【初出】
外伝『ゾートロープ』
【解説】
“駆掠の礫”
カシャの持っていた指輪型の宝具。数十の指輪全体で一式。
遣い手の
炎の色を宝石に宿して飛ばすことで弾丸としたり、爆発を起こさせたりする機能を持つ。なお、この爆発で『コルデー』自体が壊れることはない。
操作に必要なのは意思のみであり、そのため遠距離からの攻撃に適していた。
弾丸として飛ばした後は、遣い手の意志で軌道を曲げたり手元に戻したりも出来た。
カシャの討滅後はその場に残されたので、
ゾフィーたちに回収されたのではないかと推測されていたが、詳細は長らく不明だった。
XXI巻にて再登場。本来は
自在式を込めて放つ宝具だったが、
自在法系が苦手な
シャナはずっと使う機会がなかったらしく、ずっと『
夜笠』の中に収納されていたと思われる。
御崎市決戦では、改変した『
大命詩篇』を『コルデー』に込めて新世界『
無何有鏡』創造途中の
ヘカテーを取り巻く『大命詩篇』の繭を改変しようとしたが、防御機能である『
暴君』によって阻まれた。
その後の戦闘で、指輪を抱え込んだまま『
真紅』の拳を『大命詩篇』の繭に叩きつけるという手段で、込められていた改変の
自在式を新世界の卵に取り込ませた。
御崎市決戦前に、シャナから
マージョリー・ドーに『コルデー』の内の数個の指輪を渡しており、この世と新世界を繋ぐ通信装置として利用できないかと考えられていた。
【由来・元ネタ】
ギリシア語で弦楽器を意味するコルデー(chorde)。英語の「ストリングス」と同じく、弦(紐)と弦楽器の両方を意味する言葉である。
指にはめられ(指で弾く)、様々な効果を発揮する(音楽を奏でる)という理由から付けられた名前だと考えられる。
もしくはフランス革命においてジャン=ポール・マラーを暗殺し、「暗殺の天使」と呼ばれた美女シャルロット・コルデー(Charlotte Corday)のことかもしれないと思われる。
綺麗な指輪が相手を殺傷するという点を考慮に入れればそうとも考えられる。
【コメント】
☆
アニメ第2期から登場・使用されていたが、カシャは自分で白兵戦距離まで突っ込んだのでその適正を発揮する間もなかった。当然のごとくシャナには通用しなかった。
☆
ウコバクの『
アタランテ』や
ギヴォイチスの『
スクレープ』よりかは使いようがあったな。
☆[
巌楹院]の
ゴグマゴーグや[
とむらいの鐘]の
アシズや
フワワや
ニヌルタ相手に使用していたら面白そうだったのにな。
☆あとギリシア語のソーセージもコルデーというんだが、これは絶対違うだろう。
☆最終決戦にまさかの登場だった!
☆最終巻の
裏表紙までゲット。数十の指輪だから数が足りないような気もするがな。
☆
アニメ第3期でも、16話でシャナの掌の中にあった。今から思えばアニメ第2期でカシャが『ゾートロープ』から
近衛史菜の一件にトレードされたのには
原作者からの伏線の開示があったと考えざるを得ないな。
☆この宝具および『
オルゴール』の「自在法を込められる」というのはこれらの宝具特有のものなのだろうか?だとしたら、『
アズュール』に『
転生の自在式』が刻まれていたことや、
サブラクが『
零時迷子』に『
大命詩篇』を打ち込んだこととはどう違ったのだろう?
☆それらの相違点を挙げるとこんな感じかな。
- 『コルデー』:遠隔操作可能。自分の手から離れた場所でも自在式を発動できる。込めておける自在式は指輪一つにつき1つだけ?
- 『オルゴール』:複数の自在式を登録可能。ただし同時使用は不可能で、使用中は動かせない。自在式を継続して発動させられる。
- 『アズュール』:後から刻んだとされているとおり、宝具本来の能力ではない。宝具に後から機能を付け足すのは、教授のような存在がいれば物に関わらず可能と思われる。
- サブラクのあれ:自在式を込めたのではなく、自在式によるミステスの改変なのでやってることがまったく違う。ここに並べるべき事柄ではない。
最終更新:2023年12月11日 18:38