【初出】
XXI巻
【解説】
御崎市においての最終決戦にて
ダンタリオン教授が投入した防衛装置。
色も付けない金属そのままのボディで関節は蛇腹、各所は溶接ではなく鋲で留められ、さらに頭は三角帽子のようなものに眼の穴が空いて、そこから馬鹿のように白けた緑色の光がサーチライトのように光っているという、ブリキの人形をそのままサイズアップさせたような、教授らしいシュールな外見だった。
教授センス的には「すごぉぉぉーい!おおきぃぃぃーいっ!かぁぁぁーっこいいいいいいいい―――!!」だが、
フレイムヘイズ『
鬼功の繰り手』
サーレ&
ギゾーの感想は「はあ?」「へえ?」、『
極光の射手』
キアラ&
ウートレンニャヤ&ヴェチェールニャヤは「なっ!?」「ちょ」「バッカじゃないの」と不評だった。
しかし教授の発明品だけあって性能は高く、外部構造は
自在法に耐性を持ちサーレの糸による物体操作の干渉などを跳ね除け、さらに内部構造も0.4秒ごとにリセットとリスタートを繰り返す並列制御システムにより、構造の把握や制御の乗っ取りを無効化する。
動作もあまり複雑ではないが『
真宰社』の管制塔からの指示で半自動的に戦い、衝突回避リミッターによりセットされた味方への攻撃を避けた上で標的を限定して攻撃することも可能で、サーチライトもただ光るだけでなく絞ることで岩をも溶解させる高熱のレーザーになるなど、見た目に合わず高性能だった。
最大の特徴は、
歪みの大きかった御崎市に施された『
調律』に対する『
逆転印章』と連動、超小型化させることで局所的に強い歪みを作り出す必殺兵器『
揮拳の圏套』発生機構が搭載されていることだった。
これは教授の機器管制室で制御されており、操作次第で暴走させ『
揮散の大圏』としても使用可能だった。ただし、管制室がなくなると全て暴走するという欠点もあった。
最終更新:2023年12月07日 00:24