【種別】
自在法

【初出】
XVIII巻

【解説】
仮装舞踏会]の布告官である“淼渺吏”デカラビアが使用していた自在法。
自分の鱗を切り離し、入出力器官に変えるというもので、この器官から見聞きし、会話し、自在法まで振るうことができた。この自在法の効果が発動している間、鱗から人間大の円の中に五芒星、その中心に目という形状の自在式が浮かび上がっていた。

短時間・近距離ならば、これと類似した効果を及ぼす自在法は他にもあるが、この自在法が特殊なのは、その効果持続時間が永続的で、全世界をカバーできるほど効果範囲が広いという点であった。
作り出せる鱗の数に限界はあるが、それでも世界中に広がった戦域を一箇所に居ながら把握することも容易かった。

更に恐ろしいのは、彼の巨体の鱗全てがこの自在法の触媒であることで、たとえば全身の鱗で入出力器官としての機能を発動させれば、それは強力な転移・防御の自在法として機能し、その魚身は如何なる攻撃をも透過してしまうことになる。ただ、その場合は莫大な量の“存在の力”を消費することになる。

【由来・元ネタ】
キリスト教における概念で、日本語では「摂理」または「神の意思」と訳されるプロヴィデンス(Providence)。「この世の全ては神の配慮によって起こる」という教義を指す。
また、「プロヴィデンスの目」といった場合、アメリカ合衆国の国章の裏面に書かれている「ピラミッドの上で光り輝く三角形の中にある目」という図面になり、これは「神の全てを見通す目」という意味になる。

【コメント】
捜索猟兵ウィネの『知覚の伝染』とは比べ物にならない程に有用な自在法だったな。
☆永続的な効果時間、全世界をカバーするほどの効果範囲、そして絶対的な防御とそこからの自在法付与…あの巨体じゃ鱗の数の制限すらほとんど欠点にならないだろうし、布告官にしては幾らなんでも優秀すぎたぞデカラビア。
☆『棺の織手ティスノースエアや『儀装の駆り手カムシンや『極光の射手カール・ベルワルドキアラ・トスカナ相手にも使用してほしかったな。
☆『三柱臣シュドナイたちが不在の間の指揮権を任せたのも理解できるな。
☆それだけに、こいつが討滅されたのは痛かったな。その状況を作り出したフレイムヘイズ兵団(主に『万条の仕手ヴィルヘルミナの功績だが)もすごかったのか。
☆というかまあ、[仮装舞踏会]側の運が絶望的に悪かったとしか……。
☆[とむらいの鐘]の『九垓天秤モレクの『ラビリントス』や[革正団]のサラカエルの『呪眼』や[]のケレブスの『ストマキオン』や捜索猟兵レライエの『ニムロデの綺羅』とコラボしたら面白そうだったのにな。
アニメ第3期で登場・使用された。

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最終更新:2024年04月04日 05:46