新生人工言語論

人工言語とRPGツクール

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lideldmiir

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人工言語はRPGゲーム制作に譬えられる。

アポステリオリは自然言語を参照にするので、もともと存在するソースを利用することができる。
そのため手軽に作れるが、作り込みという点ではアプリオリに引けを取る。

語法や語彙をアポステリオリにするだけで、ずいぶん言語制作の労力は減る。
もちろんアポステリオリで作った言語でも、語法や文法や語彙は存在するから、言語としての実用は問題なく行える。

その意味で、アポステリオリはRPGツクールを使ったゲーム制作に似ている。
ある程度のひな形があるので、手軽に作れ、出来上がりも決して悪くない。
それで十分と納得できれば、お勧めする。

一方、アプリオリはプログラムから絵描きまですべて自作でゲームを作るようなものだ。
ツクールを使わないので、安定した言語制作ができない。
当然、出来栄えもツクールを使ったもの以下というのが往々にしてある。

しかし、作り込みをしていけば、ツクールで作るより立派なものができる可能性がある。
FFやドラゴンクエストだってツクールではないが、あれと同じようなものだ。

もちろん、FFを一朝一夕で作ることなどできない。
アプリオリでツクール以上のものを作ろうと思うなら、相当な労力が必要だ。

つまり、アプリオリはアポステリオリに比べて安定性がなく、出来栄えもピンキリだということだ。
アポステリオリが預貯金なら、アプリオリは投信や株と同じ。ハイリスク・ハイリターンだ。
どこまでも作りこもうじゃないかというハードユーザーには、アプリオリがお勧めだ。
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