【初出】
SII巻(詳細は公式ガイドブック完結編『灼眼の
シャナノ全テ 完』)
【解説】
真名は“剡展翅”(せんてんし)。
炎の色は銀鼠。
鳥とも竜とも見える姿の“徒”。“徒”の運び屋集団[
百鬼夜行]が中央亜細亜便を運行していた時の、臨時雇いの斥候。
【元ネタ】
おそらくは、ペルシア神話で全ての鳥類の王とされるセーンムルヴ(Sēnmurw)と思われる。より有名な名称はスィームルグ、またはサエーナ鳥。
人間の子供を持ち運べる程度の大きさの鳥で、犬の上半身と孔雀の下半身を持つ。植物の王サエーナの木の梢に住んでいたが、悪魔にその木を枯らされてしまったのでエルブルス山に移住した。
「剡」とは、削る、鋭いという意味である。「展」は広げること、「翅」は昆虫類の羽根のことである。真名全体では、「大きく広がる鋭く削り取る翅」という意味だと思われる。
竜や鳥と常に描写されるのも、この真名ゆえだろう。
最終更新:2024年01月20日 06:41