【種別】
宝具

【初出】
I巻

【解説】
“狩人”フリアグネが所持していた、指輪型宝具。熱量を伴った「物理的な意味での」を消去する「火除けの結界」を球状に展開し、所持者を炎から守る。

螺旋の風琴リャナンシー自在式に感動した人間の彫金師が指輪の裏側に『転生の自在式』を彫り込んで、その結果宝具となったものである。
火除けの効果も、リャナンシーを追うのを邪魔する“”の害意を撥ね除けるために偶然生まれたものとのこと。

結界は“存在の力”を込めることで発動するようだが、所持者の拒絶する意思に反応して緊急発動もするようだ。
「火除けの結界」は“紅世の王”として顕現したアラストールの炎の吐息さえ防ぎきるが、フレイムヘイズ『炎髪灼眼の討ち手』シャナ自在法断罪』の直撃には破られるなど絶対的なものではなく、許容量はある。

“存在の力”としてのには一切効果がなく、防ぎ消すのはあくまで「本物の炎」及び「本物の炎の性質を持たせた“存在の力”」だけである。
例として、シャナが使う『紅蓮の大太刀』と、物体として具現化させた巨腕に用いた場合、どちらも見た目は同じように炎で作られた物体だが、『紅蓮の大太刀』は本当の炎と同じ焼き尽くす物であるため防げるが、物体として具現化させた紅蓮の巨腕は火避けの結界の影響を全く受けなかった。

フリアグネ討滅の後は、坂井悠二が所持している。指輪には『転生の自在式』が刻まれているが、悠二やシャナたちはその事を最終巻まで知らなかった。元からなのか、フリアグネの趣向で刻んだのかは不明。
最終巻で長年の願いを成就し、本来の姿に戻った“螺旋の風琴”リャナンシーが創造された新世界『無何有鏡』へ旅立つ直前に、『アズュール』に刻まれた『転生の自在式』を悠二とシャナがキスしたら発動する条件付けを施していった。

【由来・元ネタ】
フランス語「azure」。意味は「紺碧」や「青空」。だいたいな色とされる。
炎の赤と反対の色(厳密な反対色は緑だが)なので火除けなのだろうか。

【コメント】
アニメ版から登場・使用されていた。
☆この指輪に刻み込まれた自在式が、やはり最終巻で事態を解決する鍵になった。
☆↑弥七郎以外の作品なら「ええっ!I巻のボスが落としたアイテムに刻んであった呪文がカギだったなんて!」と驚く所だが、弥七郎だとこのようにある程度想定されてしまうのが逆に悲しかったな。
☆『転生の自在式』について言及してる描写ってどこにあったのかな?
☆XXI巻で“祭礼の蛇”坂井悠二は何故シャナの『飛焔』や『断罪』を『アズュール』で防がなかったんだろう。
☆↑単純に防御できる火力ではなかったのか、未熟さから咄嗟に発動できなかったか。
☆↑どっちとも言えんな。火力はアラストールの一撃を防ぐし、咄嗟に発動するとかいうのも上に書かれてるしな。
☆↑×4 I巻P211~212。見事に回収してくれて感激。
☆[巌楹院]のゴグマゴーグや[とむらいの鐘]の“棺の織手アシズや『九垓天秤フワワニヌルタソカルがこの宝具に絡んでいたら面白そうだったのにな。
☆条件付きで発動するようにしたのは、やはり“螺旋の風琴リャナンシーの力を大切にしていたからこそなんだろうな。
☆キスを条件にした理由は、II巻のラミーの去り際の台詞を参照。
☆指輪型の宝具といえば他にカシャシャナの『コルデー』がある。
☆『莫夜凱』と同じく防御面で役立った。

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最終更新:2023年11月10日 21:32