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121020 「私たちもマララ」世界から 銃撃された少女に支援の輪 [朝日]

 【ロンドン=伊東和貴】パキスタンで女性の教育の権利を訴えたために武装勢力に銃撃され、英国で治療を受けている中学生マララ・ユスフザイさん(15)に対する支援の輪が世界中に広がっている。
 「頑張って。私たちみんながついている」「あなたは勇気と平和と愛の象徴。帰ってきて」
 マララさんが入院している英中部バーミンガムの病院のウェブサイトには、パキスタン、米国、フィンランド、ブラジルなど世界中から1500通を超すお見舞いのメッセージが寄せられている。
 世界各地で、「私はマララ」と書かれたカードを手にマララさんとの連帯を訴える女性らの集会の動きも広がっている。祖国パキスタンでは、マララさんの巨大な写真をつけたオート三輪が町を行き交う。
 病院によると、銃撃後、昏睡(こんすい)状態が続いていたマララさんは16日に意識を取り戻した。世界中から寄せられた支援に対し、感謝の気持ちを表している。
 しかし、のどにはまだ、気管切開チューブが入ったままで、「危険な状態を脱していない」(デーブ・ロッサー医長)という。
 米編集者が創設した「世界女性財団」は、マララさんに敬意を表するため、パキスタンとアフガニスタンの女子教育を支援する基金を創設した。5万ドル(約400万円)を寄付した米女優のアンジェリーナ・ジョリーさんは米ニュースサイトへの寄稿で、「1人の勇敢な人物が声をあげたことで、無数の子どもたちが勇気づけられた」とし、マララさんにノーベル平和賞授与を検討すべきだと訴えている。
    ◇
 〈パキスタン少女銃撃事件〉 パキスタン北西部のカイバル・パクトゥンクワ州で9日、地元の中学生マララ・ユスフザイさんが乗ったスクールバスを、覆面姿の男たちが襲撃。マララさんと確認した上で頭に発砲した。
 国際テロ組織アルカイダと連携する反政府武装勢力パキスタン・タリバーン運動(TTP)が犯行を認めた。女性の教育に反対するTTPなどをブログなどで厳しく批判していたマララさんを標的にしたという。
 マララさんは奇跡的に一命を取りとめたが、昏睡(こんすい)状態に。英国の病院に運ばれた。パキスタンの捜査当局は事件に関与したとみられる数人の身柄を拘束した。
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