【種別】
自在法

【初出】
XVIII巻

【解説】
仮装舞踏会]の捜索猟兵である“煬煽”ハボリムの使用する強化の自在法。
自分の足元から薄く地面を侵食する楝色の影()を噴き出し、この影を踏んだ味方を一枚の薄皮のように炎で覆い士気までも含めた全能力を強化する。
その効果範囲は、一度の自在法の発現だけで、広大な戦場一帯を覆い尽くし、優に指揮する軍勢全てに強化をかけられる程に大規模かつ広範囲である。その加護を受けた者は、ハボリムの歌の指揮を直接聞いて即座に行動を取れた。
ダン・ロジャース曰く「一軍丸ごとのブースター」。

さらに術者であるハボリムは、『熒燎原』内の全ての事象を把握し、その内部を一瞬で自在に移動でき、即座の通信をも可能とする、軍勢を率いるに最適の能力である。

【由来・元ネタ】
「熒」とは「光り輝くこと」を意味し、「熒惑」と言えば、火星、火の神を意味する。「燎原」とは、火を付けて野原を焼くことである。
関連すると思われる言葉に、「星火燎原」という四字熟語がある。おおむね「遠くにある小さな火でも、放置すれば手に負えなくなる」という意味である。
「戦乱を司る火星の不吉な光によって燃え上がった炎の原野」という意味だと思われる。無数の“”の炎を煽り強める自在法に相応しい名称である。

【コメント】
☆ゲームではよく出てくる割に、他のメディアではあまり見かけない、いわゆる「補助魔法」。“”が使う自在法だけあって、見た目も派手だった。
☆効果範囲内の敵味方を識別して、強化の効果を与えていたのだろうか?だとしたら器用である。
☆敵=フレイムヘイズ、味方=“徒”&“燐子”で固定だから、効果範囲内の“徒”や“燐子”を無差別に強化しているのかもな。
☆本格的な乱戦になる前に自軍の範囲だけにかければ、ある程度は効果が持続するのかもしれないな。
☆XX巻では、乱戦の中で『大地の四神』の一人センターヒルの『トラロカン』によって一度消されたものをまた発動してもちゃんと味方だけに効果与えてるし、ハボリムは『熒燎原』内の事象が把握できるっていうことだから、普通に味方を判別して選り分けてるだろう。フレイムヘイズかどうかまで、はっきりわかるだろうしな。
☆ハボリムが巡回士オロバスに跨れば、『熒燎原』も『鐙の寵』によってさらに強化されたのかな。あと、巡回士バルマの『羅梭』も効果が似ていたな。
ヒルデガルドの『瞑目の夜景』と比べて、どっちが有用かな。
☆[巌楹院]のゴグマゴーグや[とむらいの鐘]の“棺の織手アシズや『九垓天秤フワワニヌルタソカルウルリクムミや[革正団]のサラカエル相手にも使用していたら面白そうだったのにな。
アニメ第3期で登場・使用された。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年01月09日 00:21