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イラク選挙結果、国際監視団が精査へ [読売]

 【カイロ=岡本道郎】「イラク選挙国際監視団」(本部・アンマン)は29日、今月15日に行われた国民議会選挙でイスラム教シーア派政党連合を勝利させるための大規模な不正があったとしてスンニ派や世俗派政党が抗議している問題で、選挙結果の精査を行う調査団をイラクに派遣すると発表した。

 同国の独立選挙管理委員会の招請を受けたもので、調査団はアラブ連盟、欧州連合(EU)、カナダの専門家4人で構成、同選管に寄せられた不正申し立てなどを調査する。

 シーア派政党連合「統一イラク同盟」が4割を超える得票率を獲得した中間開票結果(19日発表)に強く反発、再選挙などを要求していたスンニ派政党連合「イラク合意戦線」やアラウィ元暫定政府首相率いる世俗派「イラク国民リスト」は、監視団が改めて調査に乗り出したことに歓迎の意を表明。米政府や国連も「イラク国民が選挙が自由で公正なものだったと確信を持つことが重要だ」(ハリルザド駐イラク米大使)などとして高く評価した。

 調査団の作業により、年明けに予定される確定選挙結果の発表が遅れるかどうかは不明だが、各政党連合が選挙結果を受け入れ、本格政府樹立へ向けた連立交渉に入るための最終的な「手続き」となる可能性もある。

(2005年12月30日22時48分 読売新聞)
URL:http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20051230i412.htm

イラク国民議会選、35政治団体が開票結果を拒否 [読売]

 【カイロ=柳沢亨之】フランス通信(AFP)によると、イラクのイスラム教スンニ派の有力政党連合「イラク合意戦線」、アラウィ元首相率いる世俗派「イラク国民リスト」など計35の政治団体は22日、国民議会選挙で大規模な不正があったとして、シーア派政党連合「統一イラク同盟」の優勢を示した中間開票結果を拒否するとの共同声明を発表した。

 本格政権樹立など今後の政治プロセスが不透明になってきた。

 声明は「不正」に関する国際調査と再選挙を要求、受け入れられない場合には国民議会に参加しない可能性も示唆した。選管当局の発表によると、統一イラク同盟の得票率は43%に上る一方、イラク合意戦線が13%、イラク国民リストは8%にとどまっている。
(2005年12月23日1時37分 読売新聞)
URL:http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20051222i316.htm

イラク駐留米軍、旧政権の高官を大量釈放 [読売]

 【カイロ=柳沢亨之】イラク駐留米軍は、旧フセイン政権指名手配リストの政権幹部55人の中に入った2人を含む同政権高官二十数人を釈放した。

 証拠不十分が理由という。元大統領サダム・フセインの弁護団の一人、バダイェ・アリフ氏が19日、本紙に語った。イラク戦争以降、米軍が元政権高官を大量釈放したのは初めて。

 政情安定に向け、旧政権支持者の多いイスラム教スンニ派や一部武装勢力との信頼醸成を図る「政治的な釈放」(在バグダッド消息筋)との見方が支配的だ。

 釈放時期について、中東の衛星テレビ、アル・アラビーヤは、チェイニー米副大統領が18日にバグダッドを電撃訪問した数時間後と伝えた。

 アリフ氏によると、指名手配リストに入っていた2人は、旧政権で原子力開発を担当したフマム・アブデルハリク元高等教育相と、ファズィル・ガリブ元バース党(旧政権の支配政党)カルバラ県委員長。

 生物兵器研究に関与したとの疑いで「細菌博士」の異名を取った女性科学者リハブ・タハ氏らも釈放された。

(2005年12月20日0時1分 読売新聞)
URL:http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20051219id22.htm

シーア派与党得票43%…イラク議会選中間結果 [読売]

 【カイロ=長谷川由紀】イラク独立選挙管理委員会は20日、国民議会(定数275、任期4年)選の全18県の中間開票結果を初めて発表した。

 移行政府与党のイスラム教シーア派最大会派「統一イラク同盟」が推計得票率43・7%で首位。初参加のスンニ派政党連合「イラク合意戦線」は、同派の地盤を中心に着実に得票して、クルド人勢力に次いで3位につける勢いだ。

 開票率は中部アンバル県(52・2%)を除いて80~99%。統一イラク同盟は、影響力の強い南部で8割前後を得票したほか、大票田バグダッドでもスンニ派、世俗派を抑えて圧倒的な強さを見せている。

 イラク合意戦線は、スンニ派の牙城(がじょう)とされるアンバル県で7割以上を得票、ニネベ、ディヤラ、サラハッディンなどでも首位に立ち、得票率は全国で13・9%。同国北部を中心に20・6%を得たクルド人勢力「クルド同盟」に次いで善戦している。

(2005年12月21日1時38分 読売新聞)
URL:http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20051220i420.htm

テロ続き17人死亡 治安対策解除で攻撃活発化 イラク [朝日]

2005年12月19日10時56分

 イラクで17日夜から18日にかけてテロ攻撃が続き、AFP通信によるとイラク人17人が死亡した。15日にあった国民議会選挙の投票までは厳戒態勢の下で比較的治安が保たれていたが、17日に厳重な治安対策が解除されると同時に武装勢力の攻撃が活発化したといえる。

 首都近郊などでは、自爆や銃撃により警官11人が死亡。シーア派有力政党の民兵組織「バドル軍」幹部も射殺された。シーア派モスク近くでも爆発があり、女性1人が死亡した。

 北部キルクークでは、タラバニ大統領が率いるクルド愛国同盟の幹部と家族ら計4人が殺害された。
URL:http://www.asahi.com/international/update/1219/008.html

イラク議会選、投票率70%程度か…全土で時間延長 [読売]

 【カイロ=長谷川由紀】15日投票のイラク国民議会選挙(定数275、任期4年)は、イスラム教スンニ派政党の初参加もあって高い関心をよび、投票終了予定時刻の午後5時(日本時間同11時)になっても投票所で有権者が長い列を作ったため、独立選挙管理委員会は急きょ、全土で投票時間を1時間延長した。

 選管報道官は「1000万人から1100万人が投票したと見られる。選挙は成功した」と述べ、投票率が70%程度になるとの見方を示した。

 ファルージャなど、スンニ派が多数を占める地域では、用意した投票用紙が足りなくなって投票をうち切る投票所もあった。

 首都バグダッドで迫撃砲が撃ち込まれる事件があり、北部モスルとタラアファルでは、投票所付近への攻撃で計2人が死亡したが、大規模テロはなかった。

(2005年12月16日1時34分 読売新聞)
URL:http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20051215i119.htm

イラク:連邦議会選、投票始まる 確定結果は数週間後に [毎日]

 【カイロ斎藤義彦】イラクで正式な政府を作るための連邦議会(定数275)選挙の投票が15日午前7時(日本時間同午後1時)、全国約6200カ所に設けられた投票所で一斉に始まった。同日午後5時(日本時間同午後11時)に締め切られ、開票される。確定結果公表と新政権発足は数週間後となる見通しだ。

 バグダッドの毎日新聞助手によると、同市内中心部に通じる橋や幹線道路はすべて閉鎖され、商店の9割はシャッターを下ろしているという。米軍は軍用車両を市内に走らせ、各投票所に通じる道には重武装した国軍兵士や警察官が各10人程度配置されている。

 西部のファルージャで14日、無人の投票所3カ所で爆発があり投票用紙が盗まれたほか、北部モスルでは爆弾テロで警官2人が死亡するなど緊張も高まっているが、投票率は「70%以上」(ロイター通信)の高率になるとみられている。

 今年1月の移行国民議会選挙をボイコットしたイスラム教スンニ派の多くが今回は投票する見通しとなっているためで、イラク西部のスンニ派居住地域では「イスラム教過激派から投票所を守る」と地元武装勢力が警戒に当たっているという。

 今回選挙は、移行国民議会選挙、憲法制定に続く民主化プロセスの「最終段階」。登録した有権者は約1500万人で、海外15カ国で約8万人のイラク人が既に投票を済ませた。

毎日新聞 2005年12月15日 10時58分 (最終更新時間 12月15日 13時53分)
URL:http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20051215k0000e030035000c.html

イラク、スンニ派有力組織が総選挙不参加を表明 [日経]

 【ドバイ=加賀谷和樹】イラクのイスラム教スンニ派有力組織、イラク・イスラム聖職者協会は6日、15日の総選挙への不参加を表明した。聖職者協会は1月の国民議会選挙にも参加しなかった。総選挙では有権者に棄権を呼びかけないと約束したが、影響力の大きな同協会の決定だけにスンニ派の投票率を引き下げる可能性がある。

 幹部のクバイシ師は記者会見で「(米英の)占領下での政治プロセスには加わらない」と言明。一方、「投票するかどうかは有権者の選択を尊重する」と指摘した。

 人口の2割を占めるスンニ派は同協会が支持基盤とされてきたイラク・イスラム党など有力政党がこぞって総選挙に参加を表明。国民議会選をボイコットし議会での発言力を失ったのは失敗との認識が広まっていた。 (09:27)
URL:http://www.nikkei.co.jp/news/main/20051207AT2M0700J07122005.html

スンニ派武装勢力「アルカーイダに復讐を」 [産経]

 1日付のアラブ紙アルハヤトは、イスラム教スンニ派部族を基盤とするイラク人武装勢力が、有力者暗殺への復讐(ふくしゅう)として、ヨルダン人のザルカウィ容疑者が率いる「イラク聖戦アルカーイダ組織」など外国人中心の武装勢力に対する攻撃を準備していると報じた。

 一般市民を狙った無差別テロを続けるザルカウィ容疑者らと、以前からこれに批判的だったイラク人武装勢力との分裂が鮮明になってきた。イラク人武装勢力に対話を呼びかけ、ザルカウィ容疑者の孤立化を図るタラバニ移行政府大統領の戦略を勢いづけそうだ。

 イラクでは今週、イスラム聖職者協会の幹部らスンニ派の有力者2人が相次いで暗殺された。同紙によると、2人は15日の総選挙への参加や、外国人武装勢力との決別を訴えていた。

 このため中部ファルージャなどでは、ザルカウィ容疑者らの犯行との見方が強まり、イラク人中心の「1920年革命旅団」などが復讐を呼び掛けているという。

 イラク人武装勢力筋は同紙に対し「スンニ派住民は、占領に抵抗する武装勢力と、犯罪的なテロリストを区別し始めている」と話した。(共同)


爆弾テロ相次ぐ 市民ら48人死亡 イラク [朝日]

2005年11月25日00時47分
 イラクで24日、爆弾テロが相次ぎ、ロイター通信などによると計48人が死亡した。12月の国民議会選挙を前にテロが再び増加している。

 同通信によると、同日朝、バグダッド南部マフムディヤの病院前で警官を狙ったとみられる爆弾テロがあり、市民と警官ら34人が死亡、20人以上が負傷した。死者には多数の女性や子供が含まれているという。

 また、同日夕には南部ヒッラの市場で車による自爆テロがあり、市民ら14人が死亡。衛星テレビ局アルアラビアによると、シーア派の国民議会議員2人が死亡したという。

 一方、駐留米軍は同日、武装勢力の銃撃により、バグダッド市内で米兵計3人が23日に死亡したと発表した。

 中部バクバ付近では、イラク治安部隊に所属する旧イラク軍幹部が24日、何者かに銃撃され死亡した。
URL:http://www.asahi.com/international/update/1124/005.html

武装勢力700人殺害 イラク西部渓谷地帯で駐留米軍 [朝日]

2005年11月24日11時23分
 イラク駐留米軍のリンチ少将は23日、バグダッドで会見し、イラク治安部隊と合同で進めた9月末以降の掃討作戦により、武装勢力700人を殺害、1500人を拘束したと発表した。一方で、これまでテロリストとみなしてきた武装勢力のうち、一部について政治プロセスへの参加を容認する姿勢を示した。

 掃討作戦は、9月末から今月中旬まで、中央政府の警察権がほとんど及んでいない西部アンバール州のユーフラテス川沿いの渓谷地帯で展開。シリア国境から入る外国人戦士を主体とするイラク・アルカイダ機構など、過激派の拠点壊滅が目的とされた。

 過激派への徹底攻撃を強調する一方で、同少将は、武装勢力を「外国人」「フセイン元大統領支持派」と、対米攻撃のみを続けるイラク人の武装勢力「イラク人拒否派」の三つに分類。このうち「イラク人拒否派」は、「慎重なアプローチによっては政治参加も可能だ」と述べた。

 発言は、「イラク和解会議」準備会合で、21日に採択された声明へのコメントとして出た。同会合は「抵抗運動はあらゆる人民の正当な権利」との声明を出し、対米攻撃のみを続ける武装勢力の正当化と受け止められた。リンチ少将の発言は、こうした勢力に対して12月の国民議会選挙への参加を促すもので、選挙を成功に導く意図があるとみられる。
URL:http://www.asahi.com/international/update/1124/002.html

イラン、イラクへ新たに10億ドル貸し付け [日経]

 【テヘラン=加賀谷和樹】イラク移行政府のタラバーニ大統領は23日、同日まで3日間のイラン訪問中にイラン政府がイラク復興支援として新たに10億ドルの貸し付けを約束したと明かした。テヘランで記者団に語った。これとは別にイランはイラクに1000万ドルを贈与するもようで、イラクでのテロ撲滅を支援すると表明したという。

 同大統領は「イラン当局者は全員、イラクに無制限の支援を続けると言った」と説明。イラク大統領として1979年のイラン革命後では初めて同国を訪問したタラバーニ氏はアハマディネジャド大統領、最高指導者ハメネイ師ら要人と相次ぎ会談した。両国は7月のジャファリ・イラク首相のイラン訪問以来、急速に関係を強めている。 (09:27)
URL:http://www.nikkei.co.jp/news/main/20051124AT2M2400324112005.html

イラク大統領、イランを公式訪問…関係改善を象徴 [読売]

 【テヘラン=工藤武人】イラク移行政府のタラバニ大統領は21日、3日間の公式訪問のためテヘランに到着、アフマディネジャド大統領らと会談した。

 イラクの国家元首がイランを訪れるのは、1967年のアブドゥル・ラフマン・アレフ元大統領以来38年ぶり。1980年代に戦火を交えた両国のフセイン政権崩壊後の関係改善を象徴するものだ。

 イラン国営通信によると、両大統領の会談後行われた共同記者会見では、タラバニ大統領が、「イランがテロ撲滅のためあらゆる支援をしてくれると確信している」と期待感を表明。アフマディネジャド大統領も「イラクの自立を手助けする」と応じ、イラクの治安回復と経済復興への協力を惜しまない姿勢を強調した。

(2005年11月22日0時49分 読売新聞)
URL:http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20051121id22.htm

米軍が無差別攻撃 テレビ報道 住民31人を殺害 イラク西部 [赤旗]

 【カイロ=小泉大介】カタールの衛星テレビ・アルジャジーラは二十日、イラク西部ハディサで同日、米軍が民家などへの爆撃や銃撃を行い、女性や子どもを含む住民三十一人を殺害したと報じました。

 同テレビが現地医療関係者や目撃者の話として伝えたところによると、米軍の攻撃は同軍車両が武装勢力の待ち伏せ攻撃を受けた直後に発生。最初は近くの民家四棟を空爆し、住民五人を殺害しました。

 米軍はさらに周辺の三つの民家も襲撃し、子ども九人、女性七人、老人三人を含む二十一人を銃殺。その後、死者を屋外に放り出し、民家を完全に破壊し焼き払いました。さらに同軍は学校帰りの生徒を乗せた車にも銃撃を加え、生徒五人を殺害しました。

 米軍の攻撃では十数人が負傷しましたが、同軍は救出を妨害するとともに、住民二十一人を拘束しました。現地ジャーナリストはアルジャジーラに対し、ハディサは現在、完全に封鎖され、住民は外出もままならない危機的な状況になっていると語りました。
URL:http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2005-11-22/2005112207_01_3.html

イラク:自爆テロで74人死亡 北東部ハナキン [毎日]

 【カイロ高橋宗男】イラク東部のイラン国境に近いハナキンで18日、2カ所のイスラム教シーア派モスク(礼拝所)で連続自爆テロが発生、ロイター通信によると少なくとも74人が死亡、約150人が負傷した。なお多くががれきの下敷きになっているとみられ、死者数はさらに増える可能性もある。イラクでは来月15日に連邦議会選挙が控えており、宗派対立をあおることで政治プロセスの混乱を狙う武装勢力によるテロとみられる。

 ロイター通信によると、自爆犯は2カ所のモスクで自爆用ベルトを爆発させ、モスクは大破。礼拝のため集まっていた住民が巻き添えになった。バグダッド北東約140キロのハナキンはシーア派、スンニ派が混住するディヤラ県内にあるが、クルド人地区にも近い。
毎日新聞 2005年11月18日 21時02分 (最終更新時間 11月19日 1時08分)
URL:http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20051119k0000m030101000c.html

イラク:米軍と武装勢力衝突 米兵5人含め21人死亡 [毎日]

 イラク駐留米軍は16日、西部のシリア国境近くで同日、米軍と武装勢力が戦闘となり、米兵5人と武装勢力メンバー16人の計21人が死亡したと発表した。

 米軍が5日から続けているシリア国境付近での武装勢力に対する掃討作戦「鋼鉄のカーテン」の一環として実施した作戦で武装勢力と衝突した。(カイロ共同)

毎日新聞 2005年11月17日 8時31分
URL:http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20051117k0000e030006000c.html

イラク:スンニ派収容者173人、栄養失調 拷問も [毎日]

 【カイロ高橋宗男】バグダッドのイラク内務省施設の地下室で16日までに、栄養失調で衰弱した収容者173人を米軍が発見した。大半がイスラム教スンニ派とみられ、一部に拷問を受けた形跡があるためイラク移行政府のジャファリ首相が調査を命じた。AP通信などが報じた。

 イラクでは来月15日に総選挙をひかえ、国民和解が大きな課題となっているが、スンニ派の反発が強まるのは必至だ。

 米軍が13日の捜索で発見したが、捜索の理由は不明。参加した米兵はロイター通信に「(拘束されている可能性のある)15歳の少年を捜していた」と語っている。

毎日新聞 2005年11月16日 20時49分
URL:http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20051117k0000m030087000c.html

イラク内務省が虐待か 拘束のスンニ派173人 [共同]

 【カイロ16日共同】イラク内務省の治安部隊が、武装活動に関与した疑いでバグダッド市内の施設に収容していたイスラム教スンニ派の容疑者ら173人に、十分な食事を与えないなどの虐待を加えたり、拷問をしていた疑いが強まり、移行政府のジャファリ首相は15日、事実関係の調査を命じた。
 人口で多数派のシーア派が独占する内務省が宗派対立を背景に、スンニ派住民を違法に拘束し暴行しているとの訴えが、以前からスンニ派から上がっていた。虐待の詳細が明らかになれば、対立がさらに深刻化する恐れがある。
 首相は同日の記者会見で「収容者の一部は拷問を受けたと証言している」と言明。フランス公共ラジオによると、収容者の多くは正式な逮捕手続きを経ていなかったといい、施設を管理していた警官が逮捕された。
URL:http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=RANDOM&PG=STORY&NGID=intl&NWID=2005111601000321

イラク・米軍、武装勢力を数十人殺害――「アルカイダ組織」が反撃声明 [日経]

【バーレーン=加賀谷和樹】イラク国軍と駐留米軍がシリア国境に近い西部クサイバで5日に始めた武装勢力の掃討作戦で、7日までに武装勢力側の60―80人と米兵1人が死亡した。米CNNが報じた。一方、主な攻撃対象のイスラム教スンニ派系武装組織「イラクの聖戦アルカイダ組織」は同日、作戦を中止しなければ反撃を強化するとの声明を出した。

 武装勢力の死者数を駐留米軍はロイター通信に36人と指摘した。10月の国民投票でイラク新憲法が承認された後では最大規模の両国軍合同作戦で、本格政府の樹立に向けた12月の総選挙を円滑に実施する狙い。

 作戦には米兵2500人、国軍1000人が参加。「イスラム教シーア派が主流の国軍とスンニ派武装勢力の戦い」との宗派対立の構図を際立たせないため国軍にはスンニ派兵士を多く組み入れた。

 一方、7日には首都バグダッドと同市南方で自動車を使った自爆テロが相次ぎ、警察官6人、米兵4人、市民3人が死亡した。武装勢力の報復攻撃の可能性がある。 (11:00)
URL:http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20051108AT2M0800A08112005.html

米軍の空爆で40人死亡 イラク西部カイム [朝日]

2005年10月31日23時04分
 イラク西部カイム近郊で31日朝、米軍が建物を空爆した。ロイター通信は地元病院の医師の話として、イラク人40人が死亡、20人が負傷したと伝えている。現地はシリア国境に隣接し、イラクへ流入する外国人戦士の拠点になっているとして、米軍などが頻繁に攻撃を繰り返している。

 地元の医師はロイター通信に、死者の大半は女性と子供だと話した。一方、米軍は、市民の犠牲を避けるため、精密誘導爆弾でアルカイダ指導者の拠点を攻撃した、としている。

 一方、イラク駐留米軍は31日、バグダッド近郊で米軍車列が道路脇に仕掛けられた爆弾で相次いで攻撃され、米兵計6人が死亡したと発表した。バグダッド南西郊外のユスフィヤで4人が死亡。中部のバラド近郊でも2人が死亡した。
URL:http://www.asahi.com/international/update/1031/007.html

イラク首相補佐官ら4人死亡 政府高官への襲撃相次ぐ [朝日]

2005年10月31日13時29分
 バグダッドで30日、政府高官に対する襲撃が2件続き、首相補佐官ら4人が死亡した。またAP通信によると、米軍とイラク治安部隊が武装勢力による支配から奪還した北部の町タルアファルで、死後1~3カ月たつ14体の遺体が見つかった。いずれも後ろ手に縛られており、2体は頭部を切断されていたという。

 現地からの報道によると30日朝、アブドルマフディ副大統領の弟で、ジャファリ首相補佐官を務めるガーリブ氏が車で出勤途中、武装集団の銃撃で死亡した。運転手も死亡した。イラク・アルカイダ機構が同日、インターネット上で犯行を認める声明を出している。

 またハッサン貿易副大臣が、車で市内の高級住宅街マンスール地区を走行中、武装集団に銃撃され、護衛2人が死亡、副大臣も負傷した。

 タルアファルの遺体は28日、市民の通報でイラク警察が発見した。駐留米軍は「テロリストが住民を恐怖で支配したおぞましい証拠を、他にも発見している」とのコメントを発表している。
URL:http://www.asahi.com/international/update/1031/003.html

シーア派とスンニ派が衝突、25人死亡 バグダッド郊外 [朝日]

2005年10月27日22時30分
 バグダッド郊外のナフラワンで27日、シーア派民兵とスンニ派武装勢力が衝突した。衛星局アルジャジーラによると、民兵と警官計25人が死亡、17人が負傷した。スンニ派側の死傷者は不明。シーア、スンニ両派の武装勢力の衝突で、これだけ多数の犠牲者が出るのは珍しい。

 シーア派の民兵は、強硬派サドル師派に属するマフディ軍。ロイター通信は、マフディ軍がスンニ派武装勢力に人質にとられたメンバーの救出を図り、戦闘になったと伝えている。

 マフディ軍はシーア派の中で唯一、米英軍との武力衝突を続けてきた強硬派。04年には米軍との戦闘で数百人の死者を出している。

 「イラク・アルカイダ機構」のザルカウィ幹部がシーア派に対する全面戦争を宣言した際にも、マフディ軍だけは攻撃対象としないとするなど、スンニ派からも一定の「評価」を得ていた。
URL:http://www.asahi.com/international/update/1027/022.html

イラク憲法案を承認 12月に選挙、正式な政府樹立へ [朝日]

2005年10月25日21時42分
 イラク独立選挙管理委員会は25日、憲法案を巡る国民投票の確定結果を公表し、「憲法案が承認された」と発表した。賛成は全体で78.6%。焦点となっていたニネベ州での反対は約55%で、3分の2に達しなかった。イラク基本法の特別規定は「3州で反対が3分の2を上回ると否決」と定めているが、今回の結果この条件に達する州が2州にとどまった。この結果を受けて正式政府が年内に発足し、イラクの政治プロセスは最終段階を迎えることになる。

 投票率は約64%。一部の州では圧倒的な反対票が集まっており、投票はイラク国民の間の意見の違いを浮き彫りにした。憲法に反対するスンニ派をいかに政治プロセスに取り込むかが今後の課題となるとみられる。

 これまでの開票によると、反対投票が3分の2を上回ったのは、憲法案に否定的なスンニ派が多数を占める中北部4州のうちサラフディン、アンバルの両州。一方で、ディヤラ州では3分の2に達しなかったため、残るスンニ派州のニネベ州の開票結果が注目されていた。

 憲法案の承認を受けて、12月15日に新憲法下の体制を担う国民議会選挙が予定され、その結果を受ける形で、旧フセイン政権の崩壊後で初となる正式な政府が同月31日までに発足する。

 憲法案では、連邦制の導入が最大の焦点となった。シーア派とクルド人勢力が導入を進める一方、油田地帯が両勢力の地域に集中しているため、スンニ派の多くは「シーア派とクルド人が石油収入を独占し、国が分裂する」と反対。投票結果によると、北部のクルド人地区や南部シーア派地域で憲法案への賛成が軒並み9割を超えたのに対し、サラフディン、アンバル両州では逆に反対が8割を超えるなど、極端な形で意見が割れた。
URL:http://www.asahi.com/international/update/1025/016.html

イラク:ホテル攻撃は車3台の波状自爆テロ、死者20人に [毎日]

 バグダッド中心部のパレスチナ・ホテルを狙った24日の爆弾テロは、爆弾を積んだ3台の車両を使った“波状自爆テロ”で、1台目がホテルなどの周囲にある警護用のコンクリート壁を爆破、さらに後続車が突っ込んだことが当時のビデオ映像などで分かった。

 AP通信によると、テロによる死者は少なくとも通行人ら20人に上った。ホテル内では5人の負傷者が出たが、死者はなかったという。

 イラク移行政府のルバイエ顧問(国家安全保障担当)は同日、テロについて「ホテルを乗っ取って外国人ジャーナリストらを人質にし、交渉に使うのが目的だった」と説明した。

 同通信によると、1台目がコンクリート壁を爆破。約2分後に2台目がホテルからやや離れた地点で爆発。3台目はミキサー車で、1台目の自爆で壁が壊れた地点から侵入したが先には進めず、米軍の装甲車近くで約1分後に自爆した。

 米軍は、2、3台目に対して、治安要員が交戦したと発表した。(カイロ共同)

毎日新聞 2005年10月25日 8時19分
URL:http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20051025k0000e030005000c.html

イラク:駐留米軍、武装勢力70人殺害 ラマディ周辺 [毎日]

 【カイロ支局】イラク駐留米軍は17日、バグダッド西方のラマディ周辺にある武装勢力の拠点を空爆し、武装メンバー約70人を殺害したと発表した。ただ、AP通信は目撃者の話として、死者のうち少なくとも39人は市民だったと伝えている。

 米軍は16日、ラマディ周辺の二つの村を空爆。AP通信によると、道路脇に爆弾を仕掛けていたとみられる集団に対し、F15戦闘機が精密誘導爆弾を投下して約20人を殺害した。また、攻撃ヘリが武装集団の発砲に応戦するなどして約50人を殺害した。米軍は、殺害したのは全員が武装メンバーだったと発表したが、地元住民らの話によると、死者の中には現場付近にいて巻き込まれた市民39人が含まれているという。

 イラクでは15日、新憲法案をめぐる国民投票が行われ、大きな混乱はなかったが、ラマディでは道路脇に仕掛けられた爆弾が爆発し、米兵5人が死亡する事件が起きていた。 
毎日新聞 2005年10月17日 20時54分
URL:http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20051018k0000m030092000c.html

イラク国民投票 賛成、過半数が確実 [朝日]

2005年10月17日01時10分
 イラクで15日に行われた憲法案の是非を問う国民投票の開票作業が16日、本格化した。憲法案起草を主導した多数派のイスラム教シーア派やクルド人に賛成票が多く、全体で賛成が過半数となるのは確実な情勢だ。一方、憲法案への反対が根強いスンニ派の多い地域では反対票が賛成を上回っているとの情報があり、否決される可能性も残っている。


 各種の非公式集計によると、イラク総人口の計8割近くを占めるシーア派とクルド人の間では、賛成が過半数となる情勢だ。朝日新聞の助手が選管から入手した情報では、自衛隊が駐留する南部ムサンナ州では賛成が9割を占めた。同州はシーア派が多数を占める。

 この情勢を受けてライス米国務長官は16日、訪問先のロンドンで「ほとんどの人々は、おそらく憲法案は承認されたと考えるだろう」と述べ、憲法案承認への期待感を見せた。

 これに対しスンニ派政治組織「イラク国民対話」のムトラク代表は「長官の発言は、選管に憲法案を通せとサインを送ったということだ」と反発した。


 国民投票では、「憲法案に全国で過半数が賛成しても、全18州中の3州で反対が3分の2を超えれば否決」との規定がある。人口の2割を占め、法案への反対が根強いスンニ派は、サラフディンなど中北部4州に集中している。

 ロイター通信などによると、サラフディン州では約70%が反対票を投じ、米軍の軍事作戦が続いたアンバル州ファルージャでは99%が反対票だったという。両州では反対が3分の2を超える可能性がある。
 一方、モスル周辺に多くのクルド人がいるニネベ州では、開票率約65%の段階で75%が賛成票だったという。残るディヤラ州にはシーア派がおり、この州でどこまで反対が伸びるかが焦点となっている。アンバル州など3州で反対票が賛成を大きく上回り、憲法案が否決される可能性も残っている。
URL:http://www.asahi.com/international/update/1016/012.html

イラク国民議会、憲法案を修正 スンニ派の取り込み図る [朝日]

2005年10月13日11時09分
 イラク国民議会は12日、憲法案を修正し、「総選挙後に憲法の内容を見直すことができる」との条項などを加えた。憲法案に反対してきたイスラム教スンニ派の有力政党イラク・イスラム党が11日、憲法案の修正を条件に国民投票で賛成に回ると表明したことを受けての措置とみられる。憲法案を巡る国民投票は15日に迫っている。

 修正は計4カ所。新憲法下で12月に実施される予定の総選挙後、議会内に憲法見直しに関する委員会を設置し、4カ月以内に改正案を協議することをうたった。改正案が議会で採択された場合、再び国民投票で承認を求める。

 また、旧バース党員の追放政策を規定する条文に「単にバース党員だったというだけでは訴追の対象にならない」と加え、スンニ派に多い元党員への配慮を示した。

 だが、修正はスンニ派が強く反対してきた連邦制度について触れておらず、見直しに関する今後の協議がどのような内容になるかは不透明だ。
URL:http://www.asahi.com/international/update/1013/007.html

スンニ派のイスラム党、イラク新憲法国民投票で賛成へ [朝日]

2005年10月12日11時06分
 イラク憲法案の承認に反対してきたイスラム教スンニ派の有力政党の一つが11日、将来的に憲法見直しの提起をすることを条件に、15日の国民投票で賛成に回る方針を決めた。スンニ派主要政党の一角が賛成に転じることはイラク憲法の成立に前進となるが、ほかのスンニ派の対応は不明で、情勢はなお流動的だ。

 この政党は、イラク・イスラム党。憲法案の起草を主導してきた多数派のシーア派の議会代表らと協議した後、同党のサマライ報道官がAFP通信などに賛成の姿勢を表明した。12日にも新方針を正式に発表するという。

 同通信などによると、シーア派との合意内容は、国民投票による憲法承認後、12月に行われるイラク総選挙後に、憲法改正を協議する委員会を議会に設置。その後、4カ月以内に憲法改正を検討するという。

 ただし、改正の検討は約束されたものの、実際に改正するかどうかや、スンニ派が強く反対している連邦制も対象になるかどうかなどは明らかにされていない。

 11日の協議には米国の外交官も仲介に加わった。米国は、スンニ派の政治プロセス参加を進めることで過激派への支持を弱める戦略を採っている。シーア派とクルド人勢力がスンニ派を必要以上に追いつめることを米国は警戒し、双方に妥協を求めてきた。

 イラク・イスラム党はスンニ派に影響力を持ち、国民議会のハサニ議長も党員だったが、昨年11月にファルージャ攻撃に抗議して同党が政権を離脱した際に離党した。同党は1月の国民議会選挙をボイコットした。

 一方、別のスンニ派政治組織「イラク国民対話」のムトラク氏はロイター通信に「だれであれ、憲法案で妥協しようとする者はスンニ派の代表とは呼べない」とイスラム党を批判。国民投票で反対票を投じる考えを改めて示した。スンニ派内部に分裂が広がる可能性がある。

 スンニ派は、憲法案で規定された連邦制の導入に「シーア派とクルド人勢力が石油収入を独占し、中央政府が弱体化して国民が分断される」と反対してきた。
URL:http://www.asahi.com/international/update/1012/004.html

スンニ派、国民投票への対応統一できず イラク憲法草案 [朝日]

2005年10月09日22時50分
 イラクのイスラム教スンニ派の代表者らは8日、バグダッドで会議を開き、憲法草案をめぐって行われる15日の国民投票への対応について協議した。会議では、草案に反対することでは一致したが、反対の意思表示のため国民投票をボイコットするのか、あるいは反対票を投じるのかなど、具体的な対応では合意できず、スンニ派が投票で統一した行動をとれなくなる可能性が高まった。

 国民投票では、全18州のうち3州で反対が投票者数の3分の2を上回れば、仮に全体の過半数が賛成しても憲法草案は否決されるため、4州で多数派を握るスンニ派の動向が注目されていた。これらの州で反対から棄権に回るスンニ派住民が増えれば、草案が否決される可能性は低くなる。

 8日の代表者会議には、スンニ派に影響力を持つイスラム宗教者委員会やイラク・イスラム党など21組織が参加した。

 「この草案はイラクの団結を引き裂く。すべての合法的な手段で拒絶することを呼びかける」との声明を出した。

 スンニ派は、憲法草案に盛り込まれた連邦制の導入などに反対。草案の作成後も見直しを求めたが、シーア派とクルド人の同意は得られないままにきた。
URL:http://www.asahi.com/international/update/1009/018.html
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