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子音
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子音
正直いって覚えるのは面倒なのですが,「こういうルールがある」(そしてたぶん,ポーランドの人は無意識に使っている)と知っておくだけでも,「やたらに不規則に変化する言葉」から「ひと通りのルールのある言葉」にイメージを転換できると思います.
子音が硬子音と軟子音に分類されています.
ややこしい話ですが,分類が
- 音声学的(phonetically)
- 機能的(functionally)
の二つありまして,表組みは「機能的」で作ってあります.H が 機能的硬子音(Fuctionally Hard), S が 機能的軟子音(Functionally Soft)で,青く色づけしてあるところが,「音声学的硬子音(Phonetically Hard)」です.つまり,機能的軟子音のなかに,6つの音声的硬子音が含まれます.これらの子音のあとに i は置かれず,代わりに y が置かれます.舌がそりかえった状態(英語の r)になるので,発音が自然と i にはならず,y になる,といったところです.一方,音声学的軟子音(Phonetically Soft)では,上あごに近いところに下の中ほどが近づきます(英語のyを発音するとき).この違いが音声学的な違いとなります.
パッと見てわかるのは
- 2文字であらわされているところがある.
- アポストロフィ(')付きがある.
前者は,そういう言葉です,(この発音に対して)そういう表記をします,としか言えません.
後者も,軟子音をそのように表します,としか言えません.言えませんが,実際に単語の中にアポストロフィ(')が出てくるわけではなく,ポーランド語ではiを用いて表現します.
p' → pi,m' → mi
後者も,軟子音をそのように表します,としか言えません.言えませんが,実際に単語の中にアポストロフィ(')が出てくるわけではなく,ポーランド語ではiを用いて表現します.
p' → pi,m' → mi
正しい表現はわかりませんが,日本語で「拗音」と呼ばれる小さな「ゃ」「ゅ」「ょ」系の発音が軟子音のイメージです.パピプペポ(p)とピャピュピョ(py)では子音が違います.また,サシスセソ(s)とシャシュショ(sh)でも子音が違います(ヘボン式表記で書きました).日本語ならyやhで軟子音をあらわしていますが,ポーランド語ではiを用いています.
こんな感じで眺めてみると,t → ć と対応しているのも タ(ta) と チャ(cha) の対応に見えてこなくもない(私はそういうイメージで解釈してます.)
さて,この硬子音と軟子音をわざわざ知ることで,何に役立つかというと,たとえば同じ「イ」で「y」「i」のどちらを使うか(だいたい)わかる,とかそういうことです.では,なぜ音声学的と機能的にわけているかというと,やっぱりつづりの変化につながります.(また今度にします.)
y/iのスペリング
y か i かは音声学的分類によるところが大きいです.音声学的硬子音のあとでは y を綴り,音声学的軟子音のあとでは i を綴ります.ただ,k,g のあとは自然と軟子音化して k',g' になって,i しか綴らなくなります.
クレスカ
クレスカ自体,軟子音化の記号みたいなものです,iと関係します.
ji
母音 + j + i になると j が落ちます.
軟唇子音(Soft Labial Consonants)
p', b', m', f', w' は母音の前にのみ現れ,そのときpi, bi, mi, fi, wi と綴られます.' が i となって現れる,説明の体現ですね.発音はpj, bj, mj, fj, wj になります.ただし,i のまえでは単純に p, b, m, f, w になります.i が二重にはならない,ということです.語尾では,機能的硬子音になります.(' が取れる)なので,語尾では,機能的硬子音が音声学的軟子音か見分けがつきません.後ろに何か母音が付いたときにわかります.(つまり,覚えろって言ってます.)
-ja
外国語から取り込んだ単語には -ja で終わるものが多数あります.s,z の後を除き,ja が j が i に変わります.語尾がiになると ii になりますが,これはこのまま綴ります.
pasja -> pasji
mania -> manii
pasja -> pasji
mania -> manii