【初出】
VI巻
【解説】
自在法の効果を逆転させる自在式。通常は、防御陣などに使用される。
『
大命』の最終段階で、[
仮装舞踏会]が御崎市において再度使用された。
膨大な存在の欠落を調律によって縫い合わせた御崎市にこれを用いることで、隙間をもう一度肥大化させ、この世の存在は互いの結びつきを見失って無いも同然の状態となった。
「編目も見えなかった絹が、目の粗い網になる」とは、“
祭礼の蛇”
坂井悠二の表現。
御崎市で逆転印章を用いることで
両界の狭間へ通じる穴を創造する手間が減り、新世界『
無何有鏡』創造の手順を二段階から一段階にひとつ減らすことができた。
直接の作業は、
ラミーが
吉田一美の持つ御崎市本来のイメージを逆用する形で行った。
【由来・元ネタ】
「印章」とは、早い話が認め印などの判子であり、きわめて古い時代から人間社会で使用されてきた。
しかし、作中に悪魔の名前多数を含むこの作品の性格からすれば、悪魔学における「印章(Seal)」と考えるべきであろう。
ゲティングスは印章について、「霊的作用や実体(デーモンの作用や実体を含む)の何らかの効力や特質を物質界で得るためにデザインされた、オカルトの象徴的図案」であり「魔術的シンボルで、それ自身の力を持っている」と記述している。
つまり、印章は元から自在式に非常に近しい存在であると見なせよう。
【コメント】
☆
封絶と違って、フレイムヘイズがちゃんと使用したためしが無い自在式である。
☆特記する必要もない定型的な自在式だから、独立して本文に出なかっただけだろ。
☆[
とむらいの鐘]の
モレク相手にも使用してほしかったな。
☆
アニメ第3期で登場・使用された。
最終更新:2023年06月25日 05:56