【種別】
自在法

【初出】
XXI巻(名称は公式ガイドブック完結編『灼眼のシャナノ全テ 完』)

【解説】
“憚懾の筦”テスカトリポカフレイムヘイズ『群魔の召し手』サウスバレイの自在法。
黄金の仮面をつけた人や様々な動物(リャマやジャガーや飛行獣など)を模した「亡者」と呼ばれる大づくりな土像を生み出し、使役する自在法。
亡者は整然とした隊伍や精緻な集団行動などは取らず、ひたすら前進して敵に食らいつき、喰らった“存在の力”を土と黄金に変換・還元し、その分だけ肥え太り、一定以上まで太ると分裂し、増殖していく。亡者を指揮する際にサウスバレイは黄金の杖を振るっているが、用いずとも亡者の動きを止めている場面もあるため、必須ではないとも思われる。

この亡者は崩して縁をギザギザにとがらせた円筒形の土器に作り替えることが出来て、土器の口から象牙色のを放つことも可能である。その猛烈な炎に焼かれた“”や自在法の“存在の力”は土や黄金に変換され、炎の直撃を避けても降り注いだ土や黄金の仮面が襲いかかる。

なお、ケネディ国際空港で、外界宿の監視員に対して空港のフロアから半透明な亡者を呼び出し、脚に取り憑かせて操作しているため、この自在法の本質は「亡者」を取り憑かせた物質の統御と指揮と思われる。

御崎市決戦の際、サウスバレイはこの亡者達に自らを乗せた黄金の輿を担がせ、それに乗って亡者の軍勢と共に行進して戦った。

【由来・元ネタ】
インカ帝国第9代皇帝で、実在した最初の人物と見なされるパチャクティ(Pachacuti)と思われる。世界遺産の天空都市マチュ・ピチュが作られたのもこの人物の治世である。
また、インカ帝国でかつて信仰されていたインカの最高神の1柱、文明の創造者ビラコチャ(アプ・コン・ティキ・ウイラ・コチャ神)はウヌ・パチャクチと呼ばれる大洪水を起こしてチチカカ湖周辺の人々を滅ぼし、タパク・ヤウリと呼ばれる金の杖を使いインカ文明を創世したという。
大地の四神』と契約した“”たちは新たな神話が興るたびに通称を更新していったとのことなので、テスカトリポカの昔の通称がビラコチャだったのかもしれないと思われる。

【コメント】
アニメ第3期で登場・使用された。ただし、捕食にあたって「食らいつく」というよりはブラックホールのように「吸い込んで」いた。
マティルダ・サントメールの『騎士団』と能力の系統が似ていた。
☆[仮装舞踏会]の巡回士オルゴンの『レギオン』との軍勢対決が見たかったな。
☆↑捜索猟兵ハボリム援護を受けた万の軍勢ですら有利に運べなかったんだぞ?見どころなんて無く、順当に食い殺されて終わりだろうな。
☆[巌楹院]のゴグマゴーグや[とむらいの鐘]の“棺の織手アシズや『九垓天秤ウルリクムミフワワニヌルタソカルや[百鬼夜行]相手にも使用してほしかったな。

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最終更新:2023年05月31日 05:41