【種別】
自在法

【初出】
XXII巻

【解説】
ミステス坂井悠二独自の自在法。御崎市決戦でのシャナ達との戦いの中で会得した。命名者は“螺旋の風琴リャナンシー
黒く燃える自在式の断片を内に容れた透明な煉瓦状の自在法。それらをいくつものブロックとして組み合わせることで、様々な効果を発揮する。
自在式を実際に組み立てながら使用する、変則的かつ多岐万能な自在法。まさに本質が理屈の側にある悠二らしい、理詰めの力である。
万能自在の力を秘める反面、発動のたびに効果を指定する必要があるため、指定された効果以外には無力である。

最終決戦で実際に発揮された効果は、『断罪』の防御、任意の対象の加速移動、吉田一美を捕らえ御崎市復元の基点とする、『コルデー』の吸着である。

『断罪』の防御(火除け)に関しては本能的に発揮されたが他の効果に関しては、悠二の自在法の効果を見ぬいたリャナンシーが命名し、その名前の意味を達意の言で繰った後に、色々ブロックの組み合わせを試してみた中で発揮された。
それ以前もシャナとの戦いの中で『断罪』を防ぎ『真紅』の防ぐのに失敗した後に自在法を弄って効果を悠二自身で把握しようとしていたが上手く行かず、戦いへの投入は出来なかった。

悠二の「理屈っぽくて極端」なところも反映されているのか、組み合わせた自在式で発動させている効果以外のことには効果を発揮しないようで、『真紅』による紅蓮の巨腕に対して『断罪』を防いだ時と同じ『グランマティカ』を展開しても遮っただけで何の意味もなく砕かれ、『コルデー』を吸着した『グランマティカ』も、『コルデー』に組み込まれた自在式の爆圧で押さえこまれていた。

悠二たちが新世界『無何有鏡』へ渡り来てから一年後の春である外伝『ホープ』では、陸上競技場のトラックの円周上に城壁のような数の膨大な『グランマティカ』を展開することで、『競技場をまるごと覆う隔離壁』と『円周内の存在の声を拡声して隔離壁内に伝える』の二つの効果を発現させるなど、熟練度の上昇に従い二つの効果を発揮できており、徐々に大規模化・発展させている。

外伝『アンフィシアター』では、伴添町の四方に『グランマティカ』で組み上げられた、人間大の透明な煉瓦造りのオブジェに見える自在法『オベリスク』が登場した。

【由来・元ネタ】
ラテン語で文法を意味する「グランマティカ(grammatica)」。 英語の「grammar」はこれが語源。

【コメント】
☆シャナ相手にはあまり役立たなかったな。
☆多少バリエーションに欠けるが、慣れれば『屠殺の即興詩』並の早さで使えるかもな。
サラカエルの『呪眼』と似ているな。
☆ぶっちゃけ劣化『マグネシア』かな?
☆『マグネシア』は攻撃と防御以外に使えないから一概には言えないな。『マグネシア』で加速、なんてことはできないだろうから。
☆いくらなんでも過小評価し過ぎだろう。シャナの攻撃も防いだ実績があるし、作中描写によればホントなんにでも使える自在法。
☆多分やろうと思えば『マグネシア』と同じ効果を出すことすら可能なはず。作中では悠二がまだ慣れてないのもあって、あまり強そうに見えないが。
☆そりゃ可能だろう。何でもできる万能自在法って書かれてるじゃん。攻撃は元より防御にも特殊な用途目的にも使える。まだ編み出したばかりで悠二が完全に使いこなせてないだけ。
☆シャナの『断罪』防ぐだけでも凄いのに、さらに万能なんだから使いこなせばチートレベルだろうな。
☆個人的なイメージは電子ブロックの自在式版かな。
紅蓮の巨腕の時は、悠二がとにかく煉瓦の防壁を再現しようとした「だけ」だったから砕かれたんじゃないか?
☆↑の通り、あの時は悠二が『グランマティカ』の効果を把握しておらず、ただ煉瓦を作り出すことしか意識しなかったために砕かれた。
☆↑『断罪』の時も効果を把握せずただ展開しただけだったでしょ。紅蓮の巨腕の時は「さっきの自在法を」って念じて展開して、「念じた通りの現出でしかなかった」なんだから、『断罪』の時とまるっきり同じ、火除け効果の『グランマティカ』だと思うけど。組み合わせを変えれば別の効果を発揮するだろうが。
☆『断罪』の時は、「『断罪』を防ぐ"防御壁"」という効果を求めて発動させている。対して紅蓮の巨腕の時は『先ほど『断罪』を防いだ"煉瓦の壁"』を求めて構築している。同じようでいて、実際は違うんだよ。あの時点では悠二は『グランマティカ』を、防御用の煉瓦を作り出す自在法としてしか認識していない。
☆防御用と認識してたことがそのまま文法に反映されてるなら、多少なりとも防御効果発揮してるだろ。それが全くない、ただ遮っただけなんだから「防御用」として認識した結果は紅蓮の巨腕の時の文法には全く反映されてないと思うが。そっくりそのまま、さっきと同じ組み合わせ(効果)の文法を発動させたことが紅蓮の巨腕にぶん殴られた原因だと思う。直感的に使うんじゃなくて、その都度ブロックを組み変えて使うものだし。なら紅蓮の巨腕の時は何の効果の文法だったんだって話にもなる。
☆文法(自在法)を込めずに煉瓦を作り出したってだけの話だろ。ヴィルヘルミナリボンだって、強化や反射の自在法使うことで破れないようになってる。あえて言うなら、煉瓦を作り出す自在法という使い方をした。
☆自在式の燃えるブロックそのものが組み合わせで無数の効果を生む文法と、単に「自在法を込めることも出来る」ってだけのヴィルヘルミナのリボンはぜんぜん違うだろ。文法の煉瓦塀と内部の自在式はセットだよ。
☆要は文法を組み合わせることをせずに、煉瓦だけ展開したんだろ。
☆『断罪』防いだのと同じものを作ろうとして文法展開したんだから、同じだと思うけど。「念じた通りに現出」してるって書かれてるのに、実は念じた物からして『断罪』を防いだ「さっき」とは違うって悠二どんだけ間抜けだよ。内部の自在式は飾りで同じじゃなくてもいいとでも思ったというのか。
☆上で散々議論されてるけど、『断罪』は「の性質を持たせた“存在の力”」で、『真紅』は「具現化させた“存在の力”」っていう力の性質の違いがある。おそらく、「『断罪』を防ぐ"防御壁"」というのは、『アズュール』の力と同系統の『炎を防ぐ防御壁』であって、それを炎としての性質を持たない『真紅』に対して展開したから簡単に打ち砕かれたんだと思う。要するに、“祭礼の蛇”坂井悠二が『グランマティカ』で最初に作った防御壁は、『アズュール』を同じ力を持つ物ではないかと。
☆『一つの効果を発揮するとその他には脆くなる』のではなく、『意図した効果以外発揮せず、防御の自在法を追加しない限り簡単に破壊される』が正しいのではないかと。
☆二つ以上の効果を同時に発動できるようになるだけで劇的にチートさが増すはず。それにしても創造神と融合していた経緯も、この自在方の効果に反映されているようにも見える。理屈が通れば何でもできる、何でも作れる万能さは創造神祭礼の蛇”と共に歩んだ悠二らしいかな。
アニメ第3期で感得・使用された。

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最終更新:2020年08月03日 02:04