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デメリットのページ

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匿名ユーザー

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 ここでは、デメリットのたたき台を公開します。
いまのところ集まった資料のみで、(なんとか気合いで)つくった代物なので
これからどんどん更新していきます。

コメント、意見くれるとうれしいです。 

文責:管理人(T.mickey.masaki)





デメリット「自主的に学ぶ子供がいなくなる」

学校週五日制の導入は、子どもが土曜日に家庭や地域の中で学ぶ機会が増加させます。
これは学校週五日制の目的から明らかです。

雑誌 教育委員会月報 平成14年2月号8ページより引用開始
「学校週五日制の主旨は、学校、家庭、地域社会が一体となってそれぞれの教育機能を発揮する中で、子ども達に、自然体験や社会体験を行うための場や機会を増やし、自ら学び自ら考える力や豊かな人間性、たくましく生きるための健康や体力をはぐくもうとするものである。」


このように家庭や地域で学ぶと、子どもは自主的に学ぶ力を身につけます。
雑誌 教育委員会月報 2002年2月号 2ページの中で
お茶の水女子大学名誉教授 森隆夫(もり・たかお)氏は以下のように述べています。
「学校週五日制で、子どもの生活のリズムは変わる。生活のリズムの変化は「生活が教育をする」という有名な言葉によるまでもなく、学習のリズムの変化である。(中略)子どもの側から見ると、学校で学ぶ教育は教科書に代表されるように「他人の経験」から学ぶことである。これに対して、家庭や地域では、教科書もないことでも分かるように「自分の体験」から直接学ばなければならなくなる。この両者の違いが重要なのである。その重要性をまず指摘すると、例えば、いくら教えても分からない人がいるのに、一方では、他人から教えられなくても分かる人がいるという事実をどう考えるかである。つまり、自分の体験から学べる人は、他人の経験からも、より速く学べるということである。ところが、学校教育の大半は他人の経験から学ぶことに重点をおいている。」


実際、土曜休みの過ごし方をみると、多くの子どもは地域や家庭ですごしています。
雑誌 学校経営2003年4月号30ページ の中で帝京大学助教授の佐藤晴雄氏は以下のように述べています
「保護者の回答から子供達の土曜日の過ごし方を見ると、まず最も多いのが「家の中で遊んでいる」の72.5%である。次いで「家族で出かけている」(48.4%)、「クラブ活動や部活動・スポーツ少年団」(44.2%)、「外で遊んでいる」(42.2%)となり、反対に回答数の少ないのは「学校」(2.5%)、「地域活動」(6.6%)、「公共施設」(7.2%)となる。「塾」「習い事」はいずれも10%台である。」


ここでプランを導入します。
すると教育がすべて学校に行われるため、子どもは自主的に学ぶ力を失ってしまいます。

横浜市立大学教授の伊藤隆二(いとう・りゅうじ)氏は1993年の著書「学校五日制が問いかけるもの」p11-12 の中で以下のように述べています。
「いまの学校は細かな校則をきめて管理的になりすぎている、時間割が過密ダイヤのようになっていて、ゆとりがない、授業が(試験の準備のための)知識の詰め込みになっている、しかも画一的で硬直化しているために、子どもたちの自主性や発想が押しつぶされている……といった懸念があるからである。 いまの学校を「刑務所」のようだ、とか「軍隊」に似ている、という人もいる。そこに入れられた人たちは自分の意思で自分の行為を決定することが認められず、すべて管理者や校則の意思のままに動かされているのだが、「学校」に通っている子供たちもよく似た事情にあるからである。」


このように子どもが自ら学ぶ意欲を失うことは非常に深刻です。
なぜならば、国力の低下や時代に変化においついていけなくなるからです。
「エビデンス探し中」




 名越@東北学院中高です。
 やはり「子ども達が自主的に、地域等で実際に学んでいるのかどうか」という主張をするためには、現在の子ども達の現状に目を向ける必要があると思います。

 2002年(平成14年)4月の、完全週5日制の通達が出される以前の証拠資料は『隔週5日制を完全週5日制に切り換える意義』を説明するもので、完全週5日制導入に支持を得るための証拠資料が多いと思われます。ですから、「プラン後にそれが失われる」という主張をサポートしてはいないと思われます。

 そこで、子ども達の学習について実際にアンケートという形でご尽力下さっているベネッセさんの資料をチェックしてみてください。

  • 中学校に関して
  • 小学校に関して

 実際の子ども達が、週5日制の恩恵を受けているのに、プランが実施されることはその恩恵を奪うことになるのでデメリットである、という主張のほうが望ましいと思います。

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 週5日制を廃止すると、登校日が増えますので、不登校など、学校不適応の子が大変になる、というデメリットがあります。完全週5日制導入時には、不登校の問題は大きな社会問題だったので、登校日が減ることは良いことと受け取られていたことを思い出しました。

 みんなで学校に来ることが良いことなのか、学校だけで教育する時代は終わったのではないか、などといった議論が盛り込まれると、より本質的なディベートになるのかな?と思った次第です。

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 名越@東北学院中高です。
 反論用の資料をアップします。資料がクレームを支持しているかどうかは、チェックして下さい。参考になればと思います。

□5日制を実施しても、子ども達は一人で過ごし、家庭や地域で学んでおらず、学力が低下している。

2005年5月18日 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20050518ur01.htm
学校週5日制について、小中学生の保護者の約40%が「良いと思わない」と否定的にとらえていることが17日、日本PTA全国協議会(赤田英博会長)の調査で分かった。
「子どもの学力が低下した」が理由のトップで、「ゆとり教育」に不安を持つ親が少なくないことが裏付けられた。
調査は昨年秋、小中学生の保護者約5000人を対象に実施した。それによると、学校週5日制を「全く良いと思わない」「あまり良いと思わない」という否定派は計39・3%で、昨年の調査より3ポイント増加。これに対し、「非常に良いと思う」「まあ良いと思う」の肯定派は計30・3%にとどまり、否定派が上回った。
評価しない理由(複数回答可)は、「子どもの学力が低下した」が29・2%でトップ。「子どもが1人で過ごす時間が増えすぎた」(24・5%)、「学校行事が減った」(21%)などが続いた。

□むしろ現状は、自然体験や社会体験を行うための場や機会のニーズが低い

2005年8月2日 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20050802us41.htm
代わって94年に登場したのが、工作や自然体験を勧める情報冊子「ちゃれんじくらぶ」。「創刊に参画した教員たちは遊びみたいな冊子でいいのかと半信半疑だったが、いけると思った」と、同文化会の柘植健次編集長(55)が振り返る。県内の小学校長を対象に夏休みのあり方について聞いた前年のアンケートで、約80%が「体験を奨励し、成就感を持たせるべき」と答えていたからだ。

 だが予想は裏切られる。

 1年目の採用率こそ約40%だったが、その後は下がるばかり。自然体験や料理は保護者の協力も必要なため、「手間がかかる」と保護者に不評だった。一方で、63年から出版してきた国語と算数のドリル「夏の練習帳」が部数を伸ばした。

 今年夏の採用率は、ちゃれんじくらぶが約10%、練習帳は約80%。柘植さんは「学力低下への不安から楽しい夏休みどころでなくなっている」と分析する。


□現状のほうが、自主的に学ぶ力を失わせています。
2004年12月8日 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/special/s02/20041208tv01.htm
知識偏重への反省から、文科省は2002年度、公立学校での学校週5日制を実施するのに合わせ、学ぶ内容を削減し、体験重視の「総合的な学習の時間」などで「生きる力」を身につけさせることを狙った新学習指導要領を導入した。
 今回の調査で問われた「学習成果を日常生活の中で活用する能力」は、まさにこの「生きる力」に通じる。だが、「総合的な学習の時間」が十分に機能していないという指摘は、中央教育審議会でもたびたび俎上(そじょう)に上った。
(中略)
今回の調査で、もう1つ気になるのは、子どもたちが学習の動機付けを見失っている点だ。生徒に数学を学ぶ価値を聞いたところ、「将来の仕事に役立ちそう」は49%、「仕事の可能性を広げてくれる」は43%しかなく、それぞれOECD平均の75%、78%を大幅に下回った。なぜ学ぶのかが分からなければ、意欲がわかないのも当然だ。今後は生徒の生活習慣にまで踏み込み、学力低下の根本的な原因を探る必要がある。

 僕は肯定側を準備したので、肯定側反駁用の資料がよく目に止まりました。
 田巻さんの側にも、僕の準備した否定側立論に対する反駁用の資料がありませんか?
 もし、幾つか資料がありましたら、提示して下さい。宜しくお願いいたします。(2005.9.21)

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 名越@東北学院中高です。

 石巻に配布し、『宮城ディベート“楽しみ隊”』でも使用するディベートシナリオ用の否定側立論を作成しました。
 基本的に田巻さんの否定側立論をベースに、証拠資料を差し替えて、4分→3分と短くしたものなのですが、もしかしたら趣が変ったかもしれません(爆)
 御検討宜しくお願します。

 … … …

 これから、否定側立論を始めます。
 否定側は、現状維持の立場です。
 デメリットは「地域や家庭での教育の減少」「地域や家庭での教育の減少」です。

 そもそも学校週5日制の現状において、子どもは家庭や地域で学んでいます。
 2003年4月に文部科学省は、小・中・高校合わせて817校から回収したデータに基づく「完全学校週5日制の下での地域の教育力の充実に向けた実態・意識調査」の結果を発表しました。

調査結果を報道する資料:2003年5月20日、教育情報新聞より引用開始
「子どもの学習活動の変化:『家で勉強するようになった』が約2割
 保護者の変化:『子どもの教育全般について、より関心を持つようになった』が約4割
 家庭の変化:『親子で一緒に過ごす時間が増えた』が約6割
 地域・行政の変化:『公民館や児童館、青少年施設、文化施設などの催し物・行事が増えた 』が約4割 」終わり

 また、土曜日が休みで時間があるからこそできる教育があります。

資料:2005年10月3日更新、アサヒドットコム:マイタウン東京より引用開始
「学校週5日制に伴い、土曜日は休みになった。だが、家族の仕事の都合で一人で過ごす子や、過ごし方が見つからない子も多い。地域・家庭が一体となった子どもの育成をめざして、「開かれた学校づくり協議会」の「地域の学校化部会」で検討し、学校を会場に地域住民が講師となる楽しい教室を企画した。それが「のびのびスクール」だ。
(中略)
 学習サポート教室を参観したある保護者は「難しい勉強をしているのかと思っていました。来てみると、各自のペースを大切にした自由な内容や指導で、とても安心しました」。終わり

 しかしプランを導入されると、土曜日が休みではなくなるので、このような活動が行なえません。よってデメリット「地域や家庭での教育の減少」が生じます。

 次にこのデメリットが深刻であることを説明します。
 学校が土曜日に休みであれば、大人の社会でも実施されている「週休2日」とも関連して、家庭や地域を巻込んだ教育ができました。つまり、学校任せの教育から開かれた学校へと、より多くの大人が携わる教育が実施できたのです。その流れに断ち切って、家庭や地域からの教育を減少させるこのデメリットは深刻です。

※教育情報新聞
http://www.kyoikujoho.ne.jp/chousa/20030520.html
※これの元となる「完全学校週5日制の下での地域の教育力の充実に向けた実態・意識調査」の文部省発表
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/15/04/03041701.htm
※「のびのびスクール」を紹介するアサヒドットコム:マイタウン東京
http://mytown.asahi.com/tokyo/news02.asp?c=11&kiji=168


  • コメントどんどんくれるとうれしいです。 -- (田巻@北海道支部) 2005-09-04 14:53:56
  •  やはり「子ども達が自主的に、地域等で実際に学んでいるのかどうか」という主張をするためには、現在の子ども達の現状に目を向ける必要があると思います。 -- (名越@東北学院中高) 2005-09-06 14:42:38
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