【初出】
II巻
【解説】
“蹂躙の爪牙”
マルコシアスの
フレイムヘイズ『弔詞の詠み手』
マージョリー・ドーが纏う
炎の衣。枕を立てたような、ずんぐりむっくりの着ぐるみじみた、群青色の獣の形状。目鼻は穴、口にはギザギザの牙があり、着ぐるみよろしく顔を出すことも可能。
腕などを伸ばすことが出来て、ある程度の防御力もある。
マージョリー・ドーは『
屠殺の即興詩』といった他の
自在法と併用することで、攻撃を受け分裂した『トーガ』の一つ一つを『トーガ』に形成して分身させたり、捕縛の自在法に変換して攻撃した相手を捕らえるなど、これを纏うことで攻防両面に大きな力を発揮することが出来る。
マージョリーの「戦意の証たる炎の衣」でもあり、戦意を喪失している時は纏おうとしても纏えなかったが、逆に“
銀”への復讐に燃えていた時は彗星のようになっているなど、本人のやる気に左右される。マージョリーは「燃えない」と纏えない模様。
アニメ版『灼眼の
シャナノ全テ』の解説ではII巻での巨大な狼の姿が、力の暴走によりマルコシアスの本性を擬似的に
顕現させた『トーガ』の最大形態とされている。
シュドナイとの最後の戦いでは、新世界『
無何有郷』に旅立つ際に“
徒”たちがこの世に残していった
御崎市に満ちる莫大な“
存在の力”を、多数バラ撒いた
自在式で統御して利用できるようにしたマージョリーにより、その力を使った巨大な多頭の狼とでも言うべき姿に変化した。
【アニメ版】
アニメ版ではデザインが異なり、ややリアルな獣気味だった。また、
宝具『
アズュール』の火除けの結界で消される描写があった(原作では本物の炎の性質を持っているような描写がないため、消されるかは不明)。
【元ネタ】
古代ローマの男性が着ていた緩やかな上着、トガ(toga)だと思われる。
最終更新:2025年04月28日 16:24