【種別】
紅世の徒”、通称

【初出】
XVII巻

【解説】
紅世の王”。真名は“哮呼の狻猊”(こうこのしゅんげい)。の色は鉛丹色。
仮装舞踏会]の禁衛員であり、『星黎殿』守備隊随一の使い手である歴戦の強大なる“王”。
ベルペオルたちが“祭礼の蛇坂井悠二に同行して『久遠の陥穽』に出発する際に、禁衛員フェコルーが真っ先にその名を挙げるほどに信頼されていた。

外見は獅子の頭を持つ、派手な宮廷衣装を纏った鋭い声の男。凄まじい威力の衝撃波を放つ二種類の自在法獅子吼』と『ファンファーレ』による衝撃波攻撃を得意としていた。
ダンタリオン教授にも一定の理解を示していたようで、教授製作の『星黎殿』防衛機構も積極的に活用していた。

フレイムヘイズ陣営との戦争では、『星黎殿』の守備隊随一の使い手として残り、要塞守備兵を指揮。ヴィルヘルミナらによるシャナ奪還計画によって『星黎殿』が大混乱に陥った際、フェコルーの命を受けて要塞守備隊による迎撃を前線で指揮した。
侵入してきた『儀装の駆り手カムシンレベッカにも全く動じず守備兵を統率してカムシンを足止めさせ、自身はレベッカを引き付けた。
カムシンの『儀装』とその攻撃を易々と粉砕し、その特性もあってレベッカとも終始優勢に戦いを進めた。最後は読み合いの末でもレベッカを上回って窮地に追い込み、止めの一撃を放つが、
その瞬間に『星黎殿』が墜落し、その衝撃で攻撃を外してしまい、即死に近い重傷だったために数秒遅れて放たれたレベッカの攻撃を受けてしまう最悪の不運によって討滅された。

アニメ版
原作者監修のはずだが、炎の色は不明のままである。
基本的に原作通りの姿だが、鬣が金色でない、尻尾が生えており、靴を履いていないなど、細かな独自の特徴があった。

また、プルソン個人には油断も隙もなかった原作と異なり、レベッカを狙撃した後に彼女の前に姿を自分から晒して喋るなど油断している間に交差点作戦によって『星黎殿』付近に降下するフレイムヘイズ兵団の討ち手たちを目撃し、動揺して出来た隙にさらに『星黎殿』の落下で焦ったところを討滅されるという原作に比べて小物な扱いで終わった。

【由来・元ネタ】
ソロモン72柱の悪魔、プルソン(Purson)。序列20番。熊に跨り手には蛇を持った、ライオンの顔をした大男の姿で現れる。
出現するときにはトランペットの音が鳴り響くと言う。

「哮」とは猛獣が怒りほえること、「呼」は、大声を出すことや叫ぶこと、吐く息などの意味がある。「狻」とは獅子(ライオン)のこと。「猊」とは唐獅子のことであると同時に、仏や高僧の座す場所のことでもある。
真名全体では、「激しく吠え猛る尊貴なる獅子」という意味だと思われる。
顕現した姿や衝撃波という自在法に、その本質は顕著に表れている。

【コメント】
☆XVII巻132ページの「美麗の獅子」と「老いた駱駝」というのは、彼とウアルだったのだろうか。
☆「狻猊」はもしかして、「俊英」とかけていたのかもな。
☆こいつは巡回士ではなく禁衛員だった。
オルゴンに匹敵する噛ませ犬だった。あの二人の迎撃を命じられて、実際にレベッカをあと一歩まで追いつめたのだから、間違いなく有能だったはずだがな。
☆↑「かませ犬」の意味を分かっているのだろうか。
☆↑↑華々しい戦績を誇りながら、“天目一個”やヴィルヘルミナに軽くあしらわれ、挙句の果てに『虹天剣』であっさりと消し飛んだオルゴン。戦績が記されていないにも関わらず、作中で一度も破壊されたことのなかったカムシンの『瓦礫の巨人』を粉砕し、百戦錬磨のレベッカを動けない状況にまで追い込んだプルソン。どう考えても、後者を噛ませ犬とは呼べない。
☆[巌楹院]のゴグマゴーグや[とむらいの鐘]の“棺の織手アシズや『九垓天秤フワワソカルニヌルタジャリチェルノボーグモレクウルリクムミや『両翼』のメリヒムイルヤンカやウルリクムミの副官のアルラウネや[百鬼夜行]のギュウキパラゼミナとも絡んでいたら面白そうだったのにな。
☆アニメ第3期では『久遠の陥穽』に出発する前の『星黎殿』の酒保でマモンと共にシュドナイと会話していた。
☆番外編『おじょうさまのしゃな』では、[黒い蛇団]の一員として登場している。
☆番外編『さんじゅうしのしゃな』では、サブラク・ロシュフォール伯爵の従者として登場している。

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最終更新:2023年12月12日 18:48