◆Lesson2 「ドラムって難しいの?」

 

 

 ドラムをプレイしているって人に言うと、「よく両手・両足バラバラで動くね!」とか「あんな複雑な動きはとてもできないけど、ドラムって難しいんでしょ?」って言われることがとても多い。まったくドラムを触ったことが無い人にはそう見えるんだろうね。だからと言ってドラムが難しいかと聞かれればボクが思うには「とても簡単です」と答えます。えっ?そんなのウソでしょ?本当はメチャメチャ難しいんじゃないの?と疑うかもしれないけど、本当に簡単だよ。そりゃあ、複雑なことをやろうと思えばそれなりに難しくはなるけど、何も難しいことをやる為にドラムをプレイするワケじゃない。音楽を演奏する為にドラムをプレイするんだから音楽をぶち壊しにするような複雑なプレイは必要ないんだ。
 
いいかい、一度整理してみよう。
 
・自分が伝えたいことがある(自分が思ったこと)
(例;愛情、喜び、怒り、悲しみ、応援、社会、政治、経済、外交など何でも)
 
・伝える手段として
(例;会話、演説、文章、絵画、歌や演奏など音楽、彫刻、映画、アニメ、ダンスなど色々)
 
・音楽を通じて伝えたい
(例;歌、各種楽器類演奏、DJプレイ等)
 
・ドラムをプレイすることで伝えたい
 
と、こう繋がってくると思うんだ。まぁ、ボクも始めたばかりの頃はこんなところまで考えはしなかったけれど、プレイを続けていくうちに「何の為にプレイをするのか」ということを考えるようになったんだ。最初は「カッコいい」とか「女の子にモテたい」とか「アイツより上手いと言われたい」「あのドラマーみたくなりたい」といういたって単純な動機だったけれど、そのままじゃなんか底が浅くなってしまうような気がしてね。最初のうちは簡単な動機で充分いいと思うよ。でもいずれはもう少し深く考えるとプレイ自体に芯ができたり広がりができたり深みを増すことができるハズ。いつまでも「カッコ良ければいいじゃん」的な考え方をする人と一緒にはプレイしたくないな。
 
 ちょっと話が逸れちゃったけど、ドラムは難しくはありません。だって、スティックで叩くドラムセットを見れば一目瞭然だよ!一番叩く頻度が高いスネアだけど、これは14インチ、㎝だと35センチ以上の大きい枠の中を叩くんだから外しようがないほど大きい。これがマリンバとかだともっと細くなるし、ギターやベースだと「何弦の何フレット」とか非常に細かい。ところがドラムはスネア、タム、シンバルなんかすべて大きいし、バスドラなんかは踏めば音が出る。両手両足別々~とか言うけれどもそれはもう少ししてからで充分。まずはスネア、ハイハットだけでもドラムっぽい雰囲気は出すことができる。ジャズなんかはシンバルとかハイハットだけで演奏する曲なんかもあることを考えるとドラムの入口は非常に広いことがわかってもらえることと思う。
 
 何にしても突き詰めればどんどん奥深くなってくるけれど、最初に大切なのは演奏してみて「ああ楽しい!」と思えること。自分の好きなミュージシャンの曲、好きな曲、昔からやってみたかった曲が完璧ではないにしてもそれっぽく演奏することが一番簡単にできる楽器がドラムだと思うんだ。まずはそれが大事。キミもまずはスティックを用意してやってみよう!
 
 
 
 

 ◆Lesson3 「あなたはどんなドラマーになりたい?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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最終更新:2013年03月09日 17:10