【種別】
出来事

【初出】
XVIII巻

【解説】
現代の[仮装舞踏会]との『大戦』においてフレイムヘイズ陣営が取った作戦。
戦力においても形勢においても圧倒的に不利な状況に追い込まれたフレイムヘイズ陣営が起死回生を狙った策で、警戒をさせない数人という少数単位に分割したフレイムヘイズ兵団を世界各地の空港に配備・数百の飛行機で輸送し、さながら交差点のごとく全方位から集った飛行機からフレイムヘイズを一点に投下させることで警戒網をくぐり抜けて、軍を[仮装舞踏会]の勢力圏に短時間で集結させるというものであった。

また、これらの航空機の運用を人の世に知らせないために、世界各地の空港や、投下予定地点周辺の軍事基地で『封絶』が施され、飛行そのものを「なかったこと」にして誤魔化す空白地点を作る『凪』計画も行われた。

航空便の整備、気象変動の確実な予測、終結地点の制定という、単純なようでどれもこれだけの大規模な運用の際には非常に困難な課題があり、これらの精緻な計画性、高度な航空技術、管理能力の成功によって初めて成せる大掛かりな作戦である。

外界宿の人間による世界各地の天候データの集収、航空機の整備と運用の手配を行い、天候によって容易く乱されてしまう飛行計画をフランソワの水による干渉や計測能力による高度な天候予測で克服し、またフィレスからの情報で『星黎殿』の正確な位置を掴んだことで(それまでは作戦が成功しても広大な予測範囲のどこかに降り立ち探すしかないというより厳しい状況だった)、真っ向勝負では勝ち目が欠片も見えない[仮装舞踏会]への起死回生をかけた奇襲として行われた。

この人間とフレイムヘイズの多くの人員と労力を使った作戦は見事成功し、「敵の迎撃前に降下からの態勢を立て直し、なおかつ『星黎殿』から最短の地点」として『星黎殿』の南へ約100キロの地点に4000余名からなるゾフィー・サバリッシュ率いるフレイムヘイズ兵団の投下に成功した。

【由来・元ネタ】

【コメント】
アニメ第3期では、降下するフレイムヘイズたちを目撃した禁衛員プルソンが動揺する隙となり、『輝爍の撒き手レベッカ・リードに討滅された。
☆原作とアニメでは、降下場所が全く違っていた。というか、アニメの方は『星黎殿』に近すぎた。直接降下しないフレイムヘイズといい、いくら上空からとはいえ、あそこまで近づかれながら察知できなかった[仮装舞踏会]の連中といい、突っ込みどころ満載だった。
☆『破約事件』や『冷戦下の事件』でも、似たような作戦があったのかな。
ザムエル・デマンティウスゾフィー・サバリッシュフランソワグリンカも参加していた。『大地の四神センターヒルも見届け人として同行していた。
☆『棺の織手ティスノースエアアレックスドゥニマティルダ・サントメールや『理法の裁ち手ヤマベがこの作戦に絡んでいたら面白そうだったのにな。

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最終更新:2023年10月19日 00:34