新生人工言語論

人工言語とは?

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lideldmiir

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人工言語とは


英語や日本語など、自然とできた言葉のことを、自然言語といいます。
逆に、誰かが意図的に作った言語を人工言語といいます。

「日本語だって日本人が作った言語だから人工言語じゃないの?」という疑問がよくあります。
民族単位で作った言語は人工言語にカウントしません。
「水という単語は「ミズ」と読むようにしよう」というような打ち合わせを、日本人はやったわけではありませんよね。
自然と民族が作っていったものは、除外されます。

どんなものがあるの?


一番有名なのはポーランドの眼科医ザメンホフが作ったエスペラントです。
人工言語は意外と多く存在します。前世紀で既に1000以上の人工言語がありました。
筆者が作っている人工言語アルカもその1つです。

何のために作るの?


それは言語によって異なります。目的は様々ですが、いくつかに分類できます。

1:普及型:世界の共通語にしたい(エスペラントなど)
2:演出型:小説に雰囲気を出すため、異世界や異星人の言葉を作りたい(トールキンの『指輪物語』など)
3:計算型:コンピュータのプログラムに使う言語を作りたい(C言語など)
4:研究型:自然言語にない特徴を持った言語を作って、その言語が実用可能か調べたい(言語学の文献では、しばしば言語Lとして登場することがあります)
5:暗号型:暗号として使いたい(秘密の日記を書くとか)

このうち、一番多いのは普及型です。一番有名なのも普及型です。
また今現在、一番数が増えているのは演出型です。ゲームや小説などの雰囲気を出すために作られる頻度が、前世紀に比べて増えています。

プログラム言語も人工言語?


そうです。C言語とかBASICとか。いずれも人工言語です。
人工言語学では人工言語の歴史について説明していますが、ここを読むと、実はプログラム言語は人工言語史から生まれたものだと分かります。
人間用も機械用も、元は同じだったんです。

現在、人間用の人工言語とプログラム言語は、だいぶ内容や体裁に差が開いてきました。
なお、このサイトでは主に人間用の人工言語について説明しています。

身の回りの人工言語


このサイトに来ている皆さんは、エスペラントは確実に聞いたことがあると思います。
では、ほかに人工言語はどのようなものがあるのでしょう。実は意外とゲームなどで使われています。

ただし、あくまでゲームのスパイスなので、作り込みは深くないというのが共通の特徴です。
言うなれば、レトルト人工言語です。




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