【種別】
自在法

【初出】
VI巻

【解説】
“不抜の尖嶺”ベヘモットフレイムヘイズ儀装の駆り手カムシン・ネブハーウの自在法。
褐色ので構成された脈打つ心臓の形をしており、『偽装の駆り手』の作る『瓦礫の巨人』の支点となり制御する自在法『カデシュの血印』から発生するエネルギー流『カデシュの血脈』と結合し、『瓦礫の巨人』の操縦室兼動力炉となる。

調律師であるカムシンは、この自在法を『カデシュの血印』と併せて応用して、『調律』に利用していた。
調律を行うための「本来あるべき姿」のイメージを用意するために、『カデシュの心室』に調律を行う土地の人間を入れ、街の各所に配置した『カデシュの血印』のマーキングを中継点としてその土地を形作る“存在の力”の流れと調和させ、その人間の感じる調和の取れた安らぎの姿=本来のイメージを持った新しいイメージの投影・採取を行い、そのイメージを投影した『カデシュの心室』を調和を表す自在式として織り成し、各所に配置した『カデシュの血印』と共鳴させ、調律を行っていた。

血印を中継点に心室にイメージを採取という使い方は、本来の使い方である心室からの血印の制御とは逆の使い方であるからか、たまにカムシンやベヘモットの感情や心が炎を介して流れてしまう時があった。

ちなみに何故か中に入った人間は生まれたままの姿になった。フレイムヘイズであるカムシンがどうなるかは明言されていないため不明。
XVIII巻にて、『瓦礫の巨人』を分解して防御壁へと変え、心臓から遮るものの無い状態でシャナたちと話しているが、誰もリアクションをせず変わった様子は描写されていなかった。
XX巻では少なくとも上半身は裸の挿絵が描かれたが、外伝『マイルストーン』でマージョリー・ドーが『トーガ』内で裸に描かれたり、XII巻で『万条の仕手ヴィルヘルミナ・カルメルが半分裸に描かれたりと、のいぢ画によるイメージ映像な可能性もあるため、実際のところは最後まで明かされなかった。

二次小説『討滅の獄』では自分も裸になると言ってるが、これは二次創作であるため、公式設定かは不明。

【由来・元ネタ】
エジプト神話の女神、神々の女主人カデシュ(Qadesh)。アジアから輸入されたシリア系の愛と美と豊穣の女神で、花と蛇を持って獅子の上に立つ裸身の女性として表される。
イシスやハトホルと同一視され、また娼婦の女神と呼ばれることもあったようだ。

古代シリアに同音の地名があるが、『ラーの礫』『アテンの拳』『セトの車輪』といった神+物のネーミングから考えてこちらの方が有力だと思われる。

【コメント】
アニメ版から登場・使用されていた。
☆人間が裸になる機能は、サービス精神旺盛の三木さんの奮戦の結果である。ちなみに初登場のVI巻では、地の文にもあとがきにもこの機能は描写されておらず、VI巻で挿絵ののいぢの暴走→挿絵に影響された三木さんがVII巻で暴走、という流れではないかという推測もある。
☆二次創作の裸説は否定されたが、そのせいで逆に「吉田さんの裸はベヘモット(カムシン)の趣味」の線が濃厚となってしまっていたが、XX巻のイラストでカムシンも(少なくとも上半身は)裸になっていた。
☆[巌楹院]のゴグマゴーグや[とむらいの鐘]の“棺の織手アシズや『九垓天秤フワワニヌルタソカルジャリ相手にも使用してほしかったな。

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最終更新:2024年04月01日 01:52