【種別】
燐子

【初出】
IV巻

【解説】
紅世の徒ティリエルの作り出した自在式を人間に埋め込むことで生み出される典型的な使い捨ての道具タイプの“燐子”。普段は人間に偽装しているが、ティリエルに起動されることで巨大な花となった。
なお、“燐子”ピニオンを作り出すことは、『他者のために全てを捧げる』というティリエルの本質を他者に移殖することと同義であり、ピニオンはティリエルの分離体であった。

単純にこの“燐子”に指令を送り、巨大な蔦による攻撃に用いる他、広範囲に拡大させた自在法揺りかごの園』の維持、『揺りかごの園』内に偽装と撹乱の式を張り巡らせる、周囲の“存在の力”を奪いティリエル達“愛染の兄妹”に送る、ティリエルの武器である蔦を多数大規模に具現化させ維持し制御する、通信機代わりになる、破壊されると多数の罠が作動するなど、簡単に作り出せるわりには非常に多機能であり、宝具オルゴール』で制御させていたとはいえ、ティリエルの強さの源だった。

隠蔽されたピニオンは、普通のフレイムヘイズや“”では、熟練した自在師でも見破れないほどだが、特別な感知能力を持つ坂井悠二には感知されてしまった。

【由来・元ネタ】
語源は“pinion(小歯車)”。『揺りかごの園』を構成する部品との意味を込めたのだろうと思われる。

【コメント】
アニメ版で登場した。
☆[とむらいの鐘]の『右翼メリヒムの『空軍』や[革正団]のドゥーグ黒妖犬や[仮装舞踏会]のガープの『四方鬼』とは違って、複雑な機能をしていた。
☆[仮装舞踏会]の大筒型“燐子”よりは高性能だったな。
☆『棺の織手ティスノースエアや『儀装の駆り手カムシンゾフィー・サバリッシュアレックスドゥニフランソワザムエル・デマンティウスや『輝爍の撒き手レベッカ・リードフリーダードレル・クーベリックパウラ・クレツキーボード相手にも使用してほしかったな。
☆番外編『しんでれらのしゃな』には登場しなかった。
☆番外編『おじょうさまのしゃな』にも登場しなかった。
☆番外編『さんじゅうしのしゃな』にも登場しなかった。

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最終更新:2024年04月13日 05:32