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「小説やゲームやマンガに臨場感を与えるために人工言語や架空言語を作りたい。でも、言語学や語学の知識がないと作れないの?」
――そんなことはありません!専門知識がなくても言語を作ることはできます。ここではその実例を紹介します。

『Final Fantasy X 』アルベド語

これは日本語を改造したものです。「オヤジ」は「トタギ」といいます。ア行→タ行、ヤ行→タ行、ザ行→ガ行にしているだけです。
仮名を規則的に入れ替えているだけで、最も簡単な人工言語です。
単語も文法も文字も音も全部日本語ですから短い時間で作れます。
発音も完全に日本語ですし、労力は最小限で済みます。

『Tales of Eternia 』メルニクス語

メルニクス語はメルディというキャラクターの言葉で、英語を改造したものです。
アルファベットのAからZまでの26文字に、それぞれ仮名1文字を充てています。
たとえばAは「エ」、Bは「ブ」、Yは「ヤ」、Eは「ン」、Sは「ス」。
したがって、Yes(はい)と言うときはヤンスと言います。
単語は全部英語なので、26文字の仮名対応表があれば何でも表現できます。

メルニクス語は独自の文字を持つので、アルベド語より人工言語としては精巧です。
なお、英語を基にしていますが、アルファベットを仮名に変換しているため、発音は日本語です。

『ICO』ヨルダ語

ヨルダ語という名称はゲーム中に出てきませんが、他に呼び方が思いつきませんでした。
ゲームではヨルダとクイーンの2人しか使いません。ヨルダ語も日本語が基になっています。
基本的に逆さ読みです。まず、「さよなら」をローマ字に変えて"sayonara"にします。それを逆さ読みにして"aranoyas"とします。

ただ、これで終わらないのがミソです。実際のヨルダ語は逆さにした言葉を更に短くしています。
"aranoyas"の間を削って"arn oys"と言っているようです。
どのように間を削るのかが不明である点と、そもそもヨルダ語の出番が恐ろしく少ないため、ヨルダ語は謎が多いです。
このように、日本語や英語などの慣れた言語を使って、簡単にレトルト人工言語を作れます。

ヨルダ語と似てますが、日本語の仮名を逆さ読みにするだけで人工言語を作ることもできます。
たとえば「君」は「ミキ」といった風に。「来い」は「イコ」になり、何となくヨルダ語を彷彿させます。
「デーモン」は「ンモーデ」。ンで始まる単語ができるので、ちょっとエキゾチックな感じが出せます。

『フォーチュンクエスト』の呪文


主人公の一人に魔法使いの少女ルーミィがいます。彼女が唱える呪文のいくつかは日本語の逆さ読みです。
「ヨメダヤチイゴウモテシタイタイデンロコガンサマルーダ」は敵を止めるストップの呪文です。
逆さ読みをすると意味を持った日本語になります。筆者は中1のとき、暗記してました(笑

ところで、ネタ元が日本語だとすぐにバレて面白くないというのであれば、ちょっとスパイスを効かせましょう。
メルニクス語と同じやり方でドイツ語のアルファベットに仮名を当てはめれば、ドイツ語を基にした人工言語が作れます。
辞書で単語や例文を引いてアルファベットに仮名を当てはめればいいので、ネタ元はフィンランド語でもノルウェー語でもOKです。
これらの言葉を知っている人はとても少ないので、すぐにネタ元が割れないという長所があります。



さぁどうでしょう。言語学を知らなくても人工言語は手軽に作ることができます。要はアイディア次第です。
しかし、ここでこんな批判が聞こえてきそうです。

「結局はどこかの言葉を使って暗号を作っているだけじゃないか。私の小説は異世界ファンタジーなんだ。
日本語が存在しない世界なのに日本語を元にした言語があるのはご都合主義で、それでは世界観が台無しだ」

なるほど、一理ありますね。いま紹介したレトルト人工言語は 単語・音・文法・文字 、これら全部が借り物です。
オリジナリティに欠けるというのは否めません。ではこの中で借り物を止めるとしたらどれでしょう。
一番簡単なのは文字です。メルニクス語がそうですが、独自の文字を作りましょう。
それだけで雰囲気はかなり出ますよ。この時点で人に見られても判読されなくなりますから、いかにも異世界の言葉です。

文字だけでは不十分ですか?そうしたら単語を適当にでっちあげてみましょう。
「ありがとう」とか「さよなら」とか、そういったよく使う言葉だけオリジナルで作ってしまうのです。
ヨルダ語も「ありがとう」はどうにも逆さ読みができず、「ノノモリ」と聞こえます。これ、もしかしたらオリジナルかもしれません。
よく使う単語は小説内で何度も出てきます。しかもそれが独自の文字で書かれたら、それだけで結構雰囲気が出ます。

一方、音と文法は言語学の知識がないと厳しいです。
特に音に関しては知識だけでなく発音の訓練も必要になってきます。
音も文法もオリジナルにしたいというのであれば、流石に言語学の知識が必要になってきます。
でも、始めはそこまでしなくても良いじゃないですか。言語を創るのは想像以上に難しい作業です。幅広い知識も必要になります。

まずはいくつかレトルト言語を作ってみましょう。
それで不満足を抱くようであれば、人工言語の更なる深遠を覗いてみればいいのです。

そのときは言語学や語学の知識も多少必要になってくるでしょう。また、エスペラントという伝統的な人工言語にも出会うでしょう。
オリジナリティを求め続けると、どこまで行くのでしょうか。
まず、単語・音・文法・文字のすべてがオリジナルというところに行き着きます。
そして最終的にはその世界の風土や文化までオリジナルで作ることになります。

ただ、それはすぐにできるものではないので、まずはレトルト人工言語を作ってみましょう。
そこで何か物足りないなと思えば徐々にステップアップしていけばいいのです。
自分の創りあげる世界にどの純度のオリジナリティを持たせるかは、作者である貴方次第です。
レトルトではダメとか、そういうことではありません。作者がどのレベルで納得できるかです。



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