橋天東地演義213年赤壁の戦い 第4話

橋天東地演義
213年 赤壁の戦い第4話

I'll「ミック ミックにしてやんよ~♪」

I'llは孫仁に呼ばれ浮かれていた。

しばらくして孫仁の腰元が呼びに来た。

腰元「I'llさま、準備はよろしいですか?」

I'llは勢いよく扉を開けて

I'll「バッチグーだぜ!」

と派手に親指を立てたI'llだが、体中から汗が止まらなかった。

I'll「・・・か、刀・・・薙刀・・・」

孫仁の腰元たちは女伊達らに武装していたのだ。

腰元「ふふふ、これが姫が弓腰姫と呼ばれる所以です」

I'llのいきり立った勢いは縮こまった。

I'll「さ、さぁ 案内してくれや・・・」

腰元達に笑われながら孫仁の部屋へ向かった。

途中、若いが毛深く、紫色の髯を生やした漢が見ていた。

I'llは一瞥(いちべつ)して通り過ぎた。

腰元達は跪いた。

I'llは「あぁあれは孫権殿か」と思った。

しばらく歩くと孫仁の部屋についた。

腰元「姫様、I'll様が到着しました。」

孫仁「通せ」

すっと扉が開いた。

I'll「・・・なんて良い香りのする部屋だ・・・」

孫仁「よく来たI'll、貴公の活躍は聞いている
    兄の為に此度も力を貸してくれ」

I'll「お任せ下さい孫仁様」

I'llは顔を真っ赤に染めながら答えた。

孫仁「我が軍は歴戦の勇士もいるがまだ若い
    若くして武の誉れを誇る橋天東地当主が導いて
    模範となって欲しい」

I'll「はっ、この身に変えまして孫呉の勝利に
  貢献いたす所存です・・・・!」

孫仁はI'llに近寄ってきた。

I'llは更に顔を真っ赤に染めてまともに孫仁を見れなかった。

孫仁「苦しゅうないI'll、顔をあげよ」

孫仁はそういうとI'llの胸に花を添えた。




I'll「そ、孫仁様」

孫仁「貴公にこれを託す、頼んだぞI'll」

I'll「孫仁様・・・・」

I'llは高揚し孫仁を抱きしめようと思った。

しかしそんな大それた事は・・・と葛藤した。

木津千里「ヒック」

I'll「!」

振り返ると木津千里がいた。

I'll「なんで千里がいるんだよ!」

木津千里「私もさ、孫仁様に呼ばれてさ ヒック」

I'llは唇を噛んだ。

孫仁「木津千里も頼んだぞ」

木津千里「お任せ ヒック」

I'llは頭を抱え、木津千里を連れて部屋を出た。

木津千里「良かったねその花」

I'll「ええぇい触るな!孫仁様との約束の証だぞ!」

木津千里「セツコに言ってやろ~~」

というと木津千里は千鳥足で駆けていった。

I'llは酔っ払いが覚えてるわけが無いと思った。


そしていよいよ孫呉の軍議が始まろうとしていた。

孫呉の重臣と急遽孫呉と同盟を結んだ劉備の使者、諸葛孔明と

孫呉の軍閥、橋天東地との間で行われる。


つづく


     



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最終更新:2013年11月26日 01:03
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