【種別】
概念(?)

【初出】
V巻

【解説】
個人を個人たらしめる要素の内、意識の部分。言葉としては概念的な「心」に近いものと思われる。描写的には、“存在の力”に意思総体が宿ることで個人となる。

外伝『リシャッフル』で、宝具リシャッフル』の効果により意思総体がお互いに交換された坂井悠ニシャナは、悠二がシャナの身体で苦労して『夜笠』を顕現させたり、シャナは悠二の身体で容易く封絶を使ってみせた。
悠二の身体でシャナが封絶を張る際には、悠二の意思総体が宿ったシャナの身体の“存在の力”を、悠二の身体に宿ったシャナの意思総体が掠め取り、そのまま封絶のエネルギー源として使っているからか、その色は紅蓮であった。

自身の存在を顕現させた無数の紙の軍勢の自在法レギオン』を率いる“紅世の王”である[仮装舞踏会]の巡回士“千征令”オルゴンは、意思総体が宿る帽子とマントの部分が司令塔であった。
極めて薄く極めて巨大に広がって存在していた“紅世の王”、“壊刃”サブラクも、意思総体を宿した人型の部分を全体から切り離してしまうと、残された巨大な身体の方は統御できなくなってしまっていた。

つまり記憶や人格、本質、経験、個性(の色)といったものはこの意思総体にあり、“存在の力”や身体、またそれに付随する特性とは不可分ではないということになる。

完全一式自在式大命詩篇』の謎に深く関わるものとして、仮装意思総体と呼ばれるものがあった。
暴君II』による鏡像転移によって長年採取し続けてきた幾つもの人格鏡像(人間の強い感情、人格パターンの写し)を『大命詩篇』最後のによって結合し完成させるそれは、創造神祭礼の蛇”が『久遠の陥穽』から共振し自在に動かすための文字通り仮の意思総体だった。XIV巻終盤から坂井悠二という素体と合一し、“祭礼の蛇”の意思総体を表に現していた。
そして、最終巻で『大命』を完遂した[仮装舞踏会]は、ベルペオル宝具タルタロス』によって“祭礼の蛇”の意思総体を坂井悠二から分離して、新世界『無何有鏡』へ旅立った。

【コメント】
アニメ版から、語られていたのかな。
☆[巌楹院]のゴグマゴーグや[とむらいの鐘]がこの概念に絡んでいたら面白そうだったのにな。
☆あの“天目一個”の異様な身体構成は、意思総体と関係あったのだろうか。
☆“天目一個”の意思総体は『贄殿遮那』にあり、“天目一個”自体は“燐子”のようなものになるのだろうか?そういや、“天目一個”は“紅世の王”と作った「宝具」で“ミステス”なのに、炎の色が喰らった“徒”やフレイムヘイズの色だったな。
☆“天目一個”の場合は、最後に食べた“”やフレイムヘイズの炎の色が上書きされていた(例:[仮装舞踏会]のガープの炎の色)。

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最終更新:2023年12月24日 00:16