【初出】
VI巻
片眼鏡という形態上、必然的にもう片方の眼はこの宝具を通さずトーチを見ることになる。そのため、トーチ消滅の瞬間を見た場合、片眼鏡を通して見た側では灯火が消えトーチが燃え尽きて消滅するところが見えるが、片眼鏡を通さないで見た側では、通常のように「消えたことに気付けない」ため、奇妙というのも生易しい矛盾が生まれる。
【由来・元ネタ】
南イタリア・シチリアの方言で魔眼や邪視を意味する「イエッタトーレ(jettatore)」。
イエッタトーレの持ち主には、必ずしも自覚的な悪意は必要なく、持ち主の意図と関係なく、視線を向けられた者に不幸がもたらされるという。
フランスの幻想作家テオフィル・ゴーチェに、『魔眼(jettatura)』という作品がある。宝具の名称は、おそらくこちらから。
最終更新:2023年08月13日 01:32