【種別】
自在法

【初出】
XX巻

【解説】
大地の四神』の一人であるフレイムヘイズ『皓露の請い手』センターヒルの自在法。広大な範囲に自在法の豪雨を降らせる撹乱の大結界。
激しい豪雨によって結界内の視聴覚を妨げ、同時に遠話や強化などの自在法を妨害・解除する。作中ではハボリムの遠話や『熒燎原』が使用不能になった。
さらに、センターヒル自身はこの結界内部で近距離の瞬間移動が可能になり、雨水を雹に変えて相手への攻撃・防御に利用することもできる。
また『トラロカン』内で死亡した“”は、通常のように火の粉となって散らずに、その“存在の力”を植物へと変換・還元される。
直接的な破壊力は殆ど持たないが、甚大な補助能力を持っており、かつての中米では、戦鬼の庭として「決して踏み入るべからず」と恐れられていた。

『引潮』作戦において、[仮装舞踏会]の追撃から可能な限り被害を抑えて撤退する作戦のために使用された。

【由来・元ネタ】
アステカ神話においてトラロックが支配していたという死後の楽園・トラロカン(Tlalocan)から。

【コメント】
アニメ第3期で登場・使用された。
☆[巌楹院]のゴグマゴーグや[とむらいの鐘]のアシズや『九垓天秤フワワニヌルタ相手にも使用してほしかったな。
☆広範囲に効果が及ぶ自在法はいくつかあるが、[とむらいの鐘]の『九垓天秤モレクの『ラビリントス』と同じく気配察知を困難にし、[仮装舞踏会]のハボリムの『熒燎原』のように範囲内を使い手が瞬間移動でき、雹を操ればソカルの『碑堅陣』同様直接的な攻撃も可能でしかもティリエルの『揺りかごの園』のような複雑な仕掛けや下準備が必要なかった。効果範囲の広さひとつ取っても他の広域自在法を軒並み凌ぐ上に、豪雨であるためかなりの上空までもカバー出来、地上は倒した敵の数だけ植物が覆い更に視界を奪う、が、センターヒルは範囲内のフレイムヘイズを次々発見しているので、術者自身は雨中の状況を把握できる様子。オマケに他の広域自在法を打ち消す。‥‥『大地の四神』が魔物呼ばわりされるのも仕方ない。
☆↑範囲内の瞬間移動といっても近距離限定だから、全域可能な『熒燎原』とは比較にならない。雹も自分の周囲だけだし。それに雨中の状況を把握できるんならシュドナイが偽『天道宮』へ仕掛けた時に、シュドナイ本体を見失ったり待ち伏せを喰らったりするなんてことはおかしいから、普通に把握はできずに自力でフレイムヘイズを見つけてるんだろ。シュドナイが視界の他に気配を頼って攻撃してるから気配を探ったりとかも可能だし、ていうかまずセンターヒルが見つけてるのって散った兵団の全体からしたら一部だけだし。そもそも皆、自分で灯火目指してるんだから全員見つけてるわけでも当然ない。
☆↑だが、広域自在法としては相当優秀な部類になるかと。状況把握に関しても、大まかには感知できているのではないかと思う。であればシュドナイを見失っても早くに発見できたことや待ち伏せを食らったということにも理解は出来る・・・かも。
☆↑シュドナイを見失っても発見できたのは、シャナが『審判』で見つけて場所を教えたからだ。
☆結論・異様にレベルの高い器用貧乏な自在法だった。
☆だが真の真価を発揮するのは他の『四神』との連携による。視聴覚が封じられた状態で上空から隕石、集団同士の情報交換が出来なくなっている状態で捕食者の軍勢に襲われ、雨によって水位が上がった怒涛の激流と、恐ろしいことこの上なかっただろうな。
☆『四神』が使う固有の自在法で唯一、作中で名称が判明した術である。
☆自在法を阻害するというのはそれだけで絶大なアドバンテージになる。センターヒル自身の肉弾戦能力が非常に高いこともあり、自在法による強化や補助を封じられた相手は大抵確殺だろう。自在法に頼らず、肉弾戦の能力がバカ高いシュドナイとの相性が絶望的に悪かった。
☆自在法を阻害するというが、自分以外でも他のフレイムヘイズの自在法は全く解除している様子がなかった。
☆明記はないが、フレイムヘイズと“徒”“燐子”の自在法には違いがあって、そこで見分けてるとか?うーん、苦しいな。封絶達意の言みたいに定型化された自在法は、どちらの陣営が使っても同じだろうしな。
☆作中描写を見た感じだと「空間に作用する、または特定の空間を作り出す」自在法を解除するものと思われる。能力強化する空間を作り出す熒燎原、離れていても会話できる空間を作り出す遠話(混線するとのことから特定対象に作用する自在法ではないのは明らか)、空間内を探知する各種自在法といずれも空間に干渉するものばかりだ。

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最終更新:2023年12月04日 20:13