【種別】
紅世の徒”、通称

【初出】
XVIII巻

【解説】
紅世の王”。真名は“弄巧の摽”(ろうこうのひょう)。の色は涅色。
フレイムヘイズ『具象の組み手』ダン・ロジャースと契約し、万年筆型の神器B.S.I”に意思を表出させている。
キビキビとした男口調で話す女性の“王”。一人称は「俺」。[仮装舞踏会]の捜索猟兵ハボリムとは、ダン以前の契約者との間で交戦経験がある。

【由来・元ネタ】
ウォルト・ディズニーが、ロアルド・ダールの絵本『グレムリン』のためにデザインした女性グレムリンのフィフィネラ(Fifinella)。元は競走馬の名前で、ダールの生年に大活躍したことから採られている。
ダールの絵本によって存在が広まり、イギリスやアメリカ、カナダの軍隊では不可視の女精霊、悪戯好きで、軍用機パイロットや爆弾兵をくすぐり、狙いを外させるといわれるようになった。
第二次世界大戦時の米空軍第91爆撃隊に属するB-17Gフライング・フォートレスの一機には、彼女の名が付けられていた。
「弄」は馬鹿にすることで、「巧」はたくみなことである。「弄巧」とは「小細工を使う」という意味である。「摽」とは「撃つ」「落ちる」「捨てる」「末端」などの意味がある。
“王”であるので、「末端」という意味ではないだろうから、真名全体ではおそらく、「巧みな小細工による撃墜」という意味だと思われる。ただ、通称とは関連があるものの、自在法プレスキット』の性質とはかみ合わなかった。

【コメント】
☆通称の由来を考えたが、この世に渡り来てから日が浅いわけではなかった。[仮装舞踏会]の捜索猟兵ハボリムがその存在を知らなかったのも、そのためではなかった。
アニメ第3期では、意思を表出させている神器“B.S.I”だけが登場した。
☆契約者であるダンが知らないハボリム自在法熒燎原』を知っていること(大軍勢規模で見たのは初めてとのことだが)から、ハボリムがダンの能力『プレスキット』を知らず、[革正団]覆滅戦以降の討ち手と推測していた。
ヴォーダングローガッハブリギッドバラルダジボーグとは、仲が良かったのかな。
☆[巌楹院]のゴグマゴーグや[とむらいの鐘]の“棺の織手アシズや『九垓天秤チェルノボーグソカルウルリクムミジャリフワワニヌルタモレクや『両翼』のメリヒムイルヤンカやウルリクムミの副官のアルラウネや[宝石の一味]の“瓊樹の万葉コヨーテイナンナフックストンサーイや[百鬼夜行]のギュウキパラゼミナセムルヴや[仮装舞踏会]の盟主創造神祭礼の蛇伏羲や『三柱臣』のベルペオルヘカテーシュドナイ巡回士リベザルオルゴンオロバス捜索猟兵ピルソインレライエ禁衛員フェコループルソンウアル布告官デカラビアストラスや[マカベアの兄弟]のダーインカルンや[]のギータケレブスや『色盗人』のバロメッツ海魔ラハブニティカウコバクカシャメアフリアグネとも絡んでいたら面白そうだったのにな。
☆公式ガイドブック完結編『灼眼のシャナノ全テ 完』で詳細が判明した。
☆新参の“王”でないとするなら、『三柱臣』のように通称を変えたのかな。「フィフィネラ」という妖精は、古い“王”の通称としてはあまりにも新しすぎたな。
☆『大地の四神』のように新たな神話が起こるたびに通称を変えてきた可能性もあるし、この世に来るたびに違う通称を名乗っていたのかもしれないな。
☆番外編『おじょうさまのしゃな』では、招待客の一人として登場している。
☆番外編『さんじゅうしのしゃな』では、刺客の一人として登場している。

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最終更新:2023年10月17日 21:26