◆Lesson11「リハーサルスタジオでの留意点」
スタジオには早い時間に入ろう。できればリハーサル開始時間の一時間前位がいいかな。みんなは貸しスタジオを使うことが多いと思うけど、貸しスタジオのロビーに早めに到着して機材のチェックやウォーミングアップをするには最低でもこれくらいの気を遣うのは当然だよ。
そして、スタジオに入ることができる時間になったらすぐにセッティングをしよう。例えばリハーサルが19:00~だとしよう。そしたら限りなく19:00に近い時間で音出しができるように努力をしよう。中には平気でスタジオに遅刻してくるメンバーもいるらしいけど、そんなの愚の骨頂だね。時間を守ることができない人とは僕は音を一緒に出したくない。そして時間ちょうどにスタジオに到着すればいい、っていうのも違うと思う。
もちろん、仕事とかがあって遅れる場合もあるとは思うけど、それでもできる限り早めに到着するために数日前からちゃんと仕事の調整をするとか、スタジオに早めに入る努力もしないで当日になって「ゴメン、仕事で遅れる」っていうのはおかしいと僕は思うんだ。そういう日ごろの積み重ねでメンバー同士の絆って少しずつ深まっていくものだと思うよ。
さて、メンバーが揃ってセッティングが終わった。まず何をする?他のメンバーはどんなことしてる?自分のサウンドチェックをしていきなり「せーの」で始めたりはしてないよね?まずは全員の音量のチェックをしないとヴォーカルが喉を潰すことになるかもしれないよ。(もちろん、ヴォーカリストもウォーミングアップは必要だよ。急に大きな声を出しちゃダメだ)
都内のリハーサルスタジオなんかはあんまり広くないところが多い。そこにマーシャルなんかがドカーンと置いてあってそれをギタリストが自分の気持ちいい音量で鳴らすとほとんどが音量でかすぎ、ということになる。そうなるとドラムもベースもPAから出している鍵盤やヴォーカルもとんでもない音量にしなくちゃ音が聞こえない、それでスタジオじゅうに爆音がガ~~~っと鳴ってるだけで何もわからない状態になっちゃう。
挙句の果てには耳が「キーン」となった状態でリハーサル終了、となる。これじゃただのバカだよ!本来リハーサルはそんなものじゃない。まずは各楽器の音量の確認をすること。特にPAから出しているヴォーカルや生音のドラムがちゃんと聞こえるようにバランスを取らなくちゃ。大概、ギターの音が大きすぎる、ということが多いので注意すること。BassなんかもLowを上げ過ぎると部屋全体に影響するからこちらも注意が必要だよ。
とにかく、音量のバランスをしっかりとメンバー全員が認識すること。自分の音だけ聞こえりゃいい、なんていうヤツとはバンドを組まないほうが絶対にいいよ。自分も下手になるから。周りの音をよく聞くためにもバランスを取ってね。今日はここまで!
■■■