dunpoo @Wiki ◎文化・出版07Ⅰ

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1106 日本翻訳文化賞は『カイエ 1957―1972』に [朝日]

2007年11月06日11時46分

 △第44回日本翻訳文化賞(日本翻訳家協会主催)が金井裕訳『カイエ 1957―1972』(シオラン著、法政大学出版局)に決まった。第43回日本翻訳出版文化賞は、教文館=ニコライ・カサートキン著『宣教師ニコライの全日記(全9巻)』(中村健之介監訳、清水俊行・長縄光男・安村仁志・他訳)▽八月舎=カレル・チャペック、ヨゼフ・チャペック著『チャペック戯曲全集』(田才益夫訳)▽水声社=エレアザール・メレチンスキー著『神話の詩学』(津久井定雄・直野洋子訳)▽大同生命国際文化基金=オム・ソンバット著『地獄の一三六六日――ポル・ポト政権下での真実』(岡田知子訳)が選ばれた。
URL:http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY200711060103.html

1015 ノーベル経済学賞に米国の3教授 [朝日]

2007年10月15日21時28分

 スウェーデン王立科学アカデミーは15日、07年のノーベル経済学賞をいずれも米国のレオニド・ハーヴィッツ・ミネソタ大名誉教授(90)、エリック・マスキン・プリンストン高等研究所教授(56)、ロジャー・マイヤーソン・シカゴ大教授(56)の3氏に贈ると発表した。90歳での受賞はノーベル賞史上、最高齢だ。授賞理由は「メカニズム・デザイン(制度設計)理論」への貢献。

 この理論は、どのような制度やルールがあれば、効率的な取引ができるかを検討。アダム・スミス以来の経済学では、市場で個人や企業が自分の利益を最大化するよう競争すれば社会の利益も最大化するとの考え方が基本だったが、3氏は、お互いの情報をよく知らないような現実社会で、よりよい取引にはどんな条件が必要かをゲーム理論を基礎に分析した。

 公共財の供給や投票制度など様々な分野に発展。政府による入札設計などにも影響を与えた。

 授賞式は12月10日にストックホルムで。賞金1000万クローナ(約1億8000万円)は3氏で等分する。

    ◆

 レオニド・ハーヴィッツ氏 1917年、モスクワ生まれ。戦前のワルシャワ大で法学修士を取得した後、米国に渡って研究を続けた。

 エリック・マスキン氏 1950年、ニューヨーク生まれ。米ハーバード大で博士号取得、同大教授、マサチューセッツ工科大教授などを歴任した。

 ロジャー・マイヤーソン氏 1951年、ボストン生まれ。ハーバード大で博士号取得。ノースウエスタン大(米シカゴ)教授などを務めた。
URL:http://www.asahi.com/international/update/1015/TKY200710150307.html

1012 建築家黒川紀章さん死去 参院選にも立候補 73歳 [読売]

2007年10月12日17時06分

 東京・六本木の国立新美術館など「共生の思想」に基づく作品で国際的にも知られた、建築家で文化功労者の黒川紀章(くろかわ・きしょう)さんが12日午前8時42分、心不全のため東京都新宿区の病院で死去した。73歳だった。連絡先は東京都港区赤坂1の12の32、アーク森ビル13階。葬儀は親族のみで行う。妻は俳優の若尾文子さん。9日から入院していた。

東京都知事選に立候補して、若尾文子夫人(右)とともに最後のお願いに立つ黒川紀章さん=4月7日、新宿駅西口で


東京都知事選の投開票日前日、若尾文子夫人(左)とともに選挙カーで街頭を回る黒川紀章さん=4月7日、新宿駅西口で

 晩年は都知事選などの話題でも知られたが、建築家として20代から活躍し、スケールの大きな発想の建築を生み続けた。

 愛知県生まれ。京都大学建築学科を卒業後、東京大学大学院で故・丹下健三氏に学んだ。大学院時代に、時代や用途に応じて建築を増殖させることを唱えた「メタボリズム(新陳代謝)・グループ」を結成した。

 中銀カプセルタワー(東京都中央区)、国立民族学博物館(大阪府吹田市)など作品は数多く、海外でも、オランダのゴッホ美術館新館(98年)、クアラルンプール新国際空港(98年)などを手がけた。カザフスタンや中国で都市計画にも参画した。98年に日本芸術院会員、06年に文化功労者。共生新党党首。

 今年4月、都知事選に立候補したが、落選。7月の参院選でも、自ら立ち上げた共生新党から夫婦で立候補したが、落選した。
URL:http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY200710120240.html

1011 ノーベル文学賞、英女性作家ドリス・レッシング氏 [読売]

 【ストックホルム=本間圭一】スウェーデン・アカデミー(本部・ストックホルム)は11日、2007年のノーベル文学賞を英国の女性作家、ドリス・レッシング氏(87)に与えると発表した。

 同アカデミーは授賞理由として「女性特有の懐疑、情熱、想像力によって文明の対立を描いた」と評価した。賞金は1000万スウェーデン・クローナ(約1億8300万円)。授賞式は12月10日、ストックホルムで開かれる。

 レッシング氏は、英国人の両親の間にイランで生まれた。幼少期、家族でアフリカのジンバブエに移住したが生活は苦しく、14歳で学校を離れて乳母や電話交換手として働く。

 第二次大戦後、離婚して引き取った息子と共にロンドンに移住。アフリカでの経験が人種問題などへ鋭い視点を向けた小説を書くきっかけとなり、白人の農場主夫人と黒人の召し使いの恋を描いた「草は歌っている」(1950年)で作家デビュー。

 性差別にも関心を寄せ、女性運動をテーマにした「黄金のノート」(62年)、英国の伝統的な家族の崩壊を描いた「五番目の子供」(88年)など、様々に作風を変えながら息長く活動してきた。

 英国の共産党員として、核兵器廃絶の活動を展開。アフガニスタンの難民支援活動に従事するなど、文明の対立がもたらす悲劇に目を向け、その視線から執筆活動を続ける。

 受賞者の発表は、同アカデミー3階の大広間で行われ、ホラス・エングダル同アカデミー総裁が、レッシング氏の名前を読み上げると、一気に歓声が上がった。

(2007年10月11日21時32分 読売新聞)
URL:http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20071011it14.htm

0923 パントマイム界の巨匠、マルセル・マルソーさん死去 [朝日]

2007年09月23日20時31分

 パントマイム界の巨匠として半世紀以上活躍を続けたフランスのマルセル・マルソーさんが22日亡くなった。84歳だった。AFP通信が23日、家族の話として伝えた。シルクハットに赤い花、白塗りの顔の道化師「ビップ」を作りだし、マイムの代名詞的なキャラクターとして定着させた。



マルセル・マルソーさん=AP

 1923年、仏ストラスブール生まれ。46年、パリでパントマイム劇に出演、デビューした。47年にはビップを創作して上演。劇団も創設し、49年以降、日本を含む世界各地で公演を重ねた。主な作品に「パリ祭」(56年)などがある。

 「沈黙の詩人」「パントマイムのチャプリン」とも呼ばれた。世界各地のアーティストに影響を与え、歌手マイケル・ジャクソンの「ムーンウオーク(月面歩行)」という振りのヒントになったとも言われる。パリ市の助成でマイム・スクールを開設したり、日本の歌舞伎俳優研修生にマイムの研修を行ったりするなど、若者の育成にも尽くした。

 ユダヤ人であることを隠すため、独ナチスの仏侵攻時に姓をマンゲルからマルソーに変えた。独占領軍に対するレジスタンスにも参加。父はナチスのアウシュビッツ強制収容所に送られ、そこで亡くなったという。
URL:http://www.asahi.com/obituaries/update/0923/TKY200709230135.html

0830 広がる本屋のポイント制 期待と不安が交錯 [朝日]

2007年08月30日10時56分

 買い物のポイントを金券や景品類に交換できるサービスが、再販制度によって値引きが不可能な本屋さんで、じわじわと広がっている。出版業界全体が落ち込むなか、「お楽しみ程度の読者サービスは不可欠」というのが推進側の言い分だが、利益率が低い書店にとっては1~2%程度でもコスト負担は重い。「再販制度を揺るがしかねない」という声も根強く、期待と不安が交錯している。

■推進派「ささやかな楽しみ程度」/反対派「経営、再販制度危うく」

 大手書店でいち早く05年に会員制ポイントカードを全国の店舗で導入した三省堂。会員は30万人近くに達し、購入冊数は非会員より多い「お得意様」だ。28日には通信教育大手のZ会と提携し、小~高校生向けのジュニアカードを12月に出すことも決めた。これまでのサービスは購入金額の1%分のポイントがつき、100ポイントから専用の商品券がもらえる仕組みだが、ジュニアカード会員が参考書を買った場合は1.5%、Z会の参考書の場合は2.5%を還元する。

 業界の大きな転機とみられているのは、取り次ぎ大手の日本出版販売(日販)が昨年始めた会員制の「Honya Club」だ。書店により異なるが、1%還元する例が多い。導入1年余で取引がある全国約120書店で計70万人以上の会員を獲得した。会員1000万人を目指すという。

 東京・自由が丘の青山ブックセンター自由が丘店は、昨年10月に「Honya Club」を導入、1万6000人の会員を集めた。店の目の前に古書店がオープンするなど競争環境が厳しくなり、サービスの一環で始めた。「町の本屋として読者とのつながりが濃くなったのはプラス」という。

■客層把握も

 ポイント制を導入する背景には、会員の購買履歴などから客層や地域特性にあわせた品ぞろえを考えたり、会員向けにメールを送ったりして、販売促進を図る狙いがある。

 「これまで書店には顧客情報がなく、販売促進も手探りだった。データを活用した攻めの販促で出版不況の克服につなげたい」と日販の担当者は話す。

 出版社と書店が、値引き競争をしない再販契約を結んでいる現行制度下でのポイントサービスは、「事実上の値引き」になりかねない。それでも大手書店の首脳は「時代の流れ。本格的に検討しないと」。

■公取の意向

 元々のきっかけは98年に公正取引委員会が業界に求めた「再販制度の弾力運用」だ。再販制度のもとでも消費者利益をはかる方策を求めるもので、事実上ポイント制容認と受け止められた。この後、01~02年ごろには東京・神田でポイントの率を競う「神田戦争」が起こったり、家電量販店が割引率の高いポイントを書籍販売にも導入して業界が自粛を申し入れたり、曲折があった。

 日本書店商業組合連合会(日書連)は中小・零細書店を代弁して、「値引きを禁じる再販契約に違反する」とポイント制に反対してきた。

 が、公取委が「低率のポイントをやめさせるのは消費者利益に反する」との見解を示したことで状況が一変。公取委の意向をくむ形で、業界は昨年5月、「トレーディングスタンプ等のサービスは2%(最初の1年間は1%)まで可」という自主ルールをつくった。ただ、自主ルールのサービスの対価は「景品類」で、「金券」は「値引き類似行為にあたる」と関係者は話す。金券を対価にしたポイントカードは厳密にはルールの枠外だ。

 「ささやかなお楽しみが再販制度の存廃を左右するものではない」とポイント制に賛成する出版社首脳。電子マネーの普及などでコンビニなど本屋以外で雑誌を買えばポイントがつく時代だけに、「本屋だけが気を使っても、何の考慮もない他業種にやられるだけ」(中堅書店店長)という声は広まっている。

■低い利益率

 とはいえ、業界では強い警戒感がある。特に中小・零細書店にとっては深刻な経営問題につながる。昨年の書店の平均純利益率は、日販調べで0.4%(昨年)、同じく大手のトーハン調べで0.19%(昨年度)にすぎず、「お楽しみ程度」でも経営に影響が大きいからだ。

 反対派の関係者は「あいまいなまま『事実上の値引き』が広まれば、競争が激化するだけで書店経営を圧迫し、再販制度も危うくなる」と不安を隠さない。出版不況のなか、再販制度をどう時代にあわせていくか、模索は続きそうだ。
URL:http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY200708300083.html

0830 中央公論文芸賞、角田光代氏「八日目の蝉」に [朝日]

2007年08月30日19時01分

 エンターテインメント小説を対象にした第2回中央公論文芸賞(中央公論新社主催)の選考会が30日、東京都内で開かれ、角田光代さんの「八日目の蝉(せみ)」(同社刊行)に決まった。副賞100万円。贈呈式は10月18日午後6時から、東京・丸の内のパレスホテルで。
URL:http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY200708300320.html

0830 小林秀雄賞に、内田樹氏『私家版・ユダヤ文化論』 [朝日]

2007年08月30日22時17分

 第6回小林秀雄賞と新潮ドキュメント賞(新潮文芸振興会主催)の選考会が30日、東京都内であり、小林秀雄賞は内田樹氏の『私家版・ユダヤ文化論』(文芸春秋)に、ドキュメント賞は福田ますみ氏の『でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相』(新潮社)に決まった。賞金は各100万円。贈呈式は10月5日午後6時から、東京・虎ノ門のホテルオークラで。
URL:http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY200708300351.html

0827 谷崎潤一郎賞に青来有一さん [朝日]

2007年08月27日19時13分

 第43回谷崎潤一郎賞(中央公論新社主催)の選考会が27日、東京都内で開かれ、青来有一さんの「爆心」(文芸春秋)が選ばれた。副賞100万円。贈呈式は10月18日午後6時から、東京・丸の内のパレスホテルで。
URL:http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY200708270292.html

0827 川端作品英訳のエドワード・サイデンステッカーさん死去 [朝日]

2007年08月27日18時47分

 米国の日本文学研究家で、「源氏物語」や谷崎潤一郎、川端康成の作品を英訳し、日本文学を広く海外に紹介したコロンビア大名誉教授のエドワード・サイデンステッカーさんが26日、外傷性頭蓋(ずがい)内損傷のため都内の病院で死去した。86歳だった。葬儀は近親者で行う。

 米コロラド州生まれ。コロラド大学英文科を卒業後、海軍の日本語学校で日本語を学び、占領軍の一員として来日後、ハーバード大で日本文学を専攻。48年に外交官として再来日し、50年から5年間、東大大学院で平安朝文学を研究、「蜻蛉(かげろう)日記」を英訳した。62年に帰国し、日米間を行き来しながらスタンフォード、ミシガン、コロンビアの各大学で教えた。

 川端康成の「雪国」「千羽鶴」や谷崎潤一郎の「細雪」「蓼(たで)喰ふ虫」をはじめ、日本の近代文学を100点以上英訳。その訳文は格調の高さで定評があり、68年に川端がノーベル文学賞を受賞した際には陰の功労者と言われた。75年には約15年がかりで「源氏物語」の全訳を成し遂げた。

 75年に勲三等旭日中綬章。77年に菊池寛賞。五島美代子賞(81年)、山片蟠桃賞(91年)も受けた。
URL:http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY200708270281.html

0818 太宰「人間失格」、人気漫画家の表紙にしたら売れて売れて [読売]

 太宰治の代表作「人間失格」の表紙を、漫画「DEATH NOTE(デスノート)」で知られる人気漫画家、小畑健さんのイラストにした集英社文庫の新装版が6月末の発行以来、約1か月半で7万5000部、古典的文学作品としては異例の売れ行きとなっている。

 「恥の多い生涯を送ってきました」という文章で知られる「人間失格」は、太宰が自殺する1948年(昭和23年)に発表された自伝的小説。生きることの苦悩を見つめた小説には若い世代のファンが多く、52年初版の新潮文庫は602万5000部と夏目漱石「こころ」と並ぶ大ベストセラー。90年初版の集英社文庫でも40万部を超えている。

 従来の表紙は抽象画だったが、編集部は、「いかにも名作」という路線からの脱却を目指して小畑さんに表紙絵を依頼。新装版は、「デスノート」の主人公・月(ライト)を思わせる学生服姿の男の子が不敵な顔で座るデザインとなった。

 文芸作品と人気漫画家のイラストという異色の組み合わせはインターネット上でも話題になり、「このコラボ(共同作業)はすごい。カバー買いしました」との声も出ている。同文庫編集部は「コミックを読む層が興味を示しているようだ。若い読者に手にとってもらえれば」と話している。

(2007年8月18日2時1分 読売新聞)
URL:http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20070817i514.htm

0814 「千の風」ミリオンセラー突破、クラシック歌手で初 [読売]

 テノール歌手の秋川雅史さんが歌う「千の風になって」が、売り上げ100万枚を突破したことが13日、オリコンの調べでわかった。

 同社によると、クラシック歌手がミリオンセラーを記録するのは史上初。

 「千の風~」は、昨年5月24日に発売され、NHKの紅白歌合戦で放送されたのをきっかけに大ヒット。今年1月22日付でクラシック歌手として初の週間チャート1位となり、上半期のシングル売り上げランキングでも1位だった。今月20日付のヒットチャートでの累積売り上げは100万5000枚。

(2007年8月14日3時5分 読売新聞)
URL:http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20070814ih01.htm

0816 「ガラスの仮面」に浸る 世田谷文学館、劇が大盛況 [朝日]

2007年08月16日

 少女漫画「ガラスの仮面」の企画展を開催中の世田谷文学館(東京都世田谷区南烏山1丁目)で、漫画を題材にした舞台公演があった。人気漫画だけに、立ち見が出るほどにぎわった。


漫画の作中劇「女海賊ビアンカ」を取り入れたオリジナル劇
 出演者は公募した。約200人の応募があり、13~52歳までの12人が選ばれた。男性も2人いた。この日、演じられたのは漫画の作中劇「女海賊ビアンカ」を取り入れたオリジナル劇。力のこもった演技に大きな拍手がわいた。

 劇後は、原作者で出演者の審査員も務めた美内すずえさんが登場。「(漫画の中の劇団を実際に作るなど)悪のりしてしまいました。(漫画は未完だが)これからどうなるのか、分かりません」と話した。

 公演は18、25日にもある。事前予約は締め切ったが、当日立ち見チケット(1000円)はある。企画展は9月2日まで。問い合わせは同館(電話03・5374・9117)へ。
URL:http://www.asahi.com/komimi/TKY200708130011.html

0804 「ウィ・シャル・オーバーカム」 小田実さん追悼デモ [朝日]

2007年08月04日20時17分
 先月30日に亡くなった作家小田実さんの葬儀が4日午後、東京都港区の青山葬儀所であり、作家の大江健三郎さんや井上ひさしさん、評論家の加藤周一さん、元衆院議長の土井たか子さんら約800人が別れをつげた。

  葬儀のあと、地下鉄の青山一丁目駅近くまで、有志が追悼のデモをした。「反戦の遺志をついで」と書かれた幕と遺影を先頭に、葬儀委員長の哲学者鶴見俊輔さんら約500人が、ベトナム戦争以来、反戦歌として知られる「ウィ・シャル・オーバーカム」を歌って歩いた。

 葬儀で、鶴見さんは「黒船到着以来の日本の150年の中で、ジョン万次郎と肩を並べる大きな人」、加藤さんは「彼の呼びかけは格別の説得力をもっていた。今も私たちに呼びかけているし、その呼びかけに応えるところに、我々の希望は開けている」と述べた。このほか日本文学者のドナルド・キーンさんらが、文学でも市民活動でも国際的なスケールだった小田さんをしのんだ。

 「ベトナムに平和を!市民連合(ベ平連)」から、阪神大震災の被害者救済の立法化、「九条の会」など幅広い運動に関係しただけに、海外も含め多くの市民活動家も参列した。
URL:http://www.asahi.com/national/update/0804/TKY200708040222.html

0801 作詞家・作家の阿久悠さん死去「UFO」「北の宿から」 [朝日]

2007年08月01日16時35分
 「北の宿から」「勝手にしやがれ」「UFO」など戦後歌謡史を彩る多くの名曲を送り出した作詞家・作家の阿久悠(あく・ゆう、本名・深田公之=ふかだ・ひろゆき)さんが1日、尿管がんのため死去した。70歳だった。通夜・葬儀の日程は未定。

 37年、兵庫県・淡路島生まれ。明治大文学部卒業後、テレビ番組制作会社で企画を手がけた後の65年、フリーとなり作詞を中心に執筆活動に入る。「また逢(あ)う日まで」(尾崎紀世彦)、「北の宿から」(都はるみ)、「勝手にしやがれ」(沢田研二)、「UFO」(ピンク・レディー)といった日本レコード大賞受賞曲をはじめ、生涯に手がけた曲は5000曲に及ぶ。71年に始まったオーディション番組「スター誕生」では企画、審査員を務め、桜田淳子、山口百恵、小泉今日子、中森明菜ら多くのアイドルを生み出した。また、小説「瀬戸内少年野球団」は直木賞候補にもなり、後に映画化された。

 01年に腎臓がんの手術を受けていた。
URL:http://www.asahi.com/obituaries/update/0801/TKY200708010322.html

0731 訃報:伊映画の巨匠、アントニオーニ監督が死去 94歳 [毎日]

【ローマ海保真人】イタリアの世界的映画監督で、生存する「最後の巨匠」とも呼ばれたミケランジェロ・アントニオーニさんが30日夜、ローマの自宅で死去した。94歳。関係者が31日、発表した。死因は不明。

 伊北部フェラーラ出身で、ボローニャ大卒。映画批評から映画界入りし、名匠ロベルト・ロッセリーニ監督やマルセル・カルネ監督に師事し、第二次大戦後の1950年に「愛と殺意」で監督デビュー、俳優アラン・ドロン主演作品「太陽はひとりぼっち」(62年)などで世界に名をはせた。

 愛の不毛を描いた「情事」(60年)でカンヌ国際映画祭審査員賞を受賞、61年の「夜」はベルリン国際映画祭金熊賞、64年の「赤い砂漠」はベネチア国際映画祭サン・マルコ金獅子賞、66年の「欲望」はカンヌ国際映画祭最高賞のパルム・ドールを受賞。現代人の孤独と絶望感を描くのを特徴とし、60~70年代を代表する監督となった。

 「ある女の存在証明」(82年)の後、85年に脳卒中で倒れた。だが、95年に「愛のめぐりあい」を共同監督で完成させ復活。95年度の米アカデミー賞名誉賞を受賞した。04年の共同監督作品「愛の神、エロス」が遺作となった。ローマ市は敬意を表し1日、同市役所に遺体を安置し一般公開する。葬儀は2日、フェラーラで営まれる。

毎日新聞 2007年7月31日 20時33分 (最終更新時間 7月31日 20時56分)
URL:http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/europe/news/20070801k0000m040076000c.html

0730 イングマール・ベルイマン氏が死去

2007年07月30日22時13分

 スウェーデンのTT通信によると、20世紀を代表する映画監督で演出家のイングマール・ベルイマンさんが30日、同国フォール島の自宅で死去した。89歳だった。

 同国ウプサラで聖職者の家庭に生まれた。ストックホルム大で演劇を学び、第2次大戦直後から映画製作を始めた。57年に「第七の封印」でカンヌ国際映画祭の審査員特別賞を受賞。「野いちご」「処女の泉」などで高い評価を得た。

 男女の愛憎や宗教の偽善を5時間を超える大作に仕立てた「ファニーとアレクサンデル」で84年、米アカデミー賞の4部門を受賞。この作品を機に、映画監督の引退をいったんは宣言した。

 その後もスウェーデン王立劇場などで戯曲を精力的に演出。舞台ではシェークスピア、イプセン、ストリンドベリの作品のほか、三島由紀夫の「サド侯爵夫人」も手がけたことがある。

 03年、テレビ用の映像作品で自ら「遺作」と呼んだ「サラバンド」を発表。静かな作風の中に、親子の愛が転じた近親憎悪を濃密に描き、日本でも劇場公開された。

 私生活では5回結婚し、最後の妻とは95年に死別。「仮面/ペルソナ」で起用した女優リブ・ウルマンとは長いあいだ親しく、「サラバンド」にも起用した。
URL:http://www.asahi.com/obituaries/update/0730/TKY200707300407.html

0730 作家の小田実さんが死去 国際的な反戦運動に尽力 [朝日]

2007年07月30日03時52分

 反戦、反核など国際的な市民運動に取り組んだ作家で、「ベトナムに平和を!市民連合(ベ平連)」元代表の小田実(おだ・まこと)さんが30日午前2時5分、胃がんのため東京都内の病院で死去した。75歳だった。自宅は公表していない。


小田実さん
 32年大阪市生まれ。45年の敗戦前日の8月14日に大阪大空襲を体験、そこで目の当たりにして後に「難死」と呼んだ「無意味な死」への怒りが言論活動や市民運動の源泉となった。

 東京大文学部卒業後の58年、フルブライト留学生として米国ハーバード大学へ。このときの体験とそれに続く欧州・アジア巡りをつづった1日1ドルの貧乏旅行記「何でも見てやろう」(61年)がベストセラーに。飾り気のない文体と世界の人々と同じ高さの目線で向き合う姿勢が共感を呼んだ。

 65年、ベトナム戦争に反対して哲学者の鶴見俊輔さん、作家の開高健さんらとベ平連を結成。米ワシントン・ポスト紙に日本語で「殺すな」と大書した反戦広告を掲載するなど、運動の支柱となった。

 ベ平連解散後も、執筆の傍ら政治問題と正面から向き合い、市民の側から発言を続けた。76年には北朝鮮を訪問して当時の金日成主席と会見。87年の東京都知事選では当時の社会党から立候補を打診され、断った。

 95年の阪神大震災は自宅で被災。公的支援の貧弱さを身をもって体験、被災者支援法成立に尽力した。04年6月、作家大江健三郎さんや評論家加藤周一さんらと、憲法を守る「九条の会」の呼びかけ人となった。

 小説では庶民の生活に根ざした素材と言葉で、心のひだへ分け入った。「HIROSHIMA」で88年、第三世界最高の文学賞とされるロータス賞を受賞。97年に川端康成文学賞を受けた「『アボジ』を踏む」は演劇にもなった。

 07年春に末期がんがわかり、親しい知人に手紙で病状を明らかにしていた。著書「中流の復興」では、武器を売らぬ平和経済で繁栄したことが日本の誇りであり、その基盤となった中流層の復権を訴えた。
URL:http://www.asahi.com/national/update/0730/OSK200707300001.html

0719 元文化庁長官の河合隼雄さん死去 [朝日]

2007年07月19日15時34分

 元文化庁長官で、臨床心理学者の河合隼雄さんが19日午後2時27分、脳梗塞(こうそく)で亡くなった。79歳だった。


亡くなった河合隼雄さん
 1928年、兵庫県生まれ。京都大理学部数学科卒業後、米国留学を経て、62~65年にスイスのユング研究所に留学し、日本人で初めてユング派分析家の資格を取得した。帰国後、ユング心理学を基礎にした心理療法の「箱庭療法」を完成・普及させ、日本にユング派心理療法を紹介した。

 75年に京都大教授となり、95~01年に国際日本文化研究センター所長を務め、00年、文化功労者に選ばれた。

 日本の神話や現代社会を題材とした研究で注目を集めた。82年に「昔話と日本人の心」で大佛次郎賞、88年に「明恵夢を生きる」で新潮学芸賞。98年には心理学での画期的研究と臨床実践、日本文化論での独創的実績が評価され、朝日賞を受賞した。

 02年1月に文化庁長官に就任。06年6月、奈良県明日香村の高松塚古墳の国宝壁画の損傷を未公表のまま修復していた問題などで責任をとり、給与の一部を自主返納した。8月9日には明日香村を訪れ、壁画損傷問題で謝罪し、壁画修理のための石室解体に協力を要請した。脳梗塞で倒れ、同月17日に手術を受けてから療養を続けていた。

 兄に元日本モンキーセンター所長を務めた動物生態学者の雅雄さんがいる。趣味は還暦を前に始めたフルート演奏。ジョーク好きで、「日本ウソツキクラブ会長」を名乗るなど、多彩な人として知られた。
URL:http://www.asahi.com/obituaries/update/0719/TKY200707190396.html

0717 芥川賞に諏訪哲史さん、直木賞は松井今朝子さん [朝日]

2007年07月17日22時16分

 第137回芥川賞・直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が17日、東京・築地の新喜楽で開かれ、芥川賞に諏訪哲史(てつし)さん(37)の「アサッテの人」(「群像」6月号)が、直木賞に松井今朝子(けさこ)さん(53)の「吉原手引草」(幻冬舎)が選ばれた。副賞は各100万円。授賞式は8月22日午後6時から、東京・丸の内の東京会館で開かれる。


芥川賞に決まった諏訪哲史さん(左)と直木賞の松井今朝子さん=17日午後9時すぎ、東京・丸の内で
 諏訪さんは名古屋市生まれの会社員。国学院大学卒。今年、この作品で群像新人文学賞を受けデビュー、続けて芥川賞も射止めた。名古屋市西区在住。

 「アサッテの人」は、「ポンパ」などと意味不明の言葉を発する癖がある、ちょっと変わった叔父の実像を描き出そうとする。語り手が、かつて叔父のことを書いた小説の草稿や叔父が残した日記を引用しながら、失跡した叔父の謎に多層的に迫る。

 会見で諏訪さんは「候補になってからずっとモヤモヤした気持ちだったが、ぼくだけ先に梅雨明けさせていただいた。『ポンパ』は昨年亡くなった父の口ぐせで、生きていたら喜んでくれたでしょう」と語った。

 松井さんは京都市生まれ。早稲田大大学院で演劇学を学び、97年に「仲蔵狂乱」で時代小説大賞を受賞して作家活動に入った。02年に「非道、行ずべからず」が、03年には「似せ者」が直木賞候補に。東京都世田谷区在住。

 「吉原手引草」は、江戸の吉原を舞台に、人気絶頂の花魁(おいらん)が突然消えた不可解な事件を描く長編小説。遊郭に生きる様々な人々の人生模様は読み応えがある。

 松井さんは会見で「本当にいい小説は、作者を忘れさせる小説ではないか」と話した。
URL:http://www.asahi.com/culture/update/0717/TKY200707170536.html


0713 講談社ノンフィクション賞に、最相葉月氏と鈴木敦秋氏 [朝日]

2007年07月13日00時11分

 第29回講談社ノンフィクション賞が12日、最相葉月氏の「星新一 一〇〇一話をつくった人」(新潮社)と鈴木敦秋氏の「明香ちゃんの心臓 〈検証〉東京女子医大病院事件」(講談社)に決まった。また第23回講談社エッセイ賞には、青山潤氏の「アフリカにょろり旅」(同)と岸本佐知子氏の「ねにもつタイプ」(筑摩書房)が、同科学出版賞は西成活裕氏の「渋滞学」(新潮社)が選ばれた。賞金は各100万円。贈呈式は9月4日午後6時から、東京・丸の内の東京会館で。
URL:http://www.asahi.com/culture/update/0713/TKY200707120463.html

0712 「僕はパパを殺すことに決めた」で、東京法務局が勧告 [朝日]

2007年07月12日19時18分

 昨年6月に奈良県の高校1年の少年が自宅に放火し一家3人が焼死した事件をめぐり、東京法務局は12日、少年の供述調書とされる内容を引用した単行本が少年のプライバシーを侵害したとして、謝罪などの被害回復や被害拡大の防止などに取り組むよう出版元と著者に文書で勧告した。「報道・出版の自由として許容される限度を明らかに超えている」としている。

 対象となったのはフリージャーナリスト草薙厚子氏の著書「僕はパパを殺すことに決めた」。講談社が5月に出版した。

 勧告文書で法務局は、少年院にいる少年の矯正教育や社会復帰に回復困難な悪影響を及ぼす恐れがあり、人権擁護上、到底見過ごせない▽少年審判が非公開である趣旨に反し、著しく不適切▽事件の重大性や犯罪報道の公共性・公益性を考えても限度を超えている――などと指摘した。

 勧告に強制力はない。被害回復や被害拡大防止の具体的な措置は勧告文書に明示されてはいないが、法務省人権擁護局は、少年への謝罪や謝罪広告の掲載、単行本の回収、増刷自粛などを念頭に置いていると説明している。

 同局によると、プライバシー侵害などで出版社に勧告を行ったのは記録が残る85年以来9件目。著者への勧告は過去に例がないという。

 講談社は「勧告は真摯(しんし)に受け止めている。今後も少年法の精神を尊重しながら、社会的意義のある出版活動を続けていく」とのコメントを発表した。
URL:http://www.asahi.com/national/update/0712/TKY200707120373.html

0530 「日本文藝史」の著者、小西甚一さん死去 [朝日]

2007年05月30日21時36分

 古代から現代までの文芸史をまとめた全5巻の大作「日本文藝史」で知られる文化功労者で筑波大名誉教授(比較文学)の小西甚一(こにし・じんいち)さんが26日、肺炎で死去した。91歳だった。葬儀は親族のみで済ませた。喪主は妻晃子(あきこ)さん。


小西甚一さん
 日本文学と中国文学を比較研究した「文鏡秘府論考」により学士院賞を35歳の若さで受賞。古代から三島由紀夫まで2000年にわたる日本の文芸を、初めて世界の中で位置づけて分析・批評した「日本文藝史」(92年、大佛次郎賞)は英訳され、海外の日本文学研究に影響を与えた。著書に「能楽論研究」「俳句の世界」など。受験参考書「古文研究法」は50年以上に及ぶロングセラー。
URL:http://www.asahi.com/obituaries/update/0530/TKY200705300375.html

◎文化・出版06 より続く