【種別】
自在法の機能

【初出】
I巻

【解説】
因果孤立空間である封絶内部の断絶された因果の齟齬を、“存在の力”を用いて外部の因果の流れと整合させることである。
この行為を行うことで、封絶で因果を断ち切られている物体ならば種類は問わず生命体から建物まで、因果が断ち切られた直後の状態にまで復元することが出来る。
修復の原理上、逆に封絶内でも因果を断ち切られずに行動できるモノはいかなる物でも直せず、“存在の力”に変換されてしまった人も、整合させるべき因果自体がこの世から既に零れ落ちてしまっているためか修復不能である。

封絶の大きな利点の一つであり、隠蔽だけではなくこの力も合わさって、人口の増加と技術の発展で世の影に隠れるのが難しくなった現代でも“紅世の徒”やフレイムヘイズは世に知られぬままに行動していた。
基本的にフレイムヘイズ側が戦闘の被害を抑えるために用いることが多いようだが、“徒”側も必要に応じて使っていた。

封絶の機能の一つのため、最も基本的な自在法の一つとされた。
通常は現場にいるトーチを使って修復をする。トーチが現場にいない場合は、普通のフレイムヘイズは自分の“存在の力”で修復する。

ちなみに力をケチると、修復された物体がボロくなったり、微妙に痛みが残ったりした(I巻)。

【コメント】
アニメ版から行われていた。
☆[巌楹院]も使用していたら面白そうだったのにな。
☆通常空間で壊れたものを修復する自在法もあったら良かったのにな。
☆↑『調律』は「壊れた(正確には歪んだ)モノを直す自在法」と言えなくも無かった。
ラミーの使用した、絵を直すための自在法があがらないことに絶望した。『調律』は眼に見えない“存在の力”の流れを均すモノだから、通常空間で壊れたモノを直すとはまた違う気がした。
☆ラミーの自在法も割れた絵画をくっつけるとかではなくて、喪失したものを再現する自在法だったから、また違う気がするな。
☆他にも、『天道宮』や『星黎殿』などの自動的に損傷を修復する機能を持った宝具がある。
☆『大地の四神』が使用していた自在法も、ある意味では世界の歪みを修復する自在法と言えなくもなかった。
坂井悠二はXIV巻の終盤で、初めて封絶の修復を行った。

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最終更新:2023年11月28日 19:19