【種別】
フレイムヘイズ

【初出】
VIII巻

【解説】
『愁夢の吹き手』(しゅうむのふきて)の称号を持つ、“虚の色森”ハルファスのフレイムヘイズ。の色は薄いオレンジ色。
外見はエメラルドグリーンの瞳に鷲鼻と白髪、皺を鋭く刻んだ小柄な老人。フレイムヘイズとなってからまだ200年ほどしか経っていなかった、『若き御老体』。
戦闘時には、ステッキ型の神器ブンシェルルーテ”を携え、幻術を操った。

欧州におけるフレイムヘイズたちの活動の多くを裏で支えてきた立役者。十九世紀から二十世紀初頭にかけて外界宿を「溜まり場」から「支援施設」へと変革した若き偉人。
幕僚団『クーベリックのオーケストラ』という一団を率いて、フレイムヘイズたちの情報交換・支援施設である外界宿『ドレル・パーティー』を主催しており、情報の便宜、素早い移動の手配、資金の工面や管理などの支援を、討ち手たちに提供してきた。
人間社会で企業を運営し、様々な面でのバックアップ体制を確立しただけでなく、この世の本当のことを人間の構成員に触れさせることで、結果的に新たなフレイムヘイズ誕生の助けにもなってきた。
ピエトロ率いる数十名の運行管理者『モンテベルディのコーロ』とも連携していたようであった。

VIII巻で『ドレル・パーティー』本部をシュドナイ率いる[仮装舞踏会]に襲撃され、ギリギリのところで相手がシュドナイだと気付いたことでかろうじて奇襲からは逃れるが、彼一人だけしか建物から脱出できず、同僚のパウラ・クレツキーボードは死亡した。そして、最後は勝てないと知りつつもフレイムヘイズの意地として最後まで抗うことを選び、剛槍型宝具神鉄如意』で両断されて死亡した。

【由来・元ネタ】
『ドレル』の名を持つ音楽家には、ピアニストのドレル・ハンドマン(Dorel Handman)がある。彼がカール・シューリヒトに捧げた追悼文には、まさに『愁夢の吹き手』を彷彿とさせる表現が現れる。
『クーベリック』にはチェコの音楽家の父子で、ヴァイオリニスト・作曲家のヤン・クベリーク(Jan Kubelík)、指揮者・作曲家のラファエル・イェロニーム・クーベリック(Rafael Jeroným Kubelík)がある。英語読みしている点、オーケストラの指揮者である点から、息子のラファエルに由来するのではないだろうか。

【コメント】
☆シュドナイ曰く、「若きご老体」「戦闘以外で初めて名を馳せたフレイムヘイズ」。
☆いいお爺ちゃんて感じだった。『内乱』や『冷戦下の事件』にも関与していたんだろうな。
☆最期にハルファス顕現させなかったので、第二の『愁夢の吹き手』が生まれる可能性は、新世界『無何有鏡』創造によって無くなった。
☆死んだ後に数々の偉業が判明した珍しい人物だった。
アニメ第2期で登場した。
☆結局、アニメ第2期で外界宿殲滅に何の意味があったんだ?
☆DVDの『なぜなにシャナ』外界宿編でも、外界宿発達の経緯が語られながら、名前すら出てこなかった。
☆↑↑[仮装舞踏会]が『大命』にむけて本格的に活動を始めたということを表現したかったんだろうな。
☆結局30分単位じゃ外界宿関係の話も全部語れるわけもなく、結局は全くの犬死にになってしまったがな・・・。
☆↑外界宿から送られてくる資料が支離滅裂になってきていることへの裏付けや、外界宿の仕事に興味を持ち始めた佐藤に厳しい現実を見せつけるためにわざわざ描く必要があったんだな。ゆえに襲撃時期もそれらのエピソードに合わせてずれてるわけで...。
☆外界宿のトップという役柄ゆえか、ピエトロと違って、外伝で再登場する機会がなかった。公式ガイドブック完結編『灼眼のシャナノ全テ 完』でクレツキーやボードについての詳細が明かされた。
ダン・ロジャースと親交が深かったようだ。
田中栄太役の近藤孝行さんが兼ね役で演じていたことを、DVD第17話オーディオコメンタリー内で明かしていた。
☆[巌楹院]のゴグマゴーグや[とむらいの鐘]の“棺の織手アシズや『九垓天秤フワワニヌルタソカルウルリクムミモレクチェルノボーグジャリや[宝石の一味]のコヨーテフックストンサーイとも絡んでいたら面白そうだったのにな。
☆番外編『かぐやひめのしゃな』では、9話のおむすびころりんでドレル爺さんとして登場している。
☆番外編『おじょうさまのしゃな』には登場しなかった。
☆番外編『さんじゅうしのしゃな』では、カレー総督として登場している。

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最終更新:2024年02月13日 07:50