【初出】
IV巻
【解説】
“
紅世の徒”
ティリエルの作り出した
自在式を人間に埋め込むことで生み出される典型的な使い捨ての道具タイプの“燐子”。普段は人間に偽装しているが、ティリエルに起動されることで巨大な花となった。
なお、“燐子”ピニオンを作り出すことは、『他者のために全てを捧げる』というティリエルの本質を他者に移殖することと同義であり、ピニオンはティリエルの分離体であった。
単純にこの“燐子”に指令を送り、巨大な蔦による攻撃に用いる他、広範囲に拡大させた
自在法『
揺りかごの園』の維持、『揺りかごの園』内に偽装と
撹乱の式を張り巡らせる、周囲の“
存在の力”を奪いティリエル達“愛染の兄妹”に送る、ティリエルの武器である蔦を多数大規模に具現化させ維持し制御する、通信機代わりになる、破壊されると多数の罠が作動するなど、簡単に作り出せるわりには非常に多機能であり、
宝具『
オルゴール』で制御させていたとはいえ、ティリエルの強さの源だった。
【由来・元ネタ】
語源は“pinion(小歯車)”。『揺りかごの園』を構成する部品との意味を込めたのだろうと思われる。
最終更新:2024年04月13日 05:32