【種別】
宝具

【初出】
VI巻

【解説】
ブリッジの付いた片眼鏡(モノクル)型宝具。フレイムヘイズ儀装の駆り手カムシン・ネブハーウが所有していた。
この片眼鏡を通して見ることで、“存在の力”を感じることが出来ない普通の人間にもトーチをトーチとして見る事が出来るようになる。
この力は“存在の力”を込めなくても発揮される。

片眼鏡という形態上、必然的にもう片方の眼はこの宝具を通さずトーチを見ることになる。そのため、トーチ消滅の瞬間を見た場合、片眼鏡を通して見た側では灯火が消えトーチが燃え尽きて消滅するところが見えるが、片眼鏡を通さないで見た側では、通常のように「消えたことに気付けない」ため、奇妙というのも生易しい矛盾が生まれる。

この性質から、現代ではカムシンが『調律』の協力者足りうると判断した人間(吉田一美を含む)に、『この世の本当のこと』を理解させるために使用していた。

【由来・元ネタ】
南イタリア・シチリアの方言で魔眼や邪視を意味する「イエッタトーレ(jettatore)」。
イエッタトーレの持ち主には、必ずしも自覚的な悪意は必要なく、持ち主の意図と関係なく、視線を向けられた者に不幸がもたらされるという。
フランスの幻想作家テオフィル・ゴーチェに、『魔眼(jettatura)』という作品がある。宝具の名称は、おそらくこちらから。

【コメント】
アニメ版で登場・使用された。
☆VI巻の裏表紙として登場している。
☆何も知らない普通の人間を“紅世”に関する事に引きずり込むという、ある意味残酷な宝具といえた。
☆最終巻でカムシンが戦死した時には既に手元に無かったことから、ダンタリオン教授たちの討滅による『揮散の大圏』の一斉消滅に巻き込まれた時に鉄棒型宝具『メケスト』と共に消滅したと思われる。
☆そういえば、グリンカの“プーハチ”も眼鏡型の神器だったな。
ギヴォイチスの『スクレープ』やサブラクの『ヒュストリクス』よりは格好良かったかな。
☆邪眼の天使を通称の由来とする“征遼の睟”が制作者なら面白い。この世の本当のことを人間に知らせるという機能も、[革正団]の思想に沿っているだろう。
☆[巌楹院]のゴグマゴーグや[とむらいの鐘]のアシズフワワニヌルタがこの宝具に絡んでいたら面白そうだったのにな。

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最終更新:2023年08月13日 01:32