【種別】
紅世の徒” 、通称

【初出】
XIV巻

【解説】
真名は“吼号呀”(こうごうが)。の色は樺色。
仮装舞踏会]の巡回士捜索猟兵ザロービと組んでいた。
煙突のような太く長い体の上に鉄棒で編んだ拷問器具のような頭部をもつ異形の“徒”。
その頭部は樺色の火に包まれており、胴体の両脇からは虫のような足が幾対も生えているほか、ぼろ布型の宝具タルンカッペ』で身体を包んでおり、その上から黄色い紐をグルグル巻きにしていた。
言動(坂井悠二の名前を覚えていない)から察するに、あまり頭は良くないと思われる。
機械のように平坦で句読点の多い口調と、ガリガリという金属を摺りあわせたような笑い声が特徴。
移動の際は、気配を隠す隠れ蓑『タルンカッペ』を身に纏うことが多く、移動速度は遅めだった。因みに、どうやって使用しているのかは不明だが携帯電話を持っており、ザロービと会話していた。

身体を歪な砲身のように使い、頭部らしき部分から砲撃を行う能力を持っていた。
自分の身体に大量の物質を吸い込み、吸い込んだ物質に圧縮と“存在の力”による強化を加え、破壊の光の如き状態になった物質で砲撃を行うことで、遠距離・大破壊力の攻撃が可能。ただし細かい狙いを付けることはできない。
ザロービが小規模の封絶を張って敵を誘き寄せ、ザロービだけ封絶の外に逃げた所を、ビフロンスが遠距離から大火力で封絶ごと吹き飛ばす戦術を取り、幾十の破壊活動を必中必殺で行っていた。

クリスマス・イヴにザロービと共に悠二の捕獲と御崎市に定住しているフレイムヘイズ三人の殲滅の任務にあたるも、悠二の機転で上記の戦術を破られ、自身とシャナの攻撃の衝突による大爆発に巻き込まれ、倒れた。
最後は瀕死のところをサブラクに浸透されて使役され、自身の最低限の顕現のための“存在の力”も使った強力な破壊光線を放ち、ヴィルヘルミナの全力の盾を数秒で破る寸前まで持ち込んだが、サブラクが敗れると同時に消滅した。

アニメ版
アニメ第2期では意外にも、青空のように澄んだアンドロイドっぽい声。アニメの公式サイトでは“紅世の王”と紹介されていたが、きっと何かの間違いだと思われる(DVD付属冊子では、“徒”と記載されていた)。
原作では詳細不明だった携帯電話の使用法だが、昆虫の肢とも枯れ枝とも見える細長い手(触手?)で器用にボタンを押していた。
設定画では、胴体脇から伸びる触手以上に、胴体の根元から生えた無数の触手が目を引いた。
能力自体は変わらないが、原作と違って瀕死のところをサブラクに使役されることはなく、大爆発によって即座に討滅された。

【元ネタ】
ソロモン72柱の魔神の1柱で、26の軍団を率いる序列46番の地獄の伯爵ビフロンス(Bifrons)。博物学に詳しく、占星術や鉱物学、植物学の知識を与えてくれる。

「吼」は、獣がほえること、すさまじい声を出すことであり、「号」はこの場合叫ぶこと、「呀」は口を開けてからからと笑うことに加えて、中ががらんどうであることも示す。
彼を特徴づける遠距離砲撃を表しているとともに、独特の笑い声と、「鉄籠のような」頭部や「土管や煙突のような」身体など空っぽの姿をも表す真名である。

【コメント】
☆『狩人のフリアグネ』では、仕留める標的を用意してくれれば文句は無かったとのことだった。
ウィネによると、『巡回士』は「戦闘バカ」が多いとのことだった。ビフロンスだけでなく、他の巡回士も似たようなこと言っていたんだろう。リベザルも戦いを楽しんでいる節あるしな。[とむらいの鐘]の『九垓天秤ニヌルタフワワソカルが[仮装舞踏会]所属だったらこのクラスだったのかな。
☆アニメ第2期でも、シャナの火炎が到達する前に自分の攻撃を放っているので「自身の攻撃を放つ前に...」のところを修正した。
☆頭の悪さから禁衛員布告官にはなれなかっただろうな。
☆↑こいつ程度の能力じゃ、頭が良かろうが悪かろうがどっちにしろなれやしなかったな。
☆[巌楹院]のゴグマゴーグや[とむらいの鐘]の“棺の織手アシズや『九垓天秤フワワニヌルタソカルモレクチェルノボーグや、ウコバクソラトメアや[マカベアの兄弟]のダーインカルンや[]のギータより頭が悪そうだったな。
☆番外編『かぐやひめのしゃな』では、第5話の笠地蔵で五体のザロービ地蔵を惹く馬として登場している。
☆番外編『おじょうさまのしゃな』には登場しなかった。
☆番外編『さんじゅうしのしゃな』では、サブラク・ロシュフォール伯爵の馬として登場している。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年01月20日 06:26