【初出】
SII巻(名称は灼眼の
シャナノ全テ 完)
【解説】
真名は“気焔の脅嚇”(きえんのきょうかく)、
炎の色は苔色。
人化した姿は大柄な男で、本性の姿は直立する一本角の蜥蜴。腰帯に華美な装飾の剣『
スクレープ』を帯刀していたが、ギヴォイチスはこの『スクレープ』を
宝具だと他の乗客たちに吹聴していた(真相は不明)。
本編開始の二年前に、[
百鬼夜行]中央亜細亜便のバス型“
燐子”『温柔敦厚号』の乗客として登場。
「『
大戦』に従軍して、敵陣に単騎突撃する“大擁炉”
モレクと共に
フレイムヘイズを数多斬り伏せ、『
万条の仕手』を討ち取った」「『
破約事件』に
襲撃犯として関わった」などと大法螺を吹きまくった挙句、乗り合わせた客の一人と諍いを起こして
ゼミナに実力行使で鎮圧された。
その後、[百鬼夜行]が逃亡する際に、運賃と称して時間稼ぎの捨て駒として
ヴィルヘルミナ・カルメルへ差し向けられた刺客たちの一人とされた。対峙したヴィルヘルミナに向かって己の宝具(?)『スクレープ』を指して「『
万条の仕手』をも屠った名剣」と口上を述べたことで、ものの見事に本人の顰蹙を買い、他4体の“徒”とまとめてヴィルヘルミナにあっさり討滅された。
【由来・元ネタ】
スラヴ地方の伝承に登場するトカゲの姿をした守護精霊ギヴォイティス(Giwoitis)。
牛乳を捧げることによって崇められたといわれる。
「気焔」は燃え上がるような威勢の良さ、「脅嚇」は脅して恐れさせることである。真名の意味は「威勢よくまくし立てて相手を恐れさせるもの」だと思われる。大言壮語を吐くキヴォイチスの本質を表した真名だと言える。
最終更新:2024年04月05日 08:15