橋天東地演義213年赤壁の戦い 第5話

橋天東地演義
213年 赤壁の戦い第5話

中原を制し、南下してきた曹操に対抗するべく

孫呉で軍議が開かれようとしていた。

張昭「本軍議は孫呉と同盟国である劉備殿の家臣、諸葛孔明殿と、
   周瑜の客将、凌烈殿、そして孫呉の同胞、橋天東地一同にて
   行う事とする。」

孫策「よし、皆よく集まってくれた!いよいよ曹操が攻めてきた、
   どう返り討ちにするかおめえらの思っている事、
   考えていること吐き出してくれ」

諸葛亮「えっ!?」

張昭「どうしたのかな諸葛殿」

諸葛亮「開戦か降伏じゃないんですか?」

孫策「何言ってんだ冗談が過ぎるぜ諸葛亮、
    いきなり一発ギャグかよ」

魯粛「さすが孔明殿、場を和ましてくださるのか」

諸葛亮「えっ、えぇ、あっ、そ、そうなんです
     (戦闘ありきの話しかしないのか…)」


諸葛瑾「一同、すみません、我が弟は笑いを取るのが好きでしてな」

諸葛瑾と諸葛亮は兄弟で、兄の諸葛謹は呉に仕え、

弟の諸葛亮は劉備に仕えた。

諸葛謹はロバに似ていると孫権になじられていたそうである。

更に逸話では、ロバの顔に孫権が諸葛瑾子瑜と書いて

笑っていると、諸葛瑾の息子、諸葛恪は幼少でありながら

之驢馬(ろば)と付け足して諸葛瑾子瑜之驢馬と書き、

諸葛瑾の驢馬になり、感心され孫権からその驢馬をもらったという。

一同「はははは」

諸葛亮「(あ、兄上までも開戦派か!バカじゃん!
     何も知らないくせに)」

周瑜「(まさか孔明殿が降伏論を論じるつもりだったのか?いや、
    違いますね、降伏論を説きつつ、
    開戦へもっていくつもりでしたか)」

凌烈「(劣勢のはずだがこの勢い、孫策殿の信頼は凄いな)」

程普「殿、一同まずはこれをご覧下さい」

重臣の程普は席の真ん中に地図を広げた。

程普「曹操軍は樊城から江陵に向かい、
    そこから陸路か航路になります。」

孫策「航路に決まってるな」

程普「その通りです殿、では何故航路であるか諸葛殿はわかるかな」

諸葛亮「えっ!えーあ、はい、それはしんどくないからです!」

程普「しんどくないとは?」

諸葛亮「あ、歩いて移動はしんどいですよね、そうですよね」

程普「(ただのバカか・・・これが伏龍?)」

周瑜「陸路での移動は馬及び徒歩となりますが、
    船なら力を温存できると言いたいのですよ
    孔明殿は」

諸葛亮「そ、そうです!」

周瑜「大勢の前でただ一人、劉備軍ですから緊張しているのでしょう」

諸葛亮「ははは、そうなんでげす!」

周瑜「それに、江陵から陸口につながる陸路の華容道(かようどう)は、」

程普「狭いからして、航路での移動が早く、大軍を移動できる」

孫策「曹操軍ってのはどれぐらいいるんだ?」

程普「ざっと50万ぐらいでしょう」

壬生京一郎「ひょえ~」

周瑜「曹操軍の本軍は10万、
    残りは元劉表軍の兵20万ぐらいでしたな凌烈殿」

凌烈「その通りです、私共が先日調べた時にはそれぐらいでした」

PUNKER「(それでも凄い数だな)」

周瑜「さすがは程普殿、調べずしても大体の予想通りですな」

程普「ふん、まあな」

孫策「おおよそ、30万ぐれーか」

張昭「では移動してきた曹操軍をどこで討つのか」

I'll「Zzz・・・」

木津千里「あんた全然聞いてないでしょ」

PUNKER「難しい話はI'llにはわかんねーからな仕方無い」

程普「抑えるところは陸口、ここを取られては陸路も進軍しやすく、
   航路からも攻める事ができ、大軍を分けて
   進軍しやすくでき我が軍は劣勢になりますな」

張昭「(さすが宿将の程普よ、場をすべてもっていきよる)」

程普「陸口を全軍で抑える事が先決でしょう」

紫青龍「重要な地でごわすな」

諸葛亮「(何言ってんのおっさん…3万しかいねーじゃん)」

孫策「3万の水軍と30万の水軍と激突か」

周瑜「しかけましょう殿、我が軍には黄蓋殿や韓当殿率いる
   孫呉の水軍があります」

I'll「あ!パン、今日ジャンプの発売日じゃね?」

PUNKER「しらねーよ、今は黙ってろI'll」

黄蓋「周瑜の言う通りですぞ、曹操軍の水軍など敵ではありませぬ」

周瑜「二人の重臣が育てた、
   甘寧、徐盛、凌統、呂蒙、董襲、蒋欽達がきっと
   打ち破る事でしょう」

一同「おぉぉぉぉぉぉぉぉ」

張昭「(しかし、将達の信頼は周瑜か・・・悩めますな孫策殿)」

諸葛亮「あの、物理的に3万と30万じゃ無理でしょう・・・」

呂蒙「あぁ!?」

孫策「止めとけ、甘寧、呂蒙!」

諸葛亮「ひぃぃぃぃ!」

甘寧「チッ」

甘寧の刀は孔明の首に、呂蒙の剣は心臓を突こうとしていた

孫権「甘寧に呂蒙!お前らは短気が過ぎるぞ!」

呂蒙「も、申し訳ありません」

魯粛「・・・孔明殿、殿の声があと少し遅れれば死んでますよ・・・
   いらぬ事は言わなくてよろしいですぞ」

紫青龍「(あれが猛将甘寧殿と呂蒙殿・・・)」

亞斗李「(一瞬で殺害しにかかかるとは恐ろしい二人・・・)」

壬生京一郎「(お、おいらより速いよ・・・おっおっ)」

諸葛亮「いやだって、いくら船の扱いが上手くても・・・」

程普「(この男…本当に司馬徽の弟子か?
    色々と世俗の事を言い当てたそうだが)」

張昭「(水鏡先生め、とんだ伏龍じゃな…
    ただ、世俗とはなれ、世間を外から物を言っていれば
    誰でも当たるわ。)」

張紘「(世俗と関わればすぐにボロが出る・・・
    世俗を知らずして物事は変えられん)」

周瑜「その答えは、一度練兵をご覧に入れますので
   お楽しみに」

凌烈「それに、曹操の本隊はともかく、劉表軍のほとんどが
   今回の戦に借り出された農民、練兵されている孫呉の兵とは
   格が違います。」

諸葛亮「は、はぁ…(このすかしたスマイルがむかつくぜ・・・
    俺よりは容姿端麗じゃないが、いつも余裕な態度で
    上から目線で本当にいらつく男だな。
    凌烈ってやつもムカツクな、
    こんな事まで俺は知ってるんだよー
    みたいな物の喋り方して。
    二人ともいずれ我が計略で葬ってくれるわ)」

孫策「だいたい決まったな、まずは陸口を押さえるか・・・んー
   待てよ、もし敵の足が予想よりも速ければどうなっちまうんだ?」


諸葛亮「(ぐふふ、そうれみろ、問題が山積みなんだよ凡愚ども)」

程普「我が軍より早い水軍など中華にはおりますまい殿」

周瑜「もしもの為ですが陸口を先に押さえられた時の事も
   考えております、使う事はないでしょうが」

周瑜は諸葛瑾の顔を見た。

諸葛瑾「(わかっておりますよ周瑜殿、準備は万端です)」

程普「ははは、使うわけがないわ(若造め、でしゃばるな)」

魯粛「(うまい、程普殿を立てながら問題をあやふやにせずに
   答えを出しながらまとめた)」

亞斗李「(周瑜様は凄いな~外せない点はきっちり押さえつつ
     敵の立場から見た対極を意識しては決して幕僚との
     衝突は避けて士気への影響を気配りしている)」

紫青龍「(軍師とは常に必勝の策とあらゆる想定に基づいて
      対処をも練るか、たとえ策を使わずとも。
      勉強になるでごわす)」

PUNKER「(何かどさくさに紛れて儲ける方法はないかな)」

諸葛瑾「(弟よ・・・世俗と離れて暮らしすぎたか・・・
      私がもう少し早く呼び寄せていれば・・・)」

孫策「よし、智将が二人もいれば問題などすぐになくなるな!
   程普を右都督に、周瑜を左都督にして全権を預ける!
   水軍を黄蓋に、陸軍を太史慈に任せる!」

黄蓋「はっ!」

太史慈「御意!」

張昭「(むむう、二人の司令官ときましたか)」

張紘「(これはこれはそうきましたか、
    孫策殿には驚かされますな張昭殿)」

程普「(うぬぬ、あの若造とわしが同等だと・・・)」

諸葛亮「(ぐへへ、ばっかじゃねーの、どうみてもあの二人仲わりーじゃん
      面白そうな事になったぞ、見るぞ見るぞあの二人を)」 

孫策「劉備殿には陸軍別働隊と伝えてくれ諸葛亮殿」

諸葛亮「御意にございます(若造が偉そうに)」

孫策「凌烈、おめえは周瑜の片腕として補佐してくれ」

凌烈「承知!」

孫策「I'll、橋天東地は水軍に合流し力を魅せつけてくれ」

I'll「御意!全力で!」

PUNKER「なんでこういう時だけしっかりするんだよ・・・」

木津千里「ちゃっかりしてるね」

亞斗李「まぁ良いじゃないですか」

TOTTHI「水軍か~わくわくするな~」

浅倉覇王「いや~俺は船酔いするから後は頼んだ」

壬生京一郎「船にトイレはついてんのかな」

孫策「よしじゃぁ早速、陸口に向けて進軍するぞ!」

一同「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」


孫策は早速出陣の準備をした。

孫呉の水軍はとてつもなく速く、一気に長江を登った。

劉備「え、もう出陣したって?おいどん達は?」

諸葛亮「我らが水軍に加わるのは足手まといということですよ殿」

劉備「むっきぃぃぃぃぃ!あの若造が!」

関羽「解せませぬが、我らと呉の水軍では仕方が無いかと」

そこへ太史慈がやってきた。

太史慈「失礼仕る、劉備殿お久しぶりです」

劉備「え、お、おうぅ!(誰だっけ?)」

関羽「おぉこれは太史慈殿、おひさしゅうですな」

張飛「あぁ!孔融の城に居た奴で
    黄巾賊の包囲を一人で駆け抜けてきた奴じゃ!」

太史慈「はは、覚えていておいででしたか張飛殿も」

劉備「(そんな事あったっけ?)」

昔、孔融の城が黄巾賊に襲われている時、

太史慈は昔、母が孔融に世話になり、恩義に報いるために

単独で孔融の城へ入り、更に援軍を呼ぶために包囲を破って

劉備の援軍を呼んで、孔融を助けた事がある。

太史慈「劉備殿らには陸から進んで頂き、陸口へ向かいます。
     ここは重要地点ゆえに
     劉備殿、関羽殿、張飛殿、趙雲殿の武勇が必要です」

諸葛亮「そして私の知略もですな、はっはっはっ」

太史慈「無論、その通りで」

趙雲「私の名も知っておいでとは、嬉しい限りです」

太史慈「魯粛殿から噂は聞いております」

劉備「欲しいっつっても俺の部下はやらねーからな!がっはっはっ!」

太史慈「それは残念でございますな、では早速我らも」

劉備「おうよ!みんな食料は孫呉からのだ!腹一杯食って行くぞ!」

諸葛亮「ぐへへへへへ!」

劉備達も陸口へ向かった。

孫策軍はあっという間に陸口へたどり着き、陣を張り本隊を置き、

すぐさま足の速い走舸(そうか)で長江の上流に進んだ。

走舸の部隊には

周瑜、黄蓋、韓当、朱治、甘寧、呂蒙、徐盛、董襲、蒋欽等が配備され

橋天東地も加わっていた。

兀突恥骨は食料を盗んだので柴桑の牢獄に入れられていたが・・・



I'll「力を感じる、この戦勝てる」

木津千里「珍しく、闘気出てるね」

PUNKER「そこがまた怪しいな、ほんとに大丈夫かよI'llは」

壬生京一郎「外は霧で何も見えないお」

亞斗李「私は目薬の木で作った眼鏡がありますので見えますね」

壬生京一郎「それ欲しいお」

PUNKER「見えるんなら外見てきてくれや亞斗李」

亞斗李「は~~い」

I'll「大丈夫だパン、もうすぐ敵に会える」

PUNKER「なんか変なもん食ったかI'll?」

I'll「この薔薇の香りが教えてくれる、孫仁様…」

PUNKER「あっ そっ。でもそれ恥骨には見つかるなよ
      花なんかあいつに見られただけで腐るからな」

Mebius「あいつ柴桑の牢獄に入れられてるから大丈夫だろ」

PUNKER「ほんま問題しか起こさず、役に立たんやつだ」

亞斗李「皆さん!敵が見えました!
     呉軍は敵の船団に向かっています!
     我らも続きましょう」

I'll「よし、皆の者ゆくぞ!」

TOTTHI「よっしゃ!うぉぉおぇぇぇぇぇ!」

壬生京一郎「トッティ気持ち悪いんだったら休んどくお」

TOTTHI「だ、だいじょおぇぇぇぇぇ!」

PUNKER「トッティ、吐きそうならあっちで吐けよ、
       もらいシャス(ゲロ)するだろ」

亞斗李「覇王さんと一緒に陸軍に行った方が良かったですね・・・
     トッティさん」

つづく

 

 

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2014年01月27日 01:09
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。