【種別】
人間

【初出】
I巻

【解説】
御崎高校一年二組。坂井悠二の友人でクラスメイト。
とりあえず美をつけてもよい容姿の華奢な少年。軽薄そうな見た目通り賑やかなことが好き。明るく話し上手な性格でもあり、クラスや友人達の間では盛り上げ役やムードメーカー的な役割である。
悠二とはシャナ平井ゆかりとして御崎高校に通い出す以前からの友人で、田中も含めて最も仲が良く、四人でよく一緒に昼食を取っていた。

当初は“紅世”のことを全く知らない一般人であったが、親友の田中と共にフレイムヘイズ『弔詞の詠み手』マージョリー・ドーと出会い、彼女に憧れ、“紅世”のことを知ったことで人生の大きな転機を迎えた。

家族とは険悪も生温い、昔からの断絶状態で、広い家で一人暮らしをしていた。中学時代は田中と共にかなり荒れており、『狂犬』の仇名も持っていた。現在では恰好だけの反抗の恰好悪さを自覚し、そういった世界からは離れているが、田中よりも少々強引だったり、少年っぽい力に憧れる青臭さがあったりする。中学時代からの知り合いである緒方真竹とも田中ほどではないが親しい。

II巻でマージョリーと出会ってから、田中と共に一の子分を名乗り、憧れの彼女の戦いや生き方に付いて行こうと、田中と共に彼らなりに努力を始めた。
しかし、思うように行かないもどかしさと焦り、親友である田中への劣等感とその払拭、『吸血鬼』にまつわる一連の事件を教訓として、力で付いていくのではなく、その他の方面からマージョリーの力になれる道を探し始めた。

XIII巻で酔いながら愚痴を零すヴィルヘルミナ・カルメルから外界宿の存在を偶然耳にしたことで、『フレイムヘイズを支援する外界宿の構成員となって、マージョリーをどんな形でも助ける』という道を定めて動き始めた。
嫌悪・断絶していた父親と連絡をとり、家名・政治的な力を利用して将来外界宿で力になろうと、友人である悠二を介してヴィルヘルミナに口添えを頼み込だりしていた。

しかし、クリスマス・イヴに友人である悠二が失踪し、同じく友人となっていたシャナから、彼の生存の希望を聞かされたことで、友人のために今すぐにでも、少しでも力になろうと、東京外界宿の末端中の初等構成員として、連絡を持って東京へ出発し、その際にはマージョリー特製の探知能力を秘めた栞を持たされた。外界宿に向かう電車の中で、“祭礼の蛇”と合一した悠二の気配とは知らずに察知し、携帯電話で田中に連絡した。

その後、外界宿東京支部ではヴィルヘルミナを呼び出すための人質としてフリーダーによって数日間軟禁されたが、『輝爍の撒き手』レベッカ・リードに助けられ、レベッカに貰った資料を持って御崎市への帰路に着いた。

そして御崎市の自宅に帰還し、自室のベッドで眠り続けるマージョリーに自身の思いを打ち明けてマージョリーに口付けをした。それで目を覚ましたマージョリーとお互いの想いを語り合い、もう一度口付けを交わして遂に両想いになった。そして『引潮』作戦の為に出発するマージョリーに同行する為に、吉田一美と田中栄太に見送られてマージョリーと共に自宅を出発した。

そして中国南西部の戦場近辺に配置された『天道宮』に到着し、ヴィルヘルミナからマージョリーに託された『引潮』作戦の準備を董命たちと進めていたが、戦局の変転によってマージョリーが戦場に赴いた後、地中に埋伏された『天道宮』に逃げ込んできたフランソワたちを出迎えた。

フレイムヘイズ兵団が大敗した半日後には飛行機でニューヨークへ移動し、レベッカからの連絡をシャナたちに伝えた後、シャナがセンターヒルの遺言と自身の決意を『大地の三神』に伝えて、参戦と同行を取り付けるのを見届けた。その後、シャナたちが特別便の飛行機から降りて御崎市に突入した後も、飛行機に残って別行動に移った。
その後、御崎市の隣の大戸市へやって来て、オルメスと共に監視班を務めた。そして新世界『無何有鏡』が創造されて封絶が解除された後、携帯電話で田中に連絡して状況を伝えた後、田中から御崎大橋で戦闘が行われている事を聞き、御崎市へ向かった。そして、御崎市の復元を行うことで御崎市の人々に響いた坂井悠二の声を聞き、シャナたちが新世界へ旅立つ直前にマージョリーと合流した。

シャナたちが新世界へ旅立ってから二ヵ月後の四月下旬、マージョリーと共に久しぶりに御崎市に帰郷して、出迎えた吉田と田中から御崎市の近況を聞いた後、マージョリーと共に外界宿とこの世に残ったフレイムヘイズたちの近況を伝えた。そして、坂井夫妻と二月下旬に誕生した坂井三悠を慰労するための御崎山での花見に参加し、坂井夫妻から三悠の名前の由来を聞いた時には、感激のあまりに言葉を言い間違えていた。花見の終盤には、皆で指輪型宝具コルデー』を使ってのおまじないを行った。

アニメ版
原作と性格が大きく異なる人物の一人。
原作の軽薄さはなりを潜めアウトローな雰囲気が強く、悠二や池とも疎遠で友人ではなく、むしろ彼らを嫌っていたような節があった。
第二期では、多少彼らとの間に繋がりが出来たが、それでも“ミステス”である悠二に対して同情や理解どころか、強い対抗心を抱いており、外界宿についての相談を彼にすることを嫌がってシャナに相談したこともあった。ちなみにシャナとの仲も原作より悪く、相談を持ちかけたところ即座に「悠二に直接聞けばいい」とぞんざいに扱われ、そのまま帰られそうになっていた。
アニメ1期、2期の中盤に入る休息エピソードではシャナとペアになることが多い(プール、遊園地の話)。
アニメ第3期では、昏睡状態から目覚めたマージョリーと男女の仲になった描写があった。
最終話エンディングでは、マージョリーに代わってフリーダーやゾフィーヒルダたちとパソコンで交信しており、外界宿のメンバーに迎え入れられたようだ。

【由来・元ネタ推察】
ネーミングの由来は佐藤栄作・元総理。

【コメント】
項辛みたいに、いずれ外界宿の幹部になるかもな。
☆最終巻で、オルメスに文句を言われていた。
☆[巌楹院]のゴグマゴーグや[とむらいの鐘]のアシズや『九垓天秤フワワニヌルタソカルチェルノボーグモレクとも遭遇していたら面白そうだったのにな。
☆番外編『しんでれらのしゃな』では、ハツカネズミとして登場している。
☆番外編『かぐやひめのしゃな』では、2話の桃太郎で犬の面をつけたお供として登場している。
☆番外編『おじょうさまのしゃな』では、招待客の一人として登場している。
☆番外編『さんじゅうしのしゃな』では、第1幕で白馬の被り物をして登場している。

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最終更新:2024年03月23日 00:26