【種別】
自在法

【初出】
X巻

【解説】
とむらいの鐘]の『九垓天秤』大斥候として情報戦の主力を担っていた“凶界卵”ジャリの使用していた自在法。
無数の蝿を生み出して自在に操り、蝿を介することで常識外れの広範囲の状況を見聞きすることが可能だった。
蝿の数は遠くから見れば雲と見間違うような膨大な量で、範囲を常より縮小して展開したにも関わらず中世の『大戦』最終決戦の舞台となった平原の上空一帯をほぼ完全に覆い尽くすほどだった。

蝿が知覚した情報はジャリ自身に伝わる他、一部の蝿の群を使って空中に立体図を描写して、他の仲間にリアルタイムで情報を伝えることも可能だった。

蝿の一匹一匹が微細な攻撃力を持ち、結集することで大きな攻撃力を生み出すことができた。集まれば石で出来た塔をも倒壊させ得た。
ただし、本来は攻撃用の自在法ではなく、一匹一匹の攻撃力が微小なことに変わりはないので、一定以上の防御力を持つ者には全くダメージを与えられなかった。

[とむらいの鐘]の戦場の上空はメリヒムの“燐子”『空軍』の領分だったが、それが鳥籠型宝具小夜啼鳥』争奪戦でマティルダによって壊滅させられたため、ブロッケン要塞最終決戦では、これを戦場の上空に密集させて空中結界とすることで、敵飛行戦力への応急手当的な牽制と情報収集を同時に行っていた。
制空権の確保は本分ではないとはいえ、十分な防御力を持たないフレイムヘイズに対しては十分に有効で、空中を飛行しようとしたフレイムヘイズの多くを阻み、また倒していた。

【由来・元ネタ】
「五月蝿る」とは「五月蝿なす」の語形変化で、数が多い様やうるさい様を表す比喩的用語。
「自在法で生み出される膨大な数の蝿やその羽音を含んだ風」のような意味だと思われる。

【コメント】
アニメシリーズには未登場。
☆冷静に考えれば、シリーズでもっともビジュアルが気色悪い自在法ではないだろうか。
ユーリイ・フヴォイカの『隷群』や[仮装舞踏会]の禁衛員ウアルの『ビト』といい勝負だったな。
☆もしこの自在法が立体図を描写できなかったら、ジャリが得た情報をあの喚き声から解読しなければならなかっただろう。
☆小説だと蝿がに変わって攻撃なんて描写は無いし、外伝漫画『ES』でも対象が致命傷を負うと炎に変わるフレイムヘイズである以上、この自在法が炎で攻撃してるかは断言できないと思うのだがな。同じ回のソカルの攻撃でも炎で攻撃されたんじゃなくて、フレイムヘイズが炎になってるような描写だしな。
☆↑該当記述を削除&整理。気に入らなければ適宜変更してほしい。
☆『棺の織手ティスノースエアや『儀装の駆り手カムシンピエトロ・モンテベルディや『理法の裁ち手ヤマベザムエル・デマンティウスや『極光の射手カール・ベルワルドキアラ・トスカナゾフィー・サバリッシュアレックス相手にも使用してほしかったな。
☆番外編『かぐやひめのしゃな』には登場しなかった。
☆番外編『おじょうさまのしゃな』では、使用人一同が食事中だったので空気を読んで蠅ではなく蝶で行ってたが、何分番外編なので本編で出来るかは不明。
☆番外編『さんじゅうしのしゃな』には登場しなかった。

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最終更新:2024年02月01日 09:12