【初出】
XVIII巻
【解説】
“
紅世の王”。
真名は“化転の藩障”(かてんのはんしょう)。
炎の色は若苗色。
巨象の姿をしているが、この体は様々な配色の糸で織られたものである。そのため、状況に応じて体を解いたり、体の一部のみを再構成する
自在法『
羅梭』を使用する。
[
仮装舞踏会]の一員で、兵科は
巡回士。中国中南部で勃発した[仮装舞踏会]と
フレイムヘイズ陣営との戦闘にて、『
星黎殿』直衛軍の部隊長に任ぜられた“王”。
ゾフィー・サバリッシュ率いる
フレイムヘイズ兵団が『星黎殿』に接近してくるのを察知した
外界宿征討軍総司令官
デカラビアの命令で、直衛軍の左翼部隊を任された。
戦局の進展により、地上部隊を下げ、『星黎殿』前に防衛線を築くよう、デカラビアから命令された。
創造神“
祭礼の蛇”本体たちの帰還後は、掃討部隊を率いる
シュドナイと行動を共にして残敵掃討に当たり、シュドナイが
シャナたちとの戦闘に突入した後は包囲部隊の指揮権を委ねられた。
御崎市決戦では
オセと共に南側の鉄道橋に陣取るが、高速で襲来して来た
シャナたちに突破された。
以後は、シュドナイに後方で陣を固めて体制を整え直す様にと命じられ、オセと共に外周統括の責任者となった。
それを不服として
マモンに
創造神の身許での戦いを願うが、本来の命令に身命を賭すよう諭され却下された。
やがて、新世界『
無何有鏡』創造によって任務終了となり、『真宰社』の神殿に引き揚げた後、オセ達と共に『
天梯』を通って新世界へ旅立った。
新世界へ渡り来てから二年弱、オセと共に
ベルペオルを迎え出て『星黎殿』の
修復と改装が完了したことを報告した後、
ヘカテーと面差しが似ている
セレーナ・ラウダスを見て驚いていた。そして、ベルペオルたちと共に空を飛んで『星黎殿』へ戻っていった。
【由来・元ネタ】
堕天使バルマ(Barma)。元熾天使で、召喚者またはその望む者を変身させ、異国に運ぶことが出来るという。
「化」と「転」はそれぞれ「姿を変える、妙な形になる」ことと「次々と移り変わる」ことを意味し、「藩」と「障」はそれぞれ「かきね、転じて外敵からの防衛」「進行を妨げる存在」を意味する。総合的に考えて「次々と変化することで防衛する障害」という意味だと思われる。由来の堕天使のように変身系の自在法『羅唆』を使うことができるからだと思われる。
最終更新:2024年01月18日 17:53