対する姿勢を示した。中国も「国内で解決されるべきで、安保理の関与は事態を悪化させる」と述べたという。
URL:http://www.asahi.com/international/update/0601/009.html

0531 東ティモール:略奪横行、治安悪化 冷遇住民の怒り激化 [毎日]

 【ディリ浦松丈二】反乱兵と政府軍の衝突で治安が極度に悪化している東ティモールの首都ディリで、住民たちによる商店や民家への略奪が激しくなっている。主に、現政権下で冷遇されてきた同国西部の住民が中心だ。オーストラリアなど周辺国軍が警備する大使館街でも発砲音が響いている。

 「こっちにも投げてくれ」。お菓子にジュース、ソーセージ……。ディリ中心部のスーパーマーケットのドアからポンポンと商品が飛び出していた。男たちがカメラなどの高額商品の箱を投げると群衆から歓声が上がった。子どもから老人まで約300人が、まるで略奪を楽しんでいるようだ。

 すぐ近くの道路で小学校低学年ほどの男の子2人がダブルベッドのマットと布製のソファをうれしそうに引きずっている。「学校は?」と聞くと「閉まっているもの」と答えた。避難住民の民家から略奪したらしい。道路には、家電や家具、食料、日用品を積んだリヤカーを引く人たちが道路にあふれる。

 東ティモールは13の地域に分類され、東部3地域の住民がインドネシアからの独立に熱心だったこともあり、西部地域の住民に比べ政権幹部に登用されているケースが多い。そのため、西部住民の多くは、政府に不満を持っているとされる。

 夜になると治安は一層、悪化する。記者が宿泊する大使館街のゲストハウス前では30日未明、群衆のわめき声とともに発砲音が2度、3度と鳴り響いた。通行中の政府車両を数十人の群衆が取り囲んだため、車内から威嚇発砲したらしい。高台からは何本もの炎が上がっている。建物が放火されたのだろう。

 国連本部前の避難民キャンプには、避難してきた東部住民が多かった。スーパーマーケットを経営するテレシンハさん(49)は店舗を焼かれて逃げてきた。「私一代で築き上げた店を失って本当に悔しい。焼け残った商品を元手にやりなおすしかない」と肩を落とす。

 ディリ・ナショナル病院のビレンドラ医師(44)は「避難生活が長引けば、高齢者や子どもの健康状態が心配になってくる。医者にできることは限られている。治安回復を急いでほしい」と話した。

毎日新聞 2006年5月31日 0時34分
URL:http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20060531k0000m030151000c.html

0531 「機会逃した」軍政批判 自宅軟禁延長で国連総長 [共同]

 【ニューヨーク30日共同】ミャンマー軍事政権が先週、民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさんの自宅軟禁を延長したことについて、国連のアナン事務総長は30日の声明で「深い失望」を表明し、軍政が民主化への取り組みを示す「重要な機会を逃した」と批判した。
 安全保障理事会筋によると、ミャンマーを訪れた国連のガンバリ政治局長(事務次長)は31日か6月2日、安保理に訪問結果を報告する方向で調整中。事務総長の厳しい評価は、今後の安保理の対応に影響を与える可能性もある。
 事務総長はタイ訪問中の5月26日、声明でスー・チーさんの解放を要請。30日の声明では、軍政がこれに応じず「真の国民和解」や「国際社会との関係改善」の機会を逃したと批判した。
URL:http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=RANDOM&PG=STORY&NGID=intl&NWID=2006053101000555

0528 騒乱続く東ティモール、国外退出相次ぐ 2万7千人避難 [朝日]

2006年05月28日20時47分
 騒乱が続く東ティモールの首都ディリでは28日、現地で働いていたフィリピン人約60人や国連職員などの国外退出が相次いだ。AP通信によると、約2万7000人の国民が安全な場所を求めて家を離れ、避難しているという。

 国連関係者がAP通信に伝えたところによると、国内避難民はディリの空港や港、国連施設などに集まり、不安な毎日を送っている。

 28日もオーストラリア軍などが市内に展開し、治安維持に当たったが、放火や銃撃は依然やまず、死者は少なくとも27人にのぼったという。

 一方フィリピンからはこの日、空軍の輸送機が到着した。非政府組織(NGO)や、技術者などとして就労する約200人の在住フィリピン人のうち、67人が帰国した。
URL:http://www.asahi.com/international/update/0528/010.html

0527 スー・チー氏に自宅軟禁の延長 ミャンマー軍事政権 [朝日]

2006年05月27日12時01分
 ミャンマー(ビルマ)の軍事政権は27日までに、民主化運動指導者アウン・サン・スー・チー氏(60)に対し、自宅軟禁の再延長を通告した。ロイター通信などが伝えた。隣国タイを訪問中のアナン国連事務総長が26日に解放を強く呼びかけたばかりで、国際社会の要請を無視した対応に批判と圧力が強まるのは必至だ。

 軍政は03年5月に同氏を拘束した後、自宅軟禁の延長を1年、半年単位で繰り返し、27日に再び期限が迫っていた。今回の延長期間が半年か1年かは不明だ。

 今回は、軍政が直前に国連のガンバリ事務次長(政治局長)の訪問を受け入れ、外国要人としては約2年ぶりとなる同氏との面会も許したことから、支持者らの間には解放を期待する声が高まっていた。

 軟禁延長の決定について、外交筋は「面会許可だけでどこまで国際社会の批判をかわせるのか反応を探っているのでは」と指摘している。
URL:http://www.asahi.com/international/update/0527/008.html

0527 パートナーシップ構築を表明、島サミット閉幕へ [朝日]

2006年05月27日10時50分
 太平洋諸島フォーラム(PIF)加盟16カ国・地域の首脳が集まり沖縄県名護市で開かれていた第4回太平洋・島サミットは27日、首脳宣言「沖縄パートナーシップ」を採択して閉幕した。宣言では「より強く繁栄した太平洋地域の達成」に向け、協力関係の強化をうたった。また、小泉首相は、06年度から3年間で約450億円の政府の途上国支援(ODA)をPIF加盟国・地域に行うことを表明した。

 小泉首相は(1)経済成長(2)環境、保健、教育・職業訓練など「持続可能な開発」(3)行政能力の向上など「良い統治」(4)防災、組織犯罪対策など(5)人や文化の交流――の重点分野での支援を表明。日本とPIFメンバーによる合同委員会で、協力の成果などを毎年検証することを決めた。

 宣言は小泉首相とPIF加盟の南太平洋14カ国・地域と豪州、ニュージーランドの代表が採択。日本の国連安保理常任理事国入りを支持することも表明した。

 首脳宣言とは別に、援助国の立場の日本と豪州、ニュージーランドは共同宣言を出した。南太平洋諸国に対しては中国と台湾がそれぞれ援助を通じ外交関係の樹立を競い合っており、新たな緊張を引き起こす懸念が指摘されている。このため、声明で「説明責任と透明性が確保される援助国による支援を支持する」として、間接的に中台双方に自制を求めた。
URL:http://www.asahi.com/international/update/0527/006.html

0526 オーストラリア軍が首都の治安維持担当 東ティモール [朝日]

2006年05月26日12時34分
 治安の悪化している東ティモールで、ホルタ外相は26日、前日に先遣隊が到着したオーストラリア軍が首都の治安維持を担当することを明らかにした。同国では、除隊された元兵士集団が軍や警察を襲撃しており、標的となっている政府軍を兵舎に戻すことで新たな衝突を避ける考え。外相は「28日までに反乱勢力と和平協議に入りたい」と述べ、事態収拾を早急に図る方針を示した。

 AFP通信などによると、首都ディリでは26日朝から再び銃撃戦が始まった。豪州軍は空港近くに検問所を設けたほか、東ティモール政府の要請を受け、病院や多くの市民が避難している教会などの警備にあたる。

 一方、退避勧告を受け、出国を希望する外国人が増えている。25日夜までに100人近い豪州人らを乗せたC130輸送機2機がダーウィンに向かった。国際線の定期便が1日2便しかないため、すべての便は予約で満席状態だが、空港までの道路付近で銃撃戦などが続いている影響で、実際には空席も目立つという。
URL:http://www.asahi.com/international/update/0526/012.html

0526 共産党毛沢東主義派の拘束者全員釈放へ…ネパール [読売]

 【ニューデリー=林英彰】ネパールのシタウラ内相は25日、記者団に対し、当局が拘束している武装勢力・ネパール共産党毛沢東主義派のメンバー全員の釈放を決定したことを明らかにした。

 毛派は全拘束者の釈放を、コイララ政権との民主化プロセスに関する交渉開始の条件としていた。毛派は国内に1200人以上が拘束されていると主張。内相によると、すでに467人が釈放された。

 この決定を受け、同内相ら3閣僚で構成される政府側交渉団は近く、毛派と協議に入り、コイララ首相と毛派最高指導者プラチャンダ議長の直接会談に向けた地ならしを行う予定だ。

(2006年5月26日0時47分 読売新聞)
URL:http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20060525id23.htm

0526 パキスタン米国離れ 大統領「英米の手先ではない」 [朝日]

2006年05月26日08時31分
 米国の対テロ戦争に協力するパキスタンの対応が揺れている。非合法化されたイスラム過激派の活動再開を政府が認めたほか、ムシャラフ大統領が「私は米英の手先ではない」と公言するなど、米国を逆なでする言動が目立つ。背景には、インドとの関係強化に動く米国への不満がある。来年に予定される総選挙に向け、反米色の強い世論を取り込みたい政権の思惑もあるようだ。
パキスタン


 イスラマバードで4月7日、イスラム教スンニ派の過激派「シパヘサハバ・パキスタン(SSP)」が約5千人規模の集会を開いた。地元紙によると、会場ではイラクで斬首された米兵やアフガニスタンで活動する反米武装勢力を撮影したビデオディスクが販売され、反米色の濃いものとなった。

 SSPは02年1月、ムシャラフ大統領が非合法化した五つの過激派の一つだ。01年の同時多発テロを機に親米路線に転じたパキスタンの対米協力の一環だった。本来ならば、当局の監視下にある組織が大規模な集会など開けるはずがない。

 ところが消息筋によると、当局は今春、過激な行動を控えることを条件にSSPの活動再開を許可。閉鎖されていた都市部の事務所も再開され、一部のメンバーは総選挙に立候補する準備を進めているという。

 当局の「方針変更」の陰には、米国への抗議の意味があるとみられている。3月のブッシュ米大統領の南アジア歴訪が契機となった。

 ブッシュ大統領はインドとの原子力協力で合意する一方、パキスタンの同様の要求は拒んだ。カシミール地方の領有を争うインドへの肩入れを強めるブッシュ政権に対して、「インドばかり大事にすれば、パキスタンは過激派や武装勢力を根絶する努力を放棄するとのメッセージだった」と消息筋は分析する。

 またムシャラフ大統領は4月末、英紙ガーディアンとの会見で「対テロ戦は米国や英国のためにしているのではない。私は誰のプードルでもない」と公言した。政権内には、米国からテロ対策の手ぬるさをたびたび批判されていることへの不満がある。

 さらに、西隣イランと天然ガスのパイプライン建設も進めようとしている。4月末に政府間で基本合意した。米国はイランの核開発問題などを理由に難色を示すが、「将来のエネルギー不足に備える」として米国に背を向ける。

 もっとも、「米国離れ」ともみえる一連の動きには、総選挙を控えた国内対策という側面もありそうだ。今月14日には国外で亡命生活を送るベナジル・ブット、ナワズ・シャリフ両元首相が、民主化推進を掲げて総選挙で共闘することに合意した。99年の軍事クーデターで権力を握ったムシャラフ大統領への圧力を強めている。

 親米路線を掲げてきたムシャラフ政権に対するイスラム保守派の反発は根強い。総選挙で親大統領派が敗北すれば、その後の議会での自らの再選も危うくなる。「あえて反米色を打ち出すことで世論をなだめ、総選挙に勝利する狙いが政権側にはある」(地元紙記者)との見方も出ている。
URL:http://www.asahi.com/international/update/0526/005.html

0525 ガンバリ国連事務次長、ミャンマー軍政の軟化に期待 [朝日]

2006年05月25日11時02分
 今月ミャンマー(ビルマ)を訪問した国連のガンバリ事務次長(政治局長)は24日、国連本部で記者会見し、同国の軍政当局に自宅軟禁中の民主化運動指導者アウン・サン・スー・チー氏らの解放を強く求めた、と述べた。ガンバリ氏は軍政最高指導者のタン・シュエ国家平和発展評議会議長らと会談したほか、外国要人としては約2年ぶりにスー・チー氏と面会。会見では、当局の態度軟化を歓迎する考えも示した。

 ガンバリ氏は、スー・チー氏について「とても健康そうだった」と話した。主治医の訪問や、医療をより頻繁に受けられることを望んでいたという。またスー・チー氏は、ミャンマーの民主化に国連がより大きな役割を果たすことに期待を示したという。

 ガンバリ氏はシュエ議長や外相、国家計画・経済開発相、農相らと会談し、スー・チー氏と同氏が率いる最大野党・国民民主連盟(NLD)関係者の解放を強く要求したと述べた。やりとりの詳細は明らかにしなかったが、軍政当局は「明らかに国際社会との関係を改善しようとしていた」という。

 さらに、スー・チー氏の軟禁期限が今月27日に切れることに関し、ミャンマーの警察長官が、同氏の解放が政治不安に直結しない、と発言したことを紹介した。
URL:http://www.asahi.com/international/update/0525/007.html

0522 タイ最南部:テロ続発、立てこもり事件で200校が休校  [毎日]

 【バンコク浦松丈二】タイ最南部ナラティワート県で、仏教徒の女性教師2人を人質に取った立てこもり事件が発生し、治安状況を懸念した小中学校約200校が22日から休校に入った。最南部ではイスラム武装組織と国軍・警察との衝突が続き、04年以降1300人以上が死亡、住民が暴徒化するなど状況が悪化している。

 事件は、イスラム系住民約200人が19日、教師2人を人質に小学校に立てこもり、海兵隊員が殺された事件で逮捕された容疑者2人の無実を主張して釈放を要求した。約2時間後に警官隊が突入して2人を救出したが、1人は暴行を受け、重体のままだ。

 この事件は地元の教師たちに衝撃を与え、多くの教師が出勤を拒否している。タクシン首相は22日、治安当局幹部と緊急会議を開き、教師の安全確保策を検討し始めた。

毎日新聞 2006年5月22日 19時14分
URL:http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20060523k0000m030041000c.html

0520 国連事務次長とスー・チー氏会談 軍政、約2年ぶり許可 [読売]

2006年05月20日22時52分
 ミャンマー(ビルマ)の民主化問題を協議するため、同国を訪れている国連のガンバリ事務次長(政治局長)が20日、自宅軟禁中の民主化運動指導者アウン・サン・スー・チー氏と会談した。軍事政権が、スー・チー氏と外国要人との面会を許可したのは約2年ぶり。突然の柔軟姿勢の背景には、民主化問題を国連安保理での本格協議に持ち込む動きが強まっていることへの危機感があるとみられる。

 外交筋によると、スー・チー氏はヤンゴン市内の政府関連施設で、ガンバリ氏と約1時間にわたり会談した。軍政側との対話のあり方や、国連の役割などをめぐり意見交換したとみられる。

 ガンバリ氏はこれに先立ち、同国中部のピンマナで軍政トップのタン・シュエ国家平和発展評議会議長と会談した。

 軍政は03年5月にスー・チー氏を拘束し、自宅軟禁を継続。外国要人との面会は、04年3月のラザリ国連事務総長特使以降、禁じてきた。今年3月に訪れた東南アジア諸国連合(ASEAN)の特使は、スー・チー氏はおろかタン・シュエ議長とも会えなかった。

 その軍政が今回、一連の会談を認めた背景には、高まる一方の国際社会の批判がある。

 軍政が03年8月に表明した段階的な民政移管計画は、第1段階の新憲法制定に向けた論議も遅々として進んでいない。一方で、数カ月前から少数民族組織「カレン民族同盟」(KNU)に過去10年で最大規模の攻撃を仕掛け、スー・チー氏が率いる最大野党・国民民主連盟(NLD)の非合法化にも言及した。

 この動きに、国際人権団体などから国連安保理での対応を求める声が続出した。制裁を視野に入れた安保理決議を模索している米国も態度を硬化させ、18日には経済制裁の延長を決めた。

 軍政はこれまで、経済利権をねらう中国やインド、強硬策を好まないASEAN諸国を利用することで欧米諸国の批判をはねつけてきたが、「安保理の公式議題となればこれらの国も動きにくくなるとの危機感」(外交筋)から、柔軟姿勢に転じたとみられる。

 ただ、軍政がこれを機に一気に民主化を進めるとみる関係者は少ない。軍政がさらなる具体的な動きを見せなければ、逆に国際社会の圧力が強まる可能性もある。
URL:http://www.asahi.com/international/update/0520/009.html

0515 ミャンマー軍政が弾圧強化 野党に「非合法化」示唆 [朝日]

2006年05月15日11時49分
 ミャンマー(ビルマ)の軍事政権が、民主化運動指導者アウン・サン・スー・チー氏が率いる最大野党・国民民主連盟(NLD)の「非合法化」を示唆する一方、少数民族組織には強い攻勢を仕掛けている。周辺諸国が民主化への働きかけを続けるさなかの弾圧強化に、国際社会の批判は一層高まっている。

 軍政のチョー・サン情報相は4月26日の記者会見で、ヤンゴンなどで04年12月から断続的に起きた爆弾事件に関して「NLDがテロ組織とつながっている証拠がある」と非難。「解党させることもできるが、当面は存続を許す」と将来の非合法化の可能性に言及した。

 これに対し、NLDはテロへの関与を全面的に否定し、離党者についても「健康や経済面で問題を抱える党員を軍政がねらい撃ちし、脅しや買収で追い込んでいる」と反論。在ヤンゴンの外交筋も「明らかに軍政による切り崩し」とみる。

 民主化に向けた説得を続ける東南アジア諸国連合(ASEAN)は、この動きにいら立ちを募らせる。ASEANは3月下旬、議長国マレーシアのサイドハミド外相を派遣したが、自宅軟禁中のスー・チー氏にも、軍政トップのタン・シュエ国家平和発展評議会議長にも会えなかった。

 それに続く軍政側の動きに、同外相は「NLDを解党させれば、ミャンマーは民主化への信頼を失う」と警告した。

 軍政は反政府の少数民族組織「カレン民族同盟」(KNU)への攻撃も強める。この10年で最大規模と言われる攻勢は数カ月前から始まり、避難者は1万人を超え、2000人近くが国境を越えてタイ国内に流入した。

 軍政はKNUにもテロ関与を主張しているが、KNU側は否定。首都機能の中部ピンマナへの移転でKNUの支配地域に近づいたため、軍政が排除に乗り出したとの見方も出ている。
URL:http://www.asahi.com/international/update/0515/006.html

0512 インドネシア:スハルト元大統領の訴追取り下げ 健康悪化 [毎日]

 インドネシアのサレ検事総長は12日、スハルト元大統領(84)の不正蓄財事件について健康悪化を理由に訴追を取り下げると発表した。元大統領は今月4日に腸内出血で病院に運ばれ、大腸切除など2度の手術を受け、現在も入院している。

 検事総長は元大統領の健康が回復したり、新証拠が発見された場合などには再訴追できると述べたが、今回の措置で裁判打ち切りが事実上確定した。元大統領は在任中の不正蓄財で00年8月に訴追されたが、病気を理由に一度も出廷していない。【ジャカルタ支局】

毎日新聞 2006年5月12日 23時22分
URL:http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20060513k0000m030173000c.html
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