【種別】
宝具

【初出】
I巻

【解説】
“狩人”フリアグネが所持する拳銃型宝具。外見は古風で、西部劇にでも出てきそうな造りのリボルバー。
100年ほど前(1864年)にフレイムヘイズへの復讐に燃える人間と“紅世の徒”の間で作られた、対フレイムヘイズ用宝具。外伝『ソロー』において、この宝具の製作者がフレイムヘイズへの復讐に燃えるビリー・ホーキンという人間の少年とフリアグネ自身であることが判明した。

契約者の内でそのに収まる程度に存在を休眠させている“”の眠りを強制的に破る能力を持つ。弾は装填されていないが、撃つ意思と引き金を引くという行為があれば、実体の無い弾丸をいくらでも撃てる。
実体の無い弾丸を受けたフレイムヘイズは、基本的には器以上の大きさを持つ“王”の巨大な存在の覚醒により、器が砕け散り爆死する。

契約者が爆死し器を失った“王”がこの世に居座るには顕現するしかないが、『世界の歪み』を防ぐために戦っている彼らは自前の“存在の力”を使うしかなく、基本的に燃え尽きる前に“紅世”に帰るしかなかった。
よって、この宝具でフレイムヘイズを殺した時点で使用者の勝利が確定するが、万が一フレイムヘイズの器が契約者の“王”を休眠させずに収め切れるほど大きかった場合、中の“王”が完全に顕現してしまい、途端に不利になる。

数ある宝具の中でも対フレイムヘイズにおいては別格の威力を誇り、外伝『ノーマッド』や劇場版においては、氏名不詳のフレイムヘイズを一撃の下に葬る活躍も見せた。
しかし、I巻の終盤で『炎髪灼眼の討ち手』に使用してアラストールを顕現させることで、自在法都喰らい』の布陣が壊れる事をフリアグネが危惧したため、早期に使用する機会は失われ、最終的には自身の身の破滅を招いてしまった。
SⅣ巻の『狩人のフリアグネ』によると、トリガーハッピーに耐えられるフレイムヘイズは他にいないとのこと。

【由来・元ネタ】
「トリガーハッピー(trigger happy)」とは銃のフルオート射撃を止められなくなる精神状態を指す。戦場の雰囲気や銃の轟音・衝撃に飲み込まれると陥りやすい。
余談ながら新兵はトリガーハッピーに陥り敵味方の区別なく乱射することが珍しくないため、「F.N.G.(Fucking New Guy)」の蔑称で呼ばれることがある。

【コメント】
アニメ版で登場したが、使用されなかった。劇場版では使用された。
☆二次小説『討滅の獄』に登場したノトブルガ神器“レオナルドゥスの解放”に、同様の効果があった。
☆拳銃(リボルバー)という比較的新しい形状から、[革正団]がらみで作られた宝具と推測されていた。
☆既に封絶が普及した20世紀初期という時代に、人間と協力してフレイムヘイズ殺しの宝具を作ろうとするのは、奴らくらいかと思われていた。
☆外伝『ソロー』において制作の詳細が明らかになった。実際には、この宝具を作ったのはフリアグネとビリーであった。
☆[巌楹院]のゴグマゴーグや[とむらいの鐘]のアシズや『九垓天秤フワワニヌルタソカルウルリクムミが欲しがりそうな宝具だったな。

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最終更新:2024年02月22日 03:19