【種別】
フレイムヘイズ

【初出】
外伝『ヴァージャー』

【解説】
『荊扉の編み手』(けいひのあみて)の称号を持つ、“欺蔽の套子”クエレブレのフレイムヘイズ。の色は柳色。神器は牙を並べたペンダント型の“エスピナ”。
二十代の容姿をした女性のフレイムヘイズ。心が弱く、他者への配慮をどうでもいいと考える自分勝手な性格をしていた。
中世の『大戦』の時代に大量に粗製濫造された討ち手「ゾフィーの子供たち」の一人。戦闘力こそ低いものの防御に特化した討ち手で、形質強化を行う防御系自在法アルカサル』を使用する(ただし、設置までに時間がかかる)。

中世の『大戦』では、わけもわからぬ危機感のまま後方で戦った。
中世の『大戦』終結後、心の弱さから軽侮されて一人で行く道に迷っていたところを、中世の『大戦』で知り合った『戈伏の衝き手』クレメンス・ロットに声をかけられて、相棒として共に旅をすることになった。旅の間にクレメンスを慕うようになり、ある時彼が少しだけ話してくれた彼の故郷に強い関心を抱くが、クレメンスは全てを話してくれずセシリアは哀しみを覚えた。

その思いは『ヴァージャー』の一年前、クレメンスが幾度も交戦してきた“皁彦士”オオナムチに殺された際に弾け、クレメンスへの思いから彼の遺品を入手しようと、彼の故郷であるオーストリアの森に埋もれた廃村に向かうが、オオナムチに阻まれた。
それに深い怒りを覚えたセシリアは、遺品を手に入れる為の足止めとして利用するために外界宿へ救援要請を行うが、四度の派遣でやってきた五人の討ち手たちは全てオオナムチに返り討ちにされてしまった。そして五度目の派遣で、『贄殿遮那』のフレイムヘイズが彼女と合流する。
洞察力の無さから、セシリアは彼女を見た目通りの若輩者と侮って怒りを露わにするが、オオナムチとの接触でシャナが顕した炎髪灼眼から、彼女が『炎髪灼眼の討ち手』だと気付く。そしてシャナがオオナムチとの二度目の戦闘に突入したのを見計らって、ふたりを『アルカサル』で形成した檻に閉じ込めて足止めし、その隙にクレメンスの故郷である廃村に辿り着く。
クレメンスの遺品が入った木箱を手にしようとしたところで、追いついたオオナムチに胴を両断され、クレメンスの遺品の正体を突き止めて入手したと思い込んだまま、満足げな笑顔を浮かべて死亡した。

かつてクレメンスから贈られた真っ白な獣毛の襟巻きをとても大切にしており、襟巻きに触ろうとした者を怒鳴りつける程であった。
クレメンスの故郷で、シャナがセシリアを止める為に襟巻きを二度目に掴んだ時は、命の危機に晒されている事にも気付かずシャナを突き飛ばしてしまい、それが命取りとなった。

シャナ曰く「自分の私情を優先しすぎる偏執狂」。

【由来・元ネタ】
「セシリア(Cecilia)」は英伊西の各語における女性名。語源は、ラテン語の「盲目」「不確定」などに由来する。
「ロドリーゴ」は、近代スペイン音楽を確立した作曲家「ホアキン・ロドリーゴ(Joaquín Rodrigo)」と思われる。彼の代表作《アランフェス協奏曲》は、クラシック・ギターで演奏される定番の曲である。

【コメント】
アニメシリーズには未登場。
ティリエルゲオルギウス並みに身勝手だったな。
☆何故この女がフレイムヘイズになれたのか、不思議だな。
☆このレベルでも契約者にしないといけなかったんだから、「ゾフィーの子供たち」の粗製濫造ぶりが窺えたな。
クロード・テイラーよりも精神が惰弱だったし、ユーリイ・フヴォイカと、ある意味で真逆だったな。
☆[巌楹院]のゴグマゴーグや[とむらいの鐘]の“棺の織手アシズや『九垓天秤フワワニヌルタソカルモレクや[宝石の一味]のコヨーテフックストンサーイとも絡んでいたら面白かったかもな。
☆番外編『おじょうさまのしゃな』では、招待客の一人として登場している。
☆番外編『さんじゅうしのしゃな』では、終幕で観客の一人として登場している。

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最終更新:2023年01月24日 00:49