【種別】
組織
【初出】
外伝『アンフィシアター』
【解説】
“探耽求究”
ダンタリオンを信奉する“
紅世の徒”たちが新世界『
無何有鏡』で創造した組織。“攵申”
ギータや“頒叉咬”
ケレブスが所属している。
組織に所属する他の構成員たちを『同門』と呼んでいるが、全員が己をダンタリオンの一番弟子と自負しており、統制され命令を伝え合う繋がりはなく、同志といえるほどの熱狂を共にする間柄でもないため、処罰に厳しい。
誰もがダンタリオンの『一番弟子』を自認するため、総じて傲慢な性格である。他の『同門』にも非協力的で尚且つ自分を特別視しているため、自分たちを一纏めに呼ばれることにすら不快感を覚え、ダンタリオンの教えを歪んで受け止める他の愚か者と一緒にされては敵わないとまで考えるなど、特異な組織である。
新世界が創造されてから二年後、
両界の狭間へと消えたダンタリオンを新世界へ迎え入れる為に、ケレブスが計画の主導者となって、西日本の伴添町で携帯電話や無線を経由させてケレブスの
自在法『
ストマキオン』と「転移の出口」となる誘導の
自在式を込めた
我学の結晶『
伝令の短剣』と寄木市にばら撒いた無数の
狭間渡りの術を掛け合わせた『
神門』の模造品を作り出し、ダンタリオンを新世界へ迎え入れようとしたが、[轍]の策謀を感づいた
シャナと
坂井悠二によって[轍]の構成員たちはことごとく討ち取られ、『神門』の模造品も『
グランマティカ』によって解析・分解され、[轍]は壊滅状態になった。
【由来・元ネタ】
「轍(rut)」は「車輪の通った跡」、転じて「先人の行き方、先例」を意味する。組織の目的、傾向を加味すると、「
教授を師と仰ぎ、その後に続く者」といった意味だと思われる。
同時に同じ発音であるratは「実験に使われるネズミ」を意味し、この組織もまた教授の実験体の一つに過ぎないという意味も持っているのだろう。
最終更新:2023年12月18日 08:50