【種別】
紅世の徒” 、通称

【初出】
S巻

【解説】
紅世の王”。真名は“虺蜴の帥”(きえきのすい)。の色は丹色。
フレイムヘイズ『魑勢の牽き手』ユーリイ・フヴォイカと契約し、古風な短剣型の神器ゴベルラ”に意思を表出させていた。
気だるそうな女の声で、しかしなんだかんだで優しい性格の女性の“王”。人化した姿も美貌で盛装した女性。
マルコシアスが「あの~」と一目置いているところから察するに、相当に強大な“王”であると思われる。

ユーリイ以前にも4人もの討ち手と契約していたが、その言から察するに、すべて『復讐鬼』だったようだ。『生命の竜巻』とカムシンに呼ばれており、太古の創造神祭礼の蛇伏羲との戦いでも『虫愛づる姫君』と呼ばれた当時の契約者と共に参戦した。

1930年代にユーリイが戦死したので、“紅世”へ帰還した。

新世界『無何有鏡』が創造された後、新世界へ渡り来た秩序派の“王”の一人として活動しており、シャナと出会って日本にいる[マカベアの兄弟]の構成員たちを、とある古びた競技場におびき出す手引きをしたようだ。
豪華客船『ロード・オブ・ザ・シーズ』号における両界の嗣子のお披露目にも人化して出席していたが、美貌も盛装も放り捨ててだらしなくソファで寝ていた。普段からこう言う“王”であるようだ。

【由来・元ネタ】
名前の元ネタは、ソロモンの72柱の悪魔 “龍総統”ウァラク(Valac)と思われる。序列62番の悪魔で、天使の翼のある少年の姿をし、赤い二つ首の龍に跨って現れると言う。
召喚の際は、全ての爬虫類を支配し、隠された財宝を探り出すと言う。
「虺」はマムシ、「蜴」はトカゲ類の爬虫類、そして「帥」は軍隊を率いる者を意味し、真名全体で「ヘビやトカゲのような小動物の軍勢を率いる者」という意味だと思われる。
彼女の能力隷群』を表現しているとともに、爬虫類の支配者である通称とも通じている。

【コメント】
アニメ第2期では、マージョリー・ドーの回想の中で登場した。
☆真名の最初は機種依存文字の「兀虫」。読み方は「きえきのすい」。作中トップクラスの難読文字であった。
☆絶対に、虫嫌いの人間を契約者に選んではいけない“王”であった。
☆二代目『極光の射手キアラはアウトだったな。
☆XX巻でのカムシンの回想「虫愛づる姫君と、生命の竜巻」は、ウァラクとそのフレイムヘイズのことである。女性のフレイムヘイズが、幾千万もの虫を操っていたのだろうな…。
☆『虫愛づる姫君』と聞けば、多くの人は『風の谷のナウシカ』のヒロイン、ナウシカを思い浮かべると思われる。宝石の一味の例もあるため、命名にあたって意識された可能性くらいは考えられる。
☆蝶や蜜蜂や蜻蛉とかならかわいいもんじゃないか。Gや蛾、蝿とかだと世にもおぞましい光景になりそうだがな。
☆能力が[とむらいの鐘]の『九垓天秤ジャリの『五月蝿る風』や[仮装舞踏会]のウアルの『ビト』に似ていたな。
☆↑↑『五月蝿る風』は蝿を「生み出す」が、こちらは既に存在している実際の生物を使役する。竜巻を連発するとその辺の生態系が狂いそうだ。
☆[巌楹院]のゴグマゴーグや[とむらいの鐘]の“棺の織手アシズや『九垓天秤ソカルフワワニヌルタチェルノボーグモレクウルリクムミジャリや『両翼』のメリヒムイルヤンカやウルリクムミの副官のアルラウネや[宝石の一味]のコヨーテフックストンサーイイナンナや[革正団]とも絡んでいたら面白そうだったのにな。
☆公式ガイドブック完結編『灼眼のシャナノ全テ 完』で『虫愛づる姫君』についての詳細が判明するのかと思われたが、結局は最後まで明かされなかった。
☆番外編『かぐやひめのしゃな』でも、ユーリイの短剣から会話している。
☆番外編『おじょうさまのしゃな』には登場しなかった。
☆番外編『さんじゅうしのしゃな』では、第2幕でパリの子供たちの一人として登場している。

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最終更新:2024年02月22日 02:59