【種別】
自在法

【初出】
XVIII巻

【解説】
仮装舞踏会]の捜索猟兵“蠱溺の盃”ピルソインの使う自在法。
薄い菖蒲色の靄を撒き散らし、この靄を吸い込んだ者を酩酊・錯乱状態に陥れる。
その影響は“紅世の徒”や“燐子”にとどまらず、人間やフレイムヘイズをも酩酊させる。ただし、効果を及ぼせるのは一度に一種族のみという制限がある(“徒”とフレイムヘイズを同時に酩酊させることは出来ない)。

息を止めたり自在法清めの炎』を使えば防げるが、フレイムヘイズの場合は契約している“”ごと酩酊・錯乱状態に陥れるため、油断して死んでいったフレイムヘイズも多く、この世にある自在法の中でも指折りの悪名高さを誇る。
更に厄介なのは、術者であるピルソインを退けてもこの自在法は効果を持続させる点である。

ただし、強風の吹き荒れる荒天下では、靄が吹き散らされて効果を十分に発揮できないという難点もある。
また、相手のレベルがあまりにも高すぎると、容易に酩酊させることは出来ない。

【由来・元ネタ】
悪霊や不浄な霊を意味するダイモーン(Daemon)。ギリシア語に由来する。古代ギリシアでは、高度な自己や慈愛深い霊をダイモーン(アガトダイモーン)、誘惑する悪霊をカコダイモーンと呼んでいた。
しかし、『聖書』が編纂された時代には、ダイモーンという存在はデーモンと同一のものとされるようになった。

【コメント】
☆ゲームにありがちなバッドステータス付与の術だが、対策していないと100%成功する上に、効果時間も不明なところが恐ろしかった。
☆敵を混乱させる点では、マージョリー・ドーの『屠殺の即興詩』やウィネの『視界撹乱』より優れているな。
☆その恐ろしさはフリーダーたちにも広く知れ渡っていた。
☆ピルソインが敵を『ダイモーン』で混乱させて、巡回士リベザル宝具七宝玄珠』でとどめをさすという戦法が多かったんだろうな。
☆[巌楹院]のゴグマゴーグや[とむらいの鐘]の“棺の織手アシズや『九垓天秤ウルリクムミフワワニヌルタソカルモレクチェルノボーグジャリや[革正団]のサラカエルドゥーグ相手に使用してほしかったな。
アニメ第3期で登場・使用された。

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最終更新:2023年12月31日 08:43