【種別】
出来事

【初出】
S巻

【解説】
19世紀後期にアメリカで勃発した、フレイムヘイズにとって固有名をつけることさえ恥とされた戦い。
白人のアメリカ大陸侵略に対して、古来からアメリカ大陸を守ってきた四人のネイティブ・アメリカンのフレイムヘイズ『大地の四神』と彼らに共鳴した討ち手達(アメリカ先住民族以外のフレイムヘイズも含まれていた)が、フレイムヘイズの禁を破って「アメリカ合衆国完全破壊」のために「反撃」を行い、それを止めようと世界中から集った討ち手らとの間に起こった戦いだった。

当初、白人の侵略を前にしても、『四神』達は皆、他の討ち手らの説得もあり、懊悩しながらも討ち手としての使命から外れることなく情勢を見守り続け、それぞれに同胞たるアメリカ先住民と白人との争いを諌めようともしていた。
そして三百年以上、とめどない侵略に対して耐え忍び続けるも、19世紀後期の1863年、とある事件でアメリカに殺された一人の少女の祈りを受け、遂に激発。アメリカ合衆国完全破壊の反撃を開始し、それを止めるべく集った討ち手らと激突した。
内乱は『大地の四神』率いる西軍と、外界宿サイドの東軍が南北戦争の裏で激突した。
北米を舞台に十数年にも及んで行われたこの戦いは、最終的に、世界のバランスに過度の乱れを生じさせるという本末転倒な事象と、この混乱に乗じて討ち手らの手薄になった地域などでの“”の放埓が無視できない規模に活発化したことにより、『大地の四神』が矛を収める形で終わりを迎えた。

この戦いの後、同胞の命と大地を犠牲に発展する世界に対して守る熱意を喪失した『大地の四神』は、数年に渡る交渉の末に調律師儀装の駆り手カムシンの提案により、南北アメリカ大陸の主要四都市の外界宿の世話役に就任し、同業のフレイムヘイズ達の世話をするようになった。
以後、『大地の四神』は決して動かぬ重鎮として一切の世事に関わらずそこに在り続け、21世紀になって[仮装舞踏会]とフレイムヘイズ陣営との史上最大となる決戦が間近に迫っても、センターヒルを傍観者として派遣する以外は、事態の真相を見極めようという慎重な態度をとり続けていた。

『内乱』には『弔詞の詠み手』マージョリー・ドーや『空裏の裂き手』クロード・テイラー、『犀渠の護り手』ザムエル・デマンティウス、『氷霧の削ぎ手』ノーマン・パーセルトマシーナ・スミスの友人と夫などが参戦したが、マージョリーとクロードとザムエルとノーマンを除いて『大地の四神』側の西軍か、それを阻止する側の東軍のどちらに付いていたのかは、はっきりとしていない。なお、トマシーナの友人はこの『内乱』で死亡し、それを怒り哀しんだトマシーナの夫はフレイムヘイズとして契約し、やはり『内乱』に参戦して死亡した。
1901年時点で、『大地の四神』が外界宿の管理者となって十数年前とされていることから、『内乱』の時期は1863~80年代と思われる。

なお、この『内乱』と同時期に『破約事件』と呼ばれる出来事が発生していた。

【コメント】
☆現代も変わらずに外界宿に留まっていた。
☆中世の『大戦』以来の大きな戦だった。
☆『万条の仕手ヴィルヘルミナ・カルメルは参戦していなかったのだろうな。
☆19世紀後半という時代は、米国の歴史上、西部開拓時代に当たる。また、1860年代~70年代にかけて実際に先住民の部族単位での蜂起が頻発し、「インディアン戦争」と称される。この『内乱』も、それに関連していたのかもしれないな。作品時列表も参照すべきだな。
アニメ第3期では語られなかった。
☆『冷戦下の事件』よりは大規模だったし、対[革正団]戦争の方が激しかったかもな。
☆[巌楹院]や[とむらいの鐘]や[マカベアの兄弟]や[]が存在していたら、嘲笑しただろうな。
☆[宝石の一味]の“瓊樹の万葉コヨーテフックストンサーイイナンナや[百鬼夜行]のギュウキパラゼミナセムルヴや[マカベアの兄弟]のダーインカルンや[]のギータケレブスや[狂気の城]や『色盗人』のバロメッツとも絡んでいたら面白そうだったのにな。
☆コヨーテは“狩人”フリアグネに呼ばれて、『内乱』下の米国に来てただろう。読みが浅い。

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最終更新:2024年03月24日 09:32