【初出】
XVI巻
【解説】
創造神の代行体となった“
祭礼の蛇”
坂井悠二の後頭部から伸びる、後ろ髪を思わせる漆黒の竜尾。
ダンタリオン教授が、代行体を改造して取り付けた武装の一つ。“
ミステス”としての姿の時は、冬は黒いマフラー、夏はループタイとして装着されていた。
伸縮自在かつ自在に動き、非常に頑強。攻撃や防御のみならず、移動や姿勢制御にまで使える優れ物であった。また、意図的な操作の他にも自動的な防御機能も組み込まれていた。
剣技の未熟さから怪力頼りの大ざっぱな剣しか振るえない悠二にとって、隙をフォローしてくれるこの竜尾があるからこそ、
シャナと接近戦でも戦えている面が大きかった。
その防御力は、[
仮装舞踏会]の
リベザルの
宝具『
七宝玄珠』を使用しての分身突進を八方から受けても完全に受け切ることも可能なほどであった。
御崎市での最終決戦では、竜尾で周りを囲んだ珠のような形状に加えて『
暴君』でそれを覆う強力な防御形態を取った。
しかし、シャナが『
真紅』で作り出した
紅蓮の巨腕の一撃で『暴君』を紙のように突き破られ、竜尾自体も大きく凹み、中身の悠二にも大打撃が通ってしまった。
最終決戦の後半で
教授が管制室ごと
サーレたちにより討滅された(正確には『
揮散の大圏』で
両界の狭間へバラバラに放逐された)ことで、竜尾は『暴君』と共に機能を停止した。
そして、新世界『
無何有鏡』創造後のシャナと悠二の最後の激突の最中に、動かなくなった竜尾がシャナの『
贄殿遮那』の斬撃の軌道上に入ったことで、竜尾は断ち切られて髪の束として飛び散った。
坂井悠二は新世界『無何有鏡』へ渡った後に、竜尾を解析し再起動を何度も試みているが、一年後の春の時点では上手くいっておらず、「天才の作った一品物はこれだから」と愚痴っていた。
新世界が創造されてから数年後の外伝『アンフィシアター』の時点では、どうやら『
暴君』と共に使えるようになったようで、『
色盗人』の“徒”の攻撃を弾いた直後に薙ぎ払って討滅したりしている。
【由来・元ネタ】
特になし。
最終更新:2023年12月24日 00:06