【初出】
II巻
戦闘狂で誰にでも軽薄な態度を取る。
フレイムヘイズとして活動しているのも、自分の闘争心を満たすためという面が大きい。
マージョリーと共に数百年、“徒”を狩り続けてきた。強力な
自在師であり、マージョリーが意のままにする
自在法『
屠殺の即興詩』も、彼の能力の一つである 。
“徒”に対しては討滅の戦意も顕わに浮かれ騒ぐが、軽薄で凶暴な態度とは裏腹に実は情味に厚い性格。マージョリーやその子分、そして戦友などには優しい、案外深い性格のナイスガイだが、普段は神器をぶっ叩かれてバカマルコ呼ばわりされている。
キスのことを何故か「ベーゼ(フランス語)」と言う。
マージョリーに「我が○○なる××、マージョリー・ドー」と呼びかけることが多い(○○、××の部分は毎回変わる)。
- II巻:麗しの酒盃(ゴブレット)/性急なる追っ手/ぶっちぎりの牙/優しき姫君/愛しきフレイムヘイズ/多情の花/玄妙なる詩人/眠れる美女/怒れる淑女/酔いどれの天使/尖鋭なる剣/高き誇り
- III巻:腐った酔っ払い
- IV巻:薄情なる同士/しおれた花/か弱き佳人/ものぐさな探索者/頑強なる生命/怠惰なる愚者/不死身の猛者/無様なる旅人/純情なるブッ(途中で殴られた)
- VI巻:無道な運搬者/腕利きのシェフ
- VII巻:麗しの酒盃/淑やかなる模範生/技巧の自在師/強烈なる爆弾/恋の旅人/猛き親分/妙なる歌姫/多忙の才媛
- VIII巻:ものぐさなバラスト/低調なる眠り姫/鈍感なる美姫/厚き仁者/残酷なる師匠
- IX巻:懇切なる世話人/非情なる相棒/神妙なる哲学者/ふしだらな泥酔者
- 0巻:万能の魔女
- XI巻:せっかちな復讐鬼/情厚き保護者
- XII巻:情厚き女/涙の大盃/憂愁の淑女/短気な導火線/懇切な盾/鋭き鑑定士/寛容の慈母/麗しの酒盃
- S巻:放埓なる投擲者/過酷なる命令者/執拗なる鯨飲者
- XIII巻:篤実なる研究者
- XIV巻:重厚なる盾/果敢なる重戦車/怪力の起重機/混濁の遠眼鏡
- XVI巻:鋼の拳骨
- XVII巻:
- XVIII巻:
- XIX巻:
- XX巻:空疎なる哲学者/錆びた宝剣
- XXI巻:曖昧なる道連れ/生粋の戦士
- XXII巻:不器用な輓馬/短き導火線
【由来・元ネタ考察】
名前の元ネタは、ソロモン72柱の悪魔“第七座天使の侯爵”マルコシアス(Marchosias)。
序列35番の悪魔で、グリフォンの翼と大蛇の尾を持った狼の姿で現れ、常に炎を吐き続けているという。召喚の際は、あらゆる疑問に答え、戦術と兵法に長け闘争を助けると言う。
またマルコシアスは同じくソロモン72柱の女悪魔・グレモリーの騎乗獣であったという説もあり、その忠誠心は厚く、グレモリーを害する者は相手がたとえ悪魔王であったとしても、躊躇無く排除しようとするほどとされる。
「蹂躙」とは、暴力や権力により他者を踏みにじり、社会秩序を乱すことをいう。「爪牙」とは、文字通り獲物を殺傷する爪や牙であると共に、主君を守る信の置ける側近をも意味する。
真名全体では、「秩序をも無視して他者を踏みにじる暴虐の力を秘めた、頼もしい爪や牙」という意味だと思われる。敵に対しては限りなく恐ろしく、味方とすればこの上なく頼もしい(そして時にルールを無視する)マルコシアスの心根を、過不足無く表しきった真名であろうと思われる。
最終更新:2024年01月03日 18:42